阪神・湯浅京己 (C) Kyodo News

◆ 昨季45ホールドポイントの男が帰還

 阪神が26日、巨人との試合に2-1で勝利し、これで6連勝。中継ぎの湯浅京己が8回のマウンドに上がり、1軍復帰後初登板を見事無失点で抑えた。

 WBCにも出場した湯浅は、開幕後には守護神として7試合で5セーブを挙げていたが、右腕前の張りで4月16日に出場選手登録を抹消。今月の17日に2軍で実戦復帰し、この日1軍登録され即復帰登板となった。

 この試合の2-1と1点差の8回に登板。先頭の代打・梶谷隆幸を空振り三振、1番・吉川尚輝を三ゴロとあっという間に二死とする。2番・坂本勇人を四球で歩かせ、3番・秋広優人に右前打を許し、二死一・二塁のピンチを招いたが、4番・岡本和真を打ち取り、復帰登板を見事無失点で抑えた。

 復帰登板を見事無失点に抑えた湯浅について、26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の斎藤雅樹氏は「コンディション不良で抹消されてましたけど、湯浅の復帰は阪神にとってはとても大きい。この試合でも真っすぐが非常に良かったですね。ただ、多少のばらつきがあったので、そこは課題だと思います」と課題を指摘しつつ、湯浅の存在の大きさを強調。

 また同番組に出演した解説者の田尾安志氏は「ストレートの走りが非常に良かった。二死から四球を出しましたけど、こういう事は昨季からよくあったことなので、そんなに驚くことでは無いですし、それが湯浅のペースかなと思います」と話したうえで、

「湯浅が復帰しましたけど、8回に湯浅、9回に岩崎と現状のまま変えないでいいんじゃないかと思います」と防御率0.55と安定感のある岩崎優を抑えに固定するのが良いとの見解を述べた。

 6連勝で貯金「15」と波に乗る岡田阪神に、昨季45ホールドポイントと大車輪の活躍を見せた剛腕が帰ってきた。WBCでも活躍し、日本を代表するリリーバーへと成長を遂げた湯浅の帰還は、今後ますますチームを勢い付けることとなるだろう。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』