日本旅行大阪法人営業統括部は、しなの鉄道との共同企画として、夜行列車を演出するツアー「115系電車普通夜行 信越本線経由軽井沢行」を発売すると発表した。かつて安価な交通機関として人気を得ていた夜行普通列車を演出するツアーとなる。

  • 夜の駅に停車するしなの鉄道115系(しなの鉄道提供)

当時の夜行普通列車は、一般的に165系を使用した大垣夜行をはじめ、急行形車両を使用する列車が多かったが、上越線の上越夜行や中央本線の山岳夜行は近郊形電車の115系を使用して運行されていた。近郊形電車による夜行列車は「格下感」がありながらも愛好者は多く、早い時間からホームに待ち客があふれることも少なくなかったという。

今回のツアーは、当時の上越夜行や山岳夜行を演出すべく、115系セミクロスシート車で運行。ダイヤも夜行普通列車をイメージし、各停運転・急行運転・快速運転と変化を持たせて走行する。オプションとして釜めし弁当の夜食も用意し、希望者には115系の窓越しに渡すことで、かつての駅弁販売光景を演出する。旅情を盛り上げる硬券乗車票も発行。当時は床に敷いて乗る人も少なくなかった古新聞も用意する。

  • 走行中の115系(しなの鉄道提供)

出発日は7月22日。軽井沢駅を21時13分に発車し、北長野駅まで各停運転。北長野駅で折り返して急行運転、軽井沢駅で再び折り返して快速運転を行う。西上田駅で折り返し、快速運転を行った後、7月23日の早朝5時42分に軽井沢駅へ帰着し、終了となる。

旅行代金は1万6,500~2万9,800円。夜食の釜めしは2,200円。6月6日12時から、「鉄道・バス企画デスク」予約サイトにて参加申込みを受け付ける。