聖心美容クリニックは6月20日、「男性美容意識調査」の結果を発表した。調査は5月17日~22日、全国20歳~49歳の男性2,820名(47都道府県各60名のうち、各年代20名)を対象にインターネットで行われた。
まず、男性が行う「メイク」(眉を整える、肌色を明るくするなど)についての考えを聞いたところ、2020年調査時から全世代で「理解できない」(2020年20.3%、2023年17.3%)が減少。40代男性においては、「自身もしている・検討している」が微増するなど、男性メイクの定着ぶりがうかがえる結果に。メイクをする・したいと思うきっかけを聞くと、「自分をより良く見せたいから」(63.1%)、「自己満足のため」(37.9%)、「コンプレックスカバー」(27.3%)が多く、「モテたい」(22.7%)よりも上位となった。
一方、男性のメイクを「理解できない」と回答した人の最大の理由は「なんとなく」(46.4%)で、明確な理由を示すのが難しい人が多いよう。次いで「メイクは女性のものだと思うから」(24.8%)、「周りにメイクをしている人がいないから」(24.4%)と続いたが、いずれも2020年から減少した。
続いて、自身がメイクをする場合に受け入れられるものを聞いたところ、全世代平均で「日焼け止めを塗る」(59.6%)、「眉を整える(描く)」(47.9%)、「リップクリームを塗る」(36.5%)の3項目が突出して高い結果に。
コンシーラーやBBクリーム、皮脂予防パウダーなど“肌をきれいにみせる”メイクは10%台、アイメイクやノーズシャドウなど、“色をのせる・形を整える”メイクは1桁台と、自身に行う層はまだ少ない状況に。
一方、他人がするメイクの受け入れラインについては、「眉を整える(描く)」が全世代平均で約7割を維持。コンシーラーやBBクリーム、皮脂予防パウダーなど“肌をきれいにみせる”メイクは、約半数が受け入れると回答。また、「アイライン」は20代33.8%、30代31.8%、40代25.7%が受け入れると回答した。
次に、男性の“美容医療”について同様の調査を行ったところ、こちらも「理解できない」(2020年11.5%、2023年10.6%)が減少し、「自身もしている・検討している」人の割合が全世代で増加傾向に。美容医療を受ける・受けたいと思うきっかけは「自分をより良く見せたいから」(48.5%)や「自己満足のため」(47.3%)が多く、自由回答には「無駄毛はいらん」「清潔感を保ちたい」「介護を考えて」といった声が。
一方、男性の美容医療が「理解できない」という人の理由は、やはり「なんとなく」(70.7%)がダントツで、メイク男子を「なんとなく」理解できない層(46.4%)よりも多かった。
続いて、実際に受けたことがある美容医療を教えてもらったところ、全世代平均では1位「ひげ脱毛」(60.1%)」2位「腕・脚の脱毛」(32.3%)、3位「VIO脱毛」(23.4%)と脱毛施術がTOP3を占独占。年代別にみても上位3位の施術は変わらず、脱毛が席捲する結果に。続く4位には、20代では「ニキビ治療」(18.5%)、40代は「しみ・しわ治療」「薄毛治療」(同率14.0%)となった。
最後に、「コロナ前後で美容意識は変わりましたか?」と質問したところ、19.1%が「美容意識が高まった」と回答。いずれの世代でも「美容意識が高まった」は「美容意識は低くなった」を上回り、特に20代では2020年から約10%増加。理由を聞くと、「マスクの影響で肌荒れを起こしたから」(40.6%)、「人に会わないため変わるチャンスだと思ったから」(29.1%)、「周りの人の美容への関心の高まりを感じたから」(24.9%)が上位にあがった。