2ゴールを決めたベイガ[写真]=Getty Images

 ラ・リーガ第38節(最終節)が開催され、セルタとバルセロナが対戦した。

 ホームのセルタは前節終了時点で降格圏からわずか1ポイント差の17位。勝利以外の結果だと18位バジャドリードと順位が入れ替わる可能性があるため、是が非でも勝ち点「3」が欲しいところだ。リーグ戦では直近の6試合で獲得した勝ち点は「1」と、絶不調とも言える中で迎える大一番となった。

 一方のバルセロナはすでにリーグ優勝を決めており、約40時間後の6日には東京の国立競技場でヴィッセル神戸との対戦を控えている。しかしそんな中でも、来日メンバーに含まれているロベルト・レヴァンドフスキやハフィーニャ、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンらが先発に名を連ねた。退団の決定しているセルヒオ・ブスケツとジョルディ・アルバはチームに帯同しなかった。

 試合は序盤の12分、左サイドのマルコス・アロンソからのクロスボールに対し、DFの処理が中途半端になったところをレヴァンドフスキが拾う。最後はパスを受けたフランク・ケシエがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定で先制点とはならなかった。

 肝を冷やしたセルタはその後もバルセロナに押し込まれる時間帯が続いたものの、GKイバン・ビジャールを中心とした堅守でゴールを割らせない。

 チャンスをうかがうセルタは42分、均衡を破ることに成功する。相手陣内でボールを奪うと、ハリス・セフェロヴィッチからのパスを受けたガブリ・ベイガが冷静にファーサイドネットに転がし、ホームチームが待望の先制点を奪った。

 前半はこのまま1-0で終了。セルタが残留に向けて大きな1点リードとともに後半へ臨むこととなった。

 後半に入ると試合は膠着状態に。1点を追いかけるバルセロナは63分、ハフィーニャとフェラン・トーレスに代えてウスマン・デンベレとアンス・ファティを投入し攻撃の活性化を図る。

 しかし、65分にはセルタが大きな追加点を挙げる。右サイドでボールを受けたベイガがゴールから離れた角度のないところからクロスに見せかけた技ありのシュート。見事な放物線を描いたボールは途中からピッチに立っていたGKイニャキ・ペーニャの頭上を越え、逆サイドのゴールポストを叩いてネットに吸い込まれた。

 2点のリードを許したバルセロナは79分、デンベレが左足で高精度のクロスを送ると、中央に上手く走りこんだアンス・ファティが頭で合わせゴール。途中出場の2人の活躍で1点差に詰め寄る。

 その後はバルセロナが主導権を握り、同点の機会をうかがう時間帯が続いたものの、セルタが粘り強い集中した守備で1点のリードを守り切りタイムアップ。勝利したセルタが自力で残留を決めた。

【スコア】
セルタ 2-1 バルセロナ

【得点者】
1-0 42分 ガブリ・ベイガ(セルタ)
2-0 65分 ガブリ・ベイガ(セルタ)
2-1 79分 アンス・ファティ(バルセロナ)