何かトラブルが発生した際、「でも」「だって」と言い訳がましい態度を取る人と接して困った経験がある人も多いのではないでしょうか。

ここでは、言い訳がましい人の特徴や付き合い方、改善策などを解説します。

言い訳がましい人の心理・特徴

  • 言い訳がましい人の心理・特徴

    言い訳がましい人の心理・特徴について解説します。

言い訳がましい言動は、どのような心理状態からくるものなのでしょうか。言い訳がましい人の心理や特徴について徹底解説します。

特徴を知ることで、改善の糸口を見つけられる可能性がありますのでぜひ参考にしてください。

自分を正当化したい

言い訳がましい人は、自分を正当化したい気持ちが言動に強く表れます。「できる人だと思われたい」「人に嫌われることが怖い」と感じる人に多く見られる傾向です。

自分を正当化したい気持ちから、自分の印象や立場が悪くなることを避けたい心理が働きます。事実を素直に認められず、自分が悪くないことを強調したいために言い訳を並べてしまうのです。

言い訳が癖になっている

言い訳がましい人は、他人から指摘されると「でも」「だって」など、無意識のうちに言い訳している傾向があります。傷つくことを恐れ、「自分は悪くない」「謝りたくない」という強い気持ちが原因です。

自分が不利になりそうだと感じると、とっさに反論する癖がついており、自分以外の人や環境のせいにして後に引けない状況を自ら作ってしまいます。

自分に対して自信がない

言い訳がましい言動が見られる原因の一つに、自分に対する自信のなさが挙げられます。自分の悪かった部分を素直に認める勇気が持てず、自信がない自分を武装するために言い訳をしてしまうのです。

失敗やできなかったことを認めると、自信がない人には「周りから失望されるのではないか」という心理に陥る傾向があります。そのため自分の居場所を保とうと「どうしようもない状況だった」と言い訳を並べ、周囲に同意を求めようとします。

保身に走っている

自分自身が傷つくことを恐れ保身に走った結果、言い訳がましい言動が出る人も少なくありません。人から怒られたくない気持ちが強く、保身に走ってしまい、無意識のうちに言い訳や嘘でその場を誤魔化そうとしがちです。

またトラブルが発生した際の責任から逃れるために、言い訳をするケースがあります。負けず嫌いな人や他人からの指摘を恐れる完璧主義者に見られる傾向です。

いずれも自己防衛を優先したい心理から、言い訳がましい態度を取ってしまいます。

言い訳がましい人と上手に付き合う方法

  • 言い訳がましい人と上手に付き合う方法

    言い訳がましい人と上手に付き合う方法をご紹介します。

言い訳がましい人の対応に悩んでいる人におすすめの付き合い方を3つご紹介します。 言い訳がましい発言が多い人は自分に自信がなく、自己防衛に走ってしまう傾向があるため、真摯に向き合うことで改善できる可能性があります。

言い訳を最後まで聞いてから、一緒に対策を考える

相手が言い訳がましい発言を始めたら、一旦最後まで聞いてから一緒に対策を考えるようにすると冷静に話しやすくなります。

言い訳は、焦りや不安からくるものです。相手は言い訳を最後まで話すことで、一旦満足して落ち着きます。責めたてずに、認められる部分は認めて先につながることを一緒に考えるようにしましょう。

不安に思っている相手が「頭ごなしに否定されない」と感じれば、自分の非を認められる状態になる可能性があります。

先にこちらから謝っておく

相手に非がある場合でも、先にこちらから謝っておくと話を聞いてもらいやすくなります。

相手を指摘する前に「わたしも確認不足でした」と添えて、「あなただけが悪いわけではない」と伝わるように表現してみてください。先に謝られると、言い訳ばかりの人も多少は謝りやすくなるだけでなく、「この人には虚勢を張らなくても傷つかずに済むかもしれない」と心を開いてもらえる可能性があります。

