米穀安定供給確保支援機構は、古来より全国の神社で行われている「夏越の祓(なごしのはらえ)」に合わせ、行事食として「夏越ごはん」を提唱。今年も、そごう・西武の食品売り場、 スーパーマーケット、飲食店、全国各地の学校給食や社員食堂にて「夏越ごはん」が提供される他、6月1日より、神田明神(東京都千代田区)の境内カフェでは「夏越ごはん」を提供している。

  • 夏越ごはん

「夏越ごはん」は、雑穀ごはんの上に夏野菜を使った「茅の輪」をイメージした丸い食材をのせた行事食。「夏越の祓」の茅の輪の由来となった、蘇民将来(そみんしょうらい)が素盞嗚尊(すさのおの みこと)を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった「粟」、邪気を祓う「豆」などの雑穀の入ったごはんに、茅の輪をイメージした緑や、邪気を祓う赤の旬の夏野菜の丸いかき揚げをのせ、百邪を防ぐといわれる旬のしょうがを効かせた、さっぱりおろしだれをかけたごはんを基本としている。

米、雑穀、夏野菜がベースで、炭水化物、ビタミン類、食物繊維などを効率よく摂ることのできるレシピになることから、 夏を元気に乗り切れるよう、また、1年の後半を新たな気持ちでスタートするときに食べる行事食としてだけでなく、免疫力をアップさせて暑い夏を乗り切るメニューとしても好評を得ており、基本のかき揚げのほか、メニューを開発する各社のアイデアにより、バリエーションが豊富になっている。

  • 神田明神

今回、都内有数のパワースポットのひとつである神田明神のカフェ「EDOCCO CAFÉ MASU MASU(江戸っ子 カフェ マスマス)」で、恵比寿様のご利益「商売繁昌 夏越ごはん」(1,350円)を初展開。

この夏越ごはんは、丸型に盛り付けた雑穀ごはんの上に夏野菜とともに、茅の輪に見立てたイカのフライを、古来より縁起が良いとされている数字「3」から、3段に重ねてトッピングしている。九条ねぎとあぶり鶏の小鉢、お吸い物をセットで提供する。6月1日から6月30日までの期間限定メニュー。

  • 「商売繁昌 夏越ごはん」(1,350円)

富岡八幡宮門前の蕎麦屋「深川萬寿庵」では、6月15日~7月15日まで、「夏越ごはん(夏野菜のかき揚げ丼とつけとろ蕎麦)」(1,650円)と「夏越ごはん(夏野菜の雑穀ごはん カレーとつけとろ蕎麦)」(1,650円)を販売する。「赤坂まるしげ」や「にっぽんの洋食 赤坂 津つ井」「猿兵衛 赤坂店」「バンケットルーム赤坂 HITOTSUGI」「鉄鍋ビストロ&ワイン デリカージュ」「瀬文 二五」「たい家(赤坂)」などでも、オリジナルレシピの「夏越ごはん」を提供。グリーンハウスの社員食堂(全国約70箇所)では、「冷やし夏越ごはん」など3種の「夏越ごはん」を提供する。

さらに、そごう西武全国8店舗(西武池袋本店、そごう横浜店、そごう千葉店、そごう広島店、そごう大宮店、西武所沢S.C.、西武秋田店、西武福井店)では、6月24日~30日まで、各食品売場で38ブランドの「夏越ごはん」を展開。

「とんかつ まい泉」(池袋本店 ・横浜・千葉・ 大宮 ・所沢の5店舗)では、枝豆コロッケに、パプリカの輪切りをのせた「彩り 野菜 とヒレ かつ枝豆コロッケ弁当」(778円)を販売。「ゑびすDaikoku」(池袋本店・横浜の2店舗)では、雑穀ごはんと夏野菜が主役のお弁当「夏野菜と雑穀ごはんの夏越弁当」(648円)を、「根本屋」(池袋本店・横浜の2店舗)では、彩り鮮やかな「夏越海鮮丼」(1,080円)を販売する。他にも、池袋本店の「アジャンタ」や、横浜・千葉・大宮・所沢の「魯鰻亭」などでも「夏越ごはん」を販売。そごう西武各店で初登場の、オリジナルご当地「夏越ごはん」も展開予定という。