LIFULL(ライフル)が運営する情報サイト「LIFULL HOME'S PRESS(ライフルホームズプレス)」は、駅周辺の開発やリニューアルが進む「つくばエクスプレス沿線」における中古マンション価格の上昇率ランキング」を発表した。

つくばエクスプレスは、東京都の「秋葉原駅」を起点とし、埼玉県、千葉県、茨城県「つくば駅」までの20駅、約58kmを最速45分で結ぶ路線。首都圏北東部における利便性の高い路線であり、緑豊かな住環境も魅力で、特に子育て世帯から人気を集めている。

活発な駅周辺開発による資産価値の向上や、ファミリーで暮らす街としても注目が集まるつくばエクスプレス沿線で「中古マンション価格相場が上がっている駅」をランキング形式で紹介する。

<1位>「流山おおたかの森駅」(千葉県流山市): 価格上昇率67.10%

中古マンション価格上昇率1位は、千葉県流山市の「流山おおたかの森駅」。同駅の標準的な中古マンション価格は直近3年間で67.10%上昇し、これは千葉県全体の平均上昇率20.38%と比べ3倍超に達する極めて高い水準。同駅の標準的な賃貸マンションの賃料も直近の3年間で17.25%程度上昇しており、需要の高まりがうかがえる。

同駅は「秋葉原駅」まで約30分、東武アーバンパークラインも利用できるなど優れた交通利便性に加え、中古マンション価格相場を押し上げた背景には、次々と進む大規模な駅前開発があると考えられる。駅周辺には大型ショッピングモール「流山おおたかの森S・C」をはじめさまざまな商業施設があり、2022年6月には「流山おおたかの森SC ANNEX2」と「GREEN PATH」の2施設がオープン。毎年のように新施設が完成し、2023年5月25日には駅ナカ商業施設「TXグランドアベニューおおたかの森」が大幅リニューアルオープンすることでも注目を集めている。

<2位>「八潮駅」(埼玉県八潮市): 価格上昇率35.17%

2位には埼玉県八潮市の「八潮駅」がランクイン。直近3年間での中古マンションの価格上昇率は35.17%と、埼玉県の平均上昇率22.97%と比べても高い水準。とはいえ同駅の中古マンションの価格相場は3,169万円と、都心の同築年数の物件と比べると値ごろ感がある。賃貸マンションの賃料は直近3年間で8.75%上昇と埼玉県の平均上昇率7.24%と同程度だった。

「八潮駅」は、東京都足立区と葛飾区に接する埼玉県八潮市内の唯一の駅。都心から約15km、「秋葉原駅」まで約20分と都心へのアクセスも優れ、駅前には食料品や日用品がそろう商業施設があり、暮らしやすい環境。八潮南部西地区と東地区では道路、公園などの都市基盤の整備と良質な住宅・宅地の供給など、大規模なまちづくり事業が進められている。さらに、高架下を利用した商業施設「TXアベニュー八潮」の全面リニューアルも計画されており、「流山おおたかの森駅」と同様、駅周辺の利便性向上とまちづくりへの期待度が価格上昇につながっていると考えられる。

<3位>「守谷駅」(茨城県守谷市):価格上昇率 32.26%

3位は、都心から茨城県の玄関口となる「守谷駅」がランクイン。中古マンションの価格相場は直近3年間で32.26%上昇、茨城県の平均上昇率17.00%に比べて高めの水準。中古マンションの価格相場は3,412万円と、2位の「八潮駅」と同様、都心の物件と比較すると手の届きやすい価格帯といえる。中古マンションの価格上昇率は高い一方、「守谷駅」の賃貸マンションの賃料は直近3年間で2.62%上昇、これは茨城県の平均上昇率5.54%に比べやや低めの水準となっている。

「守谷駅」から「秋葉原駅」までは約40分。関東鉄道常総線も利用でき、都心へのアクセスしやすさ、子育て環境の充実度から、ファミリーから人気を集め、守谷市の人口は増加傾向にある。2022年4月には公園と商業施設が融合した複合商業施設「ブランチ守谷」がオープンしたほか、2023年度末には駅ナカ商業施設「TXアベニュー守谷」のリニューアルも予定されており、今後の暮らしやすさ向上に期待できる駅と言える。

参照データ:LIFULL HOMES住まいインデックス 対象物件:該当駅に所在するマンション 築10年/専有面積70m² 対象期間:2023年3月時点 ※上記対象物件において、一般的な不動産鑑定フローに倣い、LIFULL HOMES独自開発のフローにて価格算出