巨人の松井颯

◆ 5回無失点デビュー!巨人は貯金生活へ

 昨秋の育成ドラフト1位で巨人に入団した松井颯投手(22)が21日、中日との試合(東京ドーム)にプロ初登板初先発。5回を無失点に抑え、セ・リーグ史上初となる育成出身ルーキーの初登板初勝利を成し遂げた。

 松井は3回までパーフェクトピッチングを披露。4回に先頭の岡林勇希に中前安打を浴びるも、後続をしっかりと抑え無失点。5回には先頭の福永裕基に四球、一死から木下拓哉に右前安打を許し、一死一・二塁のピンチを招くも、村松開人、アルモンテを連続三振に仕留めた。

 3点の援護を貰っていた松井は、勝利投手の権利を持ったまま、5回68球、2安打、5三振、無失点で降板。試合は巨人が5-2で勝利し、松井が嬉しいプロ初勝利をマークした。

 上々のデビューを飾った松井について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の真中満氏は「ストレートも非常に良いですし、チェンジアップやスライダー系の球も上手く使うので、非常に良いピッチングだった」と投球内容を高評価。

 また「巨人は先発投手に苦しんでいた部分もあったので、この試合に好投した松井をはじめ、山﨑伊織や赤星優志など若いピッチャーが出てきてくれるのは、チームにとって非常に助かると思う」と若手投手陣の台頭に太鼓判を押した。

 これで巨人は今季初の5連勝で貯金「1」。先発投手の層の薄さに懸念点があったが、若手投手陣の台頭により、チームも勢いに乗ってきているようだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』