ビエルサ監督との秘話を明かしたK・フィリップス [写真]=Getty Images

 マンチェスター・Cに所属するイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスが、“恩師”であるマルセロ・ビエルサ監督(現ウルグアイ代表監督)との秘話を明かした。12日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在27歳のK・フィリップスは、リーズの下部組織出身で2014-15シーズンにトップチーム昇格を果たすと、2019-20シーズンには、同クラブのチャンピオンシップ(イングランド2部)優勝に貢献。昨夏にはマンチェスター・Cに完全移籍で加入したものの、公式戦21試合の出場でスタメン出場はわずか4試合に留まるなど苦しい1年を過ごした。

 不本意なシーズンを送ることとなったK・フィリップスは同メディアのインタビューに応え、昨シーズンを振り返りつつ、リーズ時代の“恩師”ビエルサ監督の言葉に救われたことを明かした。

「僕がひどく落ち込んだのはレスター戦だ。僕は30分ほどプレーしたけれど、酷いプレーだったんだ。家に帰った時、自分にとても腹が立って、泣いてしまったことを覚えている。僕はビエルサ監督にメッセージを送って、電話で話してもいいか尋ねたよ。そうすると、5時間ほどで返事がきた。多分、メッセージを送ったのは彼の通訳だと思うけれど、『ぜひ話がしたい』と言ってくれたんだ。それで、通訳が僕に電話をかけてきてくれて、彼と話をすることができた」

「彼と話をすることができて本当に良かった。彼は僕に対して『君には能力がある。それを発揮できるかは自信とポジティブさにかかっている』と言ってくれたんだ。その会話以来、僕はできる限りポジティブであろうとした。こうしたことを乗り越えて、シーズンの終わりには3冠を達成できた。本当に素晴らしいことだったね」

 ビエルサ監督との秘話を明かしたK・フィリップス。苦難のシーズンを送った同選手にとって、真価が問われることとなる来季だが、果たしてどんな活躍を見せるのだろうか。