ビッグサイズな商品を買えるスーパーといえば、日本人にも馴染みあるアメリカ発祥の「Costco(コストコ)」。では、会員制大型スーパーではない「普通のスーパー」でも、ビッグサイズな商品に出会えるのでしょうか。
そこで今回は、アメリカで広く展開されているスーパー「SAFEWAY(セーフウェイ)」を訪問。私が暮らすコロラド州の店舗を例に、アメリカならではのサイズ感について調査してみました。
BBQ文化が生んだ「塊肉」の存在感
まず初めに向かったのは、精肉コーナーです。棚に並んでいるのは、1パック約2kgもの鶏肉。日本ではあまり見かけない巨大サイズのトレーで販売されています。
しかし、本番はここから。牛肉・豚肉のエリアは、もはや別世界です。日本では綺麗にカットされたお肉が主役ですが、こちらは巨大な肉の塊がそのまま鎮座している状態。
そんな迫力満点の棚の中でも、特に目を引くのが加工肉や骨付き肉コーナーです。巨大な「ポークリブ」や、アニメに出てきそうな「ハムの塊」まで、ごく当たり前に陳列されています。
「一体これをどうやって食べるの⋯?」と思うかもしれませんが、こうした巨大なお肉が日常的に並んでいるのには、アメリカならではの理由があります。
現地ではBBQ文化が深く根付いていることから、普通のスーパーでも日本では考えられないような特大サイズが、家庭用の素材として当たり前のように販売されているのです。
「重量級ファミリーパック」のお菓子
お菓子売り場へ向かうと、日本ではあまりお目にかかれないスナックたちが棚一面を埋め尽くしています。
お馴染みの「M&M's」や「OREO」も、ビッグサイズでの登場。
今回は遭遇できませんでしたが、アメリカでは「ピローサイズ(枕サイズ)」なる、超ド級のポテトチップスも存在するのだとか。もし出会えたとしても、食べきれないので自分では買わない気がしますが……。それでも、いつか実物を見てみたいものです。
朝食の主役「シリアル」も規格外なサイズ
アメリカの朝食に欠かせないシリアルが並ぶ一角は、カラフルなパッケージが棚一面に広がっています。
種類が豊富なのはもちろんですが、それぞれの箱の大きさも期待を裏切りません。ケロッグのコーンフレーク一つとっても、約500g入りのジャイアントサイズ、さらには約1kgのファミリーパックまで用意されていました。
バター2kgに卵24個入り、スタンダードを凌駕する乳製品コーナー
乳製品エリアもまた、日本とのサイズ感の違いを肌で感じる場所のひとつです。例えばバター。こちらでは1箱「1ポンド(約453g)」で売られているものが一般的ですが、棚をよく見ると、そんな標準サイズを遥かに超えるモンスター級バターが君臨していました。
ヨーグルトも、日本ではまず見ない32オンス(約908ml)の容器がズラリ。
また、卵のパックは一般的な12個入り、18個入りを通り越し、24個入りまで並んでいるのです。
ちなみにこれはアメリカの豆知識ですが、卵を買うときは必ず箱を開けて、中身が揃っているか、割れているものがないかを確認するのが大切。日本では当たり前の「徹底された品質管理」が、実は恵まれたことなのだと実感する瞬間でもあります。
スーパーでホールケーキが買える! アメリカのスイーツ事情
スイーツ売り場では、目を疑うような光景が⋯⋯! なんと、ホールケーキが定番の商品として置かれているのです。
スーパーで気軽にホールケーキが手に入るのは、パーティー文化が根付いたアメリカらしいな、と感じました。
そして、アイスクリームが並ぶ棚は、ビッグサイズの基準そのものが一回り違います。有名ブランドがひしめき合う中でも、Lucerneのバケツサイズアイスは、凄まじいボリュームでひときわ異彩を放っています。
また、日本でお馴染みのハーゲンダッツ。こちらには「ミニカップ(110ml)」なんて選択肢はありません。
アメリカにおけるアイスとは「一度に食べ切るもの」ではなく、冷凍庫に常備して「好きな時に好きなだけ掬って食べるもの」という感覚が強いようです。実際に私もアメリカに移住してからというもの、アイスを食べるときはカップのままスプーンを突っ込んで、豪快に食べるのがクセになっています。(笑)
飲料は、アメリカならではの単位「ガロン」が主流
牛乳やジュース、そして水などの飲料は、「ガロン(約3.8リットル)」という単位が一つの目安となっているようです。
日本では防災用でもなかなか見かけないような特大サイズですが、こちらの売り場では日常の選択肢のひとつ。 500mlサイズも販売されていますが、それらを圧倒する物量で、ガロンボトルが棚の大部分を占拠しています。
水道水をそのまま飲むことが少ないアメリカでは、ボトル入りの水はまさに欠かせないインフラです。アメリカ人の夫いわく、悪天候や災害の予報が出ると、皆こぞってガロンボトルを買いだめするのだとか。
消耗品こそ「合理的なまとめ買い」が基本の日用品
日用品コーナーも、洗剤やペーパー類の一つひとつがビッグサイズです。
日本でも「ダウニー」などの大容量ボトルは見かけますが、こちらの棚に並んでいるのは、それをさらに上回る特大サイズの洗濯洗剤。片手で持つのが筋トレになるほどの重量感で、ずらりと並ぶ様子はまさに圧巻です。
番外編:壁一面の「カフェイン飲料」
ビッグサイズ以外に驚かされるのが、カフェイン飲料の充実ぶり。
長距離運転の集中力維持や、運動前にパフォーマンスを上げる「プレワークアウト」の習慣など、生活を支えるツールとしてカフェインが定着している背景があるようです。
ちなみに私は、夫の同僚がビデオ会議中に、ビールのごとくグビグビとエナジードリンクを飲むさまを目撃し、驚いた経験があります。(笑)
アメリカは大中小、選べるサイズの中に「特大」がある
今回はビッグサイズに焦点を当ててご紹介しましたが、実際のアメリカのスーパーには、用途に合わせて大小さまざまなサイズが展開されています。決して「巨大なものしかない」わけではありません。
ただ、日本で売られているものに比べ、そのラインナップの中に含まれる「ビッグサイズ」が、”桁違いに大きい”だけなのです。大きいものをまとめて買うことで、買い物へ行く回数や手間を減らすという考え方は、家も車も広いアメリカならではのライフスタイルなのかもしれません。
我が家は大人2人暮らしなので、実際に愛用しているのは1ガロンの牛乳や、冷凍保存用の大容量チキンパックくらいのものですが、家族構成やシチュエーションに合わせて最適なサイズを選べるのはアメリカの良さだと感じます。これからも、そんなアメリカの「当たり前」に目を向けて、生活を楽しんでいきたいと思います。


















