KADOKAWAはこのほど、コミックエッセイ『家族から放置されて発達障害に気づかないまま大人になりました』(モンズースー 著/1,210円)を発売した。
同書は、原作者・ネコゼさんの体験を漫画にした実録コミックエッセイ。大人の男性とすれ違うだけで恐怖を感じたり、どんなに手が荒れても手を洗い続けたりと、子どもの頃からさまざまな強迫観念にとらわれてきたというネコゼさん。高校生のときに「強迫性障害」と診断され、治療を受けることに。
しかし、15年後、主治医が変わったことで意外な事実が発覚。検査の結果、ネコゼさんは「混合型のADHD」であり、今まで治療を続けてきた「強迫性障害」はADHDの二次障害であると診断される。
大人になるまで見過ごされ、自覚がないまま成長し、社会に出てから人知れず悩み苦しむケースも多いというADHD。不注意、物忘れ、集中できない……、そして人間関係のトラブル。これまで抱えてきた「どんなに頑張っても上手くいかない」「どこに居ても生きづらい」という苦しみの原因が、ADHDのせいだったとは……。
同書には、大人になって発達障害が発覚したネコゼさんの、「家族に嫌われたくない」という呪いから自由になるまでの葛藤の日々が綴られている。
プロローグ、第1話「転機」、第2話「私が発達障害?」、第3話「普通の子なんだから」、第4話「私に興味なんてないんだ」、第5話「家族の呪い」で構成されており、A5判全152ページ。
著者のモンズースーさんは、マイナビニュースでも漫画「ハードすぎたスローライフ」を連載中。