言い訳がましい発言の原因は、傷つくことへの恐怖です。最初から詰め寄らず、こちらにも非があったことを謝罪してから話すようにしましょう。

はっきりと伝える・教える

言い訳がましい言動が多い人には、言いたいことをはっきりと伝えることが大切です。 ただし指摘する所があっても頭ごなしに責めず、「自分たちの今後のために伝える」と告げたうえで率直に伝えましょう。 対等に会話できる間柄であれば、本人へ自覚を促すために「言い訳をしても自分の印象を悪くするだけ」「素直に謝罪してほしい」とストレートに伝えることもおすすめです。

相手が真摯に受け入れて現状を改善できれば、ストレスが軽減されて関係性の修復につながる可能性があります。

言い訳がましい自分を直したい!改善する方法は?

  • 言い訳がましい自分を直したい!改善する方法は?

    言い訳がましい言動を改善する方法をご紹介します。

「言い訳がましい自分を変えたい」と悩んでいるなら、言い訳をしないためにも自分を見つめ直し、素直な考え方を持つことが大切です。 言い訳がましい言動を改善する4つの方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

自分の行動に責任を持つ

言い訳がましい自分を変えるためには、自分の行動に責任を持つよう意識してみてください。

言い訳ばかりする原因は、もとをたどれば自分の行動が発端です。責任を持ってしっかりとした行動を取ることで、自分の軸が生まれて自信を持てるようになるでしょう。 自分に自信を持てるようになれば、言い訳をして自分を守る必要もなくなります。

失敗したとしても周囲や環境のせいにせず、「自分がもっとこうしていればよかった」と反省して次に活かそうとする姿勢が大切です。

まずは素直に謝る

失敗して周囲に迷惑をかけてしまったと気づいたら、素直に謝罪の言葉を述べましょう。 「謝る」⇒「理由(言い訳)を伝える」⇒「今後の対策を示す」の順に伝えることで、改善の意思があることを相手に伝えやすくなります。 先に言い訳をしてしまうと、相手の心象を悪くしてしまい改善する気持ちがあっても不信感を拭えない恐れがあります。

言い訳がましい印象を与えないためには、誠心誠意謝罪する姿勢を見せることが大切です。

「でも」「だけど」という言葉を使わない

言い訳がましい言葉を発しないためには、「でも」「だけど」を避けて会話してみましょう。 「でも」や「だけど」は、相手の意見を覆す言葉です。代わりに、「そうですね」「おっしゃる通りです」など、はじめに肯定する言葉を使うことで自分の感情をコントロールしやすくなります。

自分にとって不利な状況でも、相手の言葉を否定せず最後まで聞き、きちんと受け入れる姿勢を取るよう心掛けてみてください。

我慢をする

言い訳をしそうになったら、グッと我慢することも大切です。 人は状況によって、つい言い訳したくなることがあります。言い訳しない自分になるためには、我慢してみることが改善への大きな一歩です。

言い訳を聞いて、よい印象を抱く人はほとんどいません。どんな人であれ、自分の評価を自らの発言で下げる状況は避けたいでしょう。

明確な経緯がある場合は、状況を見てきちんと説明することで「言い訳」ではなく「正当な理由」として受け入れてもらえるケースがあります。

言い訳がましい人とも上手く付き合っていこう

  • 言い訳がましい人とも上手く付き合っていこう

    言い訳がましい人とでも上手く付き合っていきましょう。

人間関係において、言い訳がましい人と接する機会は少なからずあります。言い訳が多い人と関わると、ペースを乱されるため疲れてしまう人も多いのではないでしょうか。 言い訳をする人の特徴や心理をあらかじめ知っておくと、スケジュール遅延への迅速な対応やストレス緩和につながります。

また自分自身が言い訳がましいと感じている場合、現在の心理状態を知ることで心に余裕が生まれやすくなり、改善できる可能性があります。

言い訳がましい人の対応に、あるいは自分の言い訳がましさに悩んでいるなら、この記事を参考にして言い訳がましさと上手く付き合える方法を探してみてください。