パナソニック サイクルテックの新ブランド「XEALT」から、新たに2種のスポーツeバイクが登場した。その特徴と楽しみ方を、試乗会のレポートとともに紹介したい。
スポーツeバイク界の新顔! XEALT L3とS5
パナソニック サイクルテックが2022年に立ち上げた新ブランド「XEALT(ゼオルト)」。小柄な人が多い日本人の体型を考慮して開発され、第1弾としてリリースされたのが「XEALT M5」だ。
発売以来「取り回しが良く、乗りやすい」「アシストが自然で、オフロードでの走行性能が高い」などと話題になり高評価を得ていたところに、2023年、さらにスタイリッシュで機能的な新モデル2種が仲間入りする。
それが、ライトスポーツバイク「L3」と、スポーツユーティリティーバイク「S5」だ。
「XEALT L3」は、車高を低めにしたフレーム設計で、小柄な人でも乗りやすいサイズ感。390mmと440mmの2種のフレームサイズを展開する。
細身ですっきりしたデザインだが、アシストはパワフル。パナソニックのショッピングモデルや子乗せモデルにも搭載されている業界最軽量のドライブユニット「カルパワードライブユニット」を採用しており、さらにスポーツeバイクらしさを実感できるよう「XEALTチューニング」を施している。これは高ケイデンス(ペダルを回す速さのこと)時にもアシストが切れずに持続し、スポーティな走りが長く楽しめるチューニングだという。
「L3」はは2023年6月上旬に発売予定で、メーカー希望小売価格は195,000円。
一方の「XEALT S5」は、スマートな「L3」に比べるとゴツめの印象だ。
「XEALT S5」も390mmと440mmの2種のフレームサイズを展開し、27.5型ホイールを採用。身長や足の長さ、乗り心地などによって選ぶことができる。最大トルク90Nmの「GXドライブユニット」を搭載し、街乗りでも山道での急坂でも、走行を強力にアシストしてくれる。
HIGHモードで約75km、AUTOモードで約99km、ECOモードで約139kmも走れる大容量のバッテリーはダウンチューブと一体化しているため、デザイン性を損なわず、洗練された見た目に仕上がっている。
「S5」は、2023年7月上旬に発売予定で、メーカー希望小売価格は368,000円。
試乗してわかったL3とS5の魅力と活用方法
「L3」「S5」の発売に先行して行われたメディア向け試乗会の様子の一部を紹介したい。会場はお台場周辺で、無線のスピーカーとマイクを内蔵したヘルメットを装着し、ガイドに先導され走行した。
見どころは、ダイバーシティ東京プラザに設置されている実物大ユニコーンガンダム立像公式、東京オリンピックのトライアスロン会場となったお台場海浜公園の砂浜など。舗装路もあり、公園内の砂利道もあり、大きな橋を上ったり下りたりと起伏に富んだコースであったが、「L3」「S5」ともに安定した走りをみせてくれた。
走行中はかなりの強風であったが、強力アシストのおかげで快適に、汗をかくことも疲れを感じることもこともなかったのは、スポーツeバイクならではだろう。ペダルに足を置いてからの漕ぎ出しもスムーズで、名所をしっかり堪能してはまた軽快に走り出す……といった自転車ならではの名所観光を堪能できた。
それぞれについては、「L3」は「軽快でメリハリのあるアシスト感」、「S5」は「急坂でもパワフルなサポート」といった印象が残った。
「L3」は、カルパワードライブユニットが高ケイデンスに対応し、街中でもスムーズに走行できるのが魅力だ。 どんな街並みにもなじむこなれたデザインで、スポーティすぎず、服装を選ばない。お台場のような観光目的のサイクリングのほか、通勤・買い物などの普段使いにも良さそうだ。
「S5」は、27.5型ホイールというバランスの良いタイヤサイズならではの走破性・コントロール性を発揮する。都会の交通量の多い道路でも障害物を素早く避けつつ安全に走行できそうなので、通勤にも向くだろう。自転車置き場やエレベーターなどの狭いスペースでも扱いやすいサイズ感も◎。
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