JR西日本は14日、次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた新たなステップとして、DEC700形およびキハ40系の試運転列車に次世代バイオディーゼル燃料を100%使用し、7月下旬頃から山陰本線小串~下関間で試験走行を実施すると発表した。

  • 次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた走行試験を山陰本線小串~下関間で実施。DEC700形も使用される

国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として、鉄道総合技術研究所とJR7社により、ディーゼル車両への次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験を実施。走行試験はJR西日本エリアを中心に行われる。

気温の影響を確認するため、夏期(7月下旬頃から9月上旬まで)、通常期(10月上旬から11月下旬まで)、冬期(12月上旬から1月下旬まで)の3シーズンに分けて実施。次世代バイオディーゼル燃料を100%使用した試運転列車(DEC700形・キハ40系)が山陰本線小串~下関間を走行する。

今後の取組みとして、JR西日本が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料へ100%置き換えることを目標とし、2024年度に長期走行試験を実施予定。2025年度以降の本導入をめざすとしている。