17日のテレビ朝日系ドキュメンタリー番組『テレメンタリー2023』(テレビ朝日4:50~、地域により放送時間が異なる)では、名古屋テレビ放送制作の「いちがたっこ~ご飯は注射を打ってから~」を放送する。
名古屋市の小学4年生・生野真浩くんは「糖尿病」と付き合いながら生きている。糖尿病と聞くと食生活の乱れや運動不足が原因というイメージがあるが、真浩くんは生活習慣に関係なく発症する「1型糖尿病」だ。「1型」は「糖尿病」患者の1割ほどで、中高年に多く発症する「2型」と異なり、子どもに多く発症する。
現在の医療では根治できず、毎食前や高血糖時には注射によるインスリン投与が必要だ。インスリンを投与しなければ、血糖値を保つことができず、死亡につながる可能性もある。母親の優季さんは、真浩くんへの給食前のインスリン注射をするため毎日学校に通った。
昼夜問わず血糖値の管理が欠かせない生活の中で、真浩くんや家族の負担は大きい。「1型糖尿病」の患者や家族に対する社会の理解は乏しく、支援制度など患者が“人並みに”生きていく環境も整っていない。
「周囲に理解してもらうため1型糖尿病を広める活動をしよう」「制度がなければつくってしまおう」。全国に約10万人いる患者が抱える課題と、行動を始めた患者や家族の姿、そして治療研究の最前線を伝える。