13日にスタートするテレビ朝日系ドラマ『ハヤブサ消防団』(毎週木曜21:00~)の制作発表会見が1日に東京・六本木のテレビ朝日本社で開催され、中村倫也、川口春奈、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久が登壇。中村が現場の雰囲気を語った。

  • 会見で消火活動シーンを披露した中村倫也

自然豊かなロケ地での撮影を、中村は「ヤモリがいたり、ホタルが飛んでいたり。リフレッシュというか、気分転換できることが豊富で楽しいです」と振り返る中村。中村がホタルを目撃した場所での撮影にいなかった満島は「呼ばれなかったんですよね、そのシーン。ホタルが逃げちゃうって言われて。俺ホタルより光ろうとしちゃうから」と前のめりに説明する。そんな満島は現場での過ごし方を聞かれると「ずっとおしゃべりです。大好き、おしゃべり!」とニッコリ。

おしゃべり好きは満島だけではないようで、梶原からも「あまりにも私語がひどい」とクレームが。中村は「『本番よーい!』まで話す人と、その声がかかる前に話すのをやめる人がいるんですけど、善さんは後者、そのほかの人は前者なんです」と解説。山本も「僕は編集者という役どころなので、消防団の皆さんの中にアウェイな立場で入っていくんですけど、そのスタジオに入ったときから、おじさんたちの声がひどかったです(笑)」と笑いつつ、「その中に、中村くんが馴染んでいるのがすごい」と中村に賛辞を送る。中村は「今でこそ年下の人とも共演させていただいてますが、20代前半の頃は演劇界の先輩たちとお仕事して飲みに行かせていただいていたので、こういう環境が久しぶりで……『好きっ!』って思ってます。ずっとこういう環境にいたい」と居心地の良さを明かす。

また、夏の暑い中での撮影ということで、炎天下を乗り切る方法を聞かれた中村は「一番大事なのは無理をしない、いい意味で適度にサボる。水を飲んで体を涼めて。あとはこういう感じでニコニコ愉快にやっていたら楽しくやれるんじゃないかなぁと」と語り、「たまに満島くんがボケて、涼しい風を吹かせてくれるのを期待しています」と満島へパス。満島は「本当に涼しくなりますからね。いつから俺こういうキャラになったんだろう(笑)。シーンとしたいときには呼んでください」とアピールし、中村は「法事とかね」と頷く。

また、同じ質問に対して岡部が「熱くて汗をかくので、かゆいんですよ」と回答すると、一同がそれは夏を“乗り切る方法”じゃなくて“乗り切れていない報告”ではとツッコミ。古川がハンディ扇風機を挙げていたことから「そういうのがあったほうがいいのかな」とつぶやくと、橋本が「貸すよ」と手を差し伸べる。この会話をパソコンに打ちこんでいた記者に対し、中村が「今のエピソードの何を打ってるんですか?『かゆくてね』って書いてるんですか?(笑)」と思わず疑問を投げかける一幕も。逆に生瀬は質問をした記者へ「このエピソード、さっきからメモしてないですよね?(笑)」と、それぞれが他愛もない日常会話のやりとりが記事になるのか、行く末を心配していた。会見では中村を中心に消火活動シーンも披露された。

『ハヤブサ消防団』は、山間の小さな集落を舞台に描く戦慄のホラーミステリー。中村は、原作・池井戸潤氏が自身を投影した主人公のミステリー作家・三馬太郎を演じる。物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところからスタート。都会のストレスから解放され、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。