日本リカバリー協会は6月23日、ベネクスと共同で実施した「ココロの体力測定」の結果を発表した。調査は4月18日~5月23、全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)を対象にインターネットで行われた。
まず、疲労状況を2021年調査と比較すると、「元気な人」(2021年21.9%、2023年21.5%)は微減しているものの、「疲れている人(低頻度)」「疲れている人(高頻度)」の状況などから、大きな変化は無いことが明らかに。
男女で大きな違いは見られないが、2023年は「疲れている人(高頻度+低頻度)」の割合が男性76.8%、女性80.1%と女性が3.3ポイント多い結果に。さらに、女性は「元気な人」が19.9%と2割に満たず、男性(23.2%)よりも女性の方が疲労傾向にあることが顕著となった。
続いて、男女・年代別の疲労状況をみると、男女共に年代が上がるほど「元気な人」が増え、「疲れている人」「慢性的に疲れている人」の割合が減少する傾向に。ライフスタイルに余裕が出る方が多い60代・70代では、「元気な人」が「慢性的に疲れている人」の割合を大幅に上回っているものの、男女とも初めて60代が減少傾向に。
また、40代までの疲労状況が高く、特に20代・30代女性は「元気な人」がわずか1割。さらに「慢性的に疲れている人」は5割を超えるなど、若い女性の疲労が深刻な状態にあることがわかった。
次に、疲労状況に密接な睡眠時間の状況について調べたところ、2023年は、「6時間以上8時間未満」(53.5%)や「5時間以上6時間未満」(24.2%)が多く、2021年と比較して「5時間未満」(16.1%)の人は0.85倍と大きく減少をしており、全体的に睡眠時間は増えているよう。
同様に、休養時間【睡眠以外】の推移をみると、2021年に比べ「2時間未満」の人が増加しており、「3時間以上」の人は約1割減少。コロナ禍から活動が再開し移動時間などが増えている為、自身の休養に充てていた時間が減っていることが伺える結果となった。