日本最大級のコスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「@cosme(アットコスメ)」は、「@cosmeベストコスメアワード2023上半期トレンド予測2023 下半期トレンド予測」を発表しました。今後トレンドとなるメイクとは?

「@cosmeベストコスメアワード2023 下半期トレンド予測」とは?

「@cosmeベストコスメアワード2023 下半期トレンド予測」とは、@cosmeベストコスメアワードの企画であり、@cosmeに投稿されたクチコミや@cosme STORE/@cosme TOKYOでの売り上げ等の分析、その他ユーザーアンケートなど関連情報からみえる生活者の意識変化と美容プラットフォーマーとしての知見から、今後の生活者インサイトや美容トレンドを予測するべく発足された「@cosmeトレンド予測部」が、2023年の下半期のトレンドをキーワード化したものです。

今回は「鼻意識向上」「#無加工主義」「スパウトパウチ」「スキンケア欲再燃」「イマ―シブ消費」と5つのキーワードが発表されました。

「鼻意識向上」(びいしきこうじょう)

"美"意識ではなく"鼻"意識。@cosmeユーザーを対象とした「化粧品に関するアンケート 」(2023年5月下旬に実施)で、ここ半年間の意識や行動の「変化」を聴取したところ、10代~30代の37.0%が「マスクで隠れていた鼻が気になるようになった」と回答する結果となりました。スキンケアでも「鼻の黒ずみや毛穴が気になるようになった」という人が多く、若い世代を中心に「鼻」への意識が高まっています。

プチプラだけでなくデパコスからもノーズシャドーアイテムが登場するなど、「鼻メイク」がよりメジャーになっていくと予測。歯ブラシのような形の極細ブラシで鼻の黒ずみやぶつぶつ毛穴を磨くアイテムが韓国ブランドから販売されるなど、新しい花の黒ずみや角質ケアのアイテムも販売されています。

#無加工主義

フィルターなどで顔を加工してくれるアプリでの撮影がトレンドになっていましたが、10~20代の間ではノーマルカメラで写真を撮る機会が増えてきているそう。クチコミでも「ノーマルカメラで盛れる」ことを評価する声が寄せられるようになっています。無加工なのに盛れているメイクアイテムが今後のトレンドになるかもしれません。

スキンケア欲再燃

脱マスクが進みメイク欲への熱が高まっていますが、これまでマスクで隠れていた肌が露になるからこそ「スキンケア」への意欲も高まっているそう。@cosmeのクチコミ内でも、「マスク着用無しの生活に備えてスキンケアを頑張りたい」という声が見られています。

「レチノール」「ナイアシンアミド」といった成分や、「美容医療」関連のワードが入ったスキンケアアイテムなど、肌悩みに合わせたアイテムへ人気が集まっているようです。

スパウトパウチ

食用品などでも最近増えてきた「スパウトパウチ」。キャップのついたパウチで、再封性があり自立するほか、容器に詰め替えずそのまま使うことで資源を削減できるとエコなアイテムでもあります。

コスメでもスキンケアアイテムを中心にトレンドに。シャンプーなどのリフィルを本体として使用することがライフハックの一つとして紹介され、それに対応する注ぎ口(ポンプ)や吊り下げ用フックなどのグッズも販売されています。「詰め替えの手間がない・場所を取らないスペースパフォーマンスの高さ」という実用性があり、空気に触れる面積が減ることで酸化しにくいという利点もあることから、スパウトパウチのアイテムは今後さらに増えていきそう。

イマーシブ消費

コロナ禍前の日常を取り戻しつつある今、リアル店舗での消費意欲が回復しています。ユーザーアンケートでも、「お店で化粧品を買うのが楽しい」と全体の48.6%が回答しており、店舗で実際に商品を見て選んで買いたいという需要が高まっているようです。

一部ブランドではコアファン向けにブランドの世界観を最大限に演出したイベントや施設が誕生しています。エンタメ要素のあるポップアップや、空間全体をデザインして没入感のあるブランドジャックを行うなど、コアファンだけではなく新たなファン層を獲得する動きも見られています。今後は没入感型店舗やイベントなどが増えていくかもしれません。