ポテチ袋に卵入れて湯煎する「ポテチオムレツ」。ポテトチップスというスナック菓子をおかずとして応用する斬新さと、フライパンなしでオムレツが作れる手軽さが、SNSでバズったB級グルメだ。

キャンプ飯や防災食としてもおすすめのレシピとのことで、今回はJR秋葉原駅電気街口から徒歩5分のJR高架下に立地する「キャンプ練習場 campass」で、アウトドアクッキングに挑戦。実際に「ポテチオムレツ」の味わいや調理の手間などをチェックしてみた。

■食べ慣れたポテチの味わいをオムレツで楽しめる!

ポテトチップスの袋の中に卵や具材を入れ、湯煎するだけでつくれる「ポテチオムレツ」。意外と手間や技術が必要なオムレツを屋外で、ポテトチップスの袋を使った手軽な調理方法で楽しめると人気のようだ。

この日、「campass」から徒歩1分の「肉のハナマサ 秋葉原店」で仕入れた材料は、「カルビーポテトチップス コンソメパンチ」(60g)と卵。さらにオムレツに入れる具材としてウインナーとほうれん草も購入した。塩・コショウもお好みで使うことにする。

まずは袋を揉んでポテトチップスを砕く。揉みにくければ袋を開封して、中の空気を抜いてから揉んでも大丈夫。ポテトチップスがだいたい砕けたら、ウインナー3本とほうれん草1株を食べやすい大きさにカットし、袋の中に投入していく。

オムレツで肝心な卵は1袋につき卵4個を使用するのが基本のようだ。お好みで塩・コショウを加えて味に整え、具材や調味料をすべてポテトチップスの袋の中に入れたら、再び袋ごと揉んで具材を混ぜ合わせていく。

次にお湯が入らないように袋の口を折りたたみ、クリップなどで留めて袋ごと沸騰したお湯に入れて湯煎していく。

しっかりとお湯に浸からないと、意外と全体が固るまで時間がかかってしまうようだ。袋が浮く場合はお湯が入らないように注意しながら、フタなどをして袋ごと蒸し焼きにするイメージで茹でるほうが、結果的には手早く全体にしっかり火が通るかもしれない。

15分ほど経過したところから、開封して袋の中の様子を確認しながら、かれこれ20分ほどが経過。ヤケドに注意しながら湯煎したポテトチップスの袋を取り出し、そのまま袋の底を持ち上げると「ポテチオムレツ」が袋の中から登場した。フライパンを使わずに、下手にフライパンを使うよりも美しいオムレツがちゃんとできていた。

さっそく試食してみると少し半熟気味だったが、気になる味わいはバッチリだ。湯煎による加熱調理でもポテトチップスの脂がいい感じに効いている。食べ慣れたポテトチップスのコンソメ味はしっかりと感じるが、あまり他の具材との違和感はない。

ホクホクしたジャガイモ感が際立っていて、そのままスナック菓子として食べるのとはまた違うイモの風味が引き立っている。ソーセージとほうれん草それぞれの食感や味わいもいい感じのバランスで、なんとも酒が進む「ポテチオムレツ」ができてしまった。

今回は塩コショウを少し加えたが、人によっては味付けの必要もほとんど必要ないかもしれない。

バーベキューなどのついでに、網の隅でテキトーに放置しておくだけで趣向の違ったメニューを簡単に一品増やせるというのはやはり魅力的だ。調理の際の洗い物がほとんど出さないため、片付けの手間もかからないのもアウトドアでは嬉しいところ。

「ポテチオムレツ」で必須の材料はポテトチップスと卵のみで、ハム、チーズなど具材は自由にアレンジしてもいいだろう。ポテトチップスのフレーバーによって味変も簡単にできそうだ。

この夏のアウトドアレジャーでぜひ一度試してみてほしい。