LIFULLは1月10日、「【一人暮らし×都心通勤・通学編】住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング2023」を発表した。調査は、「LIFULL HOME'S PRESS」に掲載された駅徒歩15分以内、1R・1K・1DK、10平米~45平米未満の賃貸マンションのデータを集計したもの。

  • 「【一人暮らし×都心通勤・通学編】住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング2023」

    「【一人暮らし×都心通勤・通学編】住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング2023」

今回のランキングでは、都心の職場や学校に通いやすい駅として、1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に所在する全駅のうち、JR山手線各駅、ならびに山手線各駅から20分圏内の全駅、また掲載物件200件以上の駅を対象駅としている。

都心に通いやすく、住みやすさのわりに家賃が安い駅を調べた結果、1位は「亀有駅」(JR常磐線・東京都葛飾区)だった。大手町駅まで24分、東京駅まで33分、新宿駅まで40分と交通利便性が高く、駅から徒歩15分以内でアクセス可能な施設の充実度をスコア化した「駅周辺充実度」は100点満点のうち85ポイントを獲得。また、「スーパー」のスコアが91、「弁当・惣菜」のスコアが87となっており、住環境から見た妥当な家賃「理論家賃」が12.62万円であるのに対し、実際の平均家賃は8.10万円と対象駅の中で最も安かった。

続く2位は「川口駅」(JR京浜東北線・埼玉県川口市)。理論家賃と平均家賃との差額はマイナス4.38万円と、亀有駅に続き僅差で2位にランクイン。池袋駅まで19分、新宿駅まで24分、渋谷駅まで30分と、東京の主要駅に30分前後でアクセスできるなど交通利便性に優れているほか、「飲食店」のスコアが83、「スーパー」が87、「コンビニ」が82と、駅前施設が充実したエリアとなっている。

3位にランクインしたのは、JR常磐線と京成金町線、直通運転の東京メトロ千代田線も利用できる「金町駅」。交通利便性に優れながらも平均家賃が7.68万円と、今回のランキングトップ10のなかでは2番目に低い金額に。下町情緒が残る街並みが魅力だが、駅の南口・北口それぞれで再開発が進んでおり、東京都の標準的な中古マンション価格の直近3年間の価格上昇率17.33%に対し、金町駅は19.94%とやや高い推移を見せている。

  • 「【一人暮らし×都心通勤・通学編】住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング2023」地図

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以下、4位「川崎駅(JR東海道本線)」(理論家賃との差-3.79万円)、5位「堀切菖蒲園駅(京成本線)」(同-3.68万円)、6位「新小岩駅(JR総武線)」(同-3.60万円)、7位「吉祥寺駅(京王井の頭線)」(同-3.56万円)、8位「小岩駅(JR総武線)」(同-3.51万円)、9位「綾瀬駅(JR常磐線)」(同-3.51万円)、10位「北千住駅(JR常磐線)」(同-3.44万円)と続き、トップ10には、下町の風情が残る東京の城東エリアや東京との県境駅がランクインした。