上半期TikTokでもっとも流行したトレンドを選ぶ「TikTok 上半期トレンド大賞 2023」の大賞および5部門が6月29日に発表された。大賞は、新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」が選ばれた。

  • TikTok 上半期トレンド大賞 2023

受賞した「オトナブルー」は4人組ダンスヴォーカルグループ・新しい学校のリーダーズが2020年にリリースした楽曲。サビの部分で首を左右に動かす「#首振りダンス」が多くの人の間で流行した。2023年6月21日時点でのTikTokでの楽曲総再生回数は約31億回を突破している。

「TikTokは楽しいを簡単にシェアできるコンテンツです。自分たちはずっとTikTokでやりたいことを貫いてきました。これからも日本、世界をはみ出していきます。」とコメントし、「オトナブルー」のパフォーマンスをおこなった。

  • 大賞を受賞した新しい学校のリーダーズ

  • 「オトナブルー」のパフォーマンス

ミュージック部門ではシンガーソングライター・有華のメジャーデビューシングル「Baby you」が受賞した。シンプルで可愛い振り付けを楽曲に合わせて踊る動画は、日本を越え海外まで広がった。2023年6月21日時点でのTikTokでの楽曲を使用した動画の総再生回数は約56億回を突破、楽曲を使用して投稿されたTikTok動画は140万本にものぼる。

有華さんは「この曲でたくさん踊ってくれた方々ありがとうございます。TikTokを通してたくさんの曲を聴いてもらえたらと思います。これからも『Baby you』を聴いて、愛してくれると嬉しいです。」と話した。

  • ミュージック部門を受賞した有華さん

チャレンジ部門にはSHIGEさんの「うちゅくしい」が選ばれた。「うちゅくしい」は高性能マイクを使い、コーディネートを紹介する動画の中で使われるセリフ。建築業、自身のブランド、クリエイター業と三刀流で活動するSHIGEさんは、「『うちゅくしい』は可愛くて、みんなが癖になるような言葉を考えました。このトロフィーが『うちゅくしい』。」と受賞した言葉を交えてコメントした。

  • チャレンジ部門を受賞したSHIGEさん

グルメ部門レシピ賞ではケンティー健人/kentyさんの「暗殺者のパスタ」が受賞。「暗殺者のパスタ」は名前と真っ赤な見た目のインパクトから話題となったイタリアの郷土料理。ケンティーさんは「この料理を作り出してくれた方と、動画を見てくれた方のおかげです。これからも投稿を見た方が自分にもできそう、やってみたいと思ってもらえるようなレシピを作っていきたいと思います。」と話した。

  • グルメ部門レシピ賞を受賞したケンティー健人/kentyさん

グルメ部門店舗賞にはkj【料理人】さんが経営する池尻大橋のビストロ「PLUCK AND PLANT」が選ばれた。TikTok開設時は赤字だったが、TikTokユーザーからのコメントを参考に改善し、1ヵ月後には黒字回復するというサクセスストーリーを撮った動画が120万回再生されるなど多くの反響が寄せられた。

身近な人がTikTokを知っていたから始めたというkjさんは「TikTokを始めていなければ今、ここに立っていないですし、お店も閉店していたかもしれません。東京に住んでいる方も、遠方にいる方も是非一度PLUCK AND PLANTに来て欲しいです。」と受賞の言葉を述べた。

  • グルメ部門店舗賞を受賞したkj【料理人】さん

ヒットアイテム部門ではみか@ライスペーパーネキさんの「ライスペーパー」が受賞した。ライスペーパーを使った簡単でおすすめのレシピを紹介する動画が注目を浴びた。友達が食べていた生春巻きをもらい、ライスペーパーのレシピを思いついたというみかさんは「夢のようです。ライスペーパーのレシピを真似してくれる人がいてくれることで、ここまでやってこられました。これからも頑張ります。」とコメントした。

  • ヒットアイテム部門を受賞したみか@ライスペーパーネキさん

話題部門にはアニメ「ブルーロック」が選ばれ、代表としてプロデューサーの有澤亮哉さんが受賞した。「ブルーロック」は累計発行部数2,600万部越えの大ヒットマンガを原作としたアニメ。世界一のエゴイストストライカーを目指し、競い合う高校生たちの物語だ。TikTok上ではアニメに出てきた技を実際に再現する動画が多く投稿され、盛り上がりを見せている。

有澤さんは「作品がたくさんの人に見てもらえているのを実感できて、嬉しく思います。アニメ2期や劇場版も非常に熱くエゴく作り続けていますので、応援よろしくお願いします。」と言葉を述べた。

  • 話題部門を受賞した有澤亮哉さん

2023上半期トレンド 特別賞は賀来賢人さんの「#賀来賢人」が選ばれた。今年2月20日に自身のTikTokアカウントを開設したのち、早歩き動画が話題となり、撮影方法を真似た投稿も流行した。

プロモーションのためにTikTokを始めたという賀来さんは「TikTokの内容は自分で考えて撮影しています。TikTokには可能性が広がっていて、何がバズるかわからない面白いコンテンツだと思います。誰にでもチャンスがあるので楽しんで投稿してほしいです。」と話した。

  • 2023上半期トレンド 特別賞を受賞した賀来賢人さん