現在放送中のテレビ朝日系ドラマ『帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし』(毎週土曜23:00~)。今作は2021年4月期に放送されたドラマの続編で、関ジャニ∞の横山裕が演じる売れない漫画家・狩野進と、川原瑛都演じる訳アリな1人暮らし少年・さとうコタローの物語だ。

ヒロインの秋友美月として出演しているのが、女優の山本舞香。コタローたちと同じアパートの清水の住人で前作ではキャバ嬢だった美月だが、今作では近所の純喫茶で働いている。今週20日放送の第6話では、美月の母・皐月(田中美佐子)が登場。美月が狩野に押し倒されているかのような場面を目撃、誤解を生んでしまうことに。心配して鳥取から様子を見にやってきた母親の皐月と、美月は素直に向き合うことができず……。

今回は山本に、第6話や後半戦の見どころ、現場でのエピソードや、『Sister』『忍者に結婚は難しい』と3クール続けて連ドラに出演している現在の心境について話を聞いた。

  • 女優の山本舞香 撮影:泉山美代子

    女優の山本舞香 撮影:泉山美代子

■続編決定で「また皆に会える!」と喜び

――まずは、続編が決まったときの心境を教えてください。

また『コタロー』チームの皆に会えることがすごくうれしかったです!

――『コタロー』チームの皆さんとは、どんなことを話していますか。

撮影が始まって再会したときには、2年前は横山さんがアーモンドミルクやアーモンドのプロテインのような飲み物にハマっていたけど今はもう飲んでいないとか、前作との変化についてお話ししました。

――2年の間にブームが変わったんですね。現場はどんな雰囲気なのでしょうか。

横山さんも生瀬(勝久)さんも私も「さ! 早くやろう!」というタイプなので、皆キビキビと進んで行動するような現場です。子どもたちが多い撮影の日は、子どもたちを飽きさせないように差し入れをすることもあります。この間は、皆好きかなと思って私の地元の鳥取県からいちごの差し入れをさせていただきましたが、喜んでくれました。

■横山と川原は普段から役のような関係

――2年前と比べて、瑛都くんが成長したと感じるところはありますか。

手足が長くなってスタイルが良くなっていて、子どもの成長は早いなと感じています。口も達者になっているというか、大人っぽくなっていて「次の撮影はどこからやるんですか?」と自ら聞いてきたり、生瀬さんと私が話していると「なんですか、なんですか?」と興味津々な様子を見せてくれたり、大人の会話に入ってくるようになりました。横山さんがボケて皆が笑っているときに、その理由が分からなくて、「何が面白いんですか?」と聞いてくるので、素朴な疑問とはいえ横山さんがすべっている雰囲気になっちゃったりすることも(笑)。カメラが回っていないときも、2人はコタローと狩野のような関係です。

――前作と比べ、山本さん演じる美月が変化した部分はありますか。

前作のキャバ嬢から喫茶店の店員になって、髪が暗くなったり、派手なネイルからクリアネイルになったりと、落ち着いた見た目になっているので注目してみてください。

――20日放送の第6話では、美月の母親が鳥取の実家からやってくるというストーリーですが、見どころを教えてください。

母親とのエピソードを通して、美月の今後や夢への思いが描かれます。台本には鳥取弁で話すシーンも登場するのですが、ちょっと極端な言葉になっているかもという印象だったので(笑)、撮影時はリアルな鳥取弁を使おうかなと思っています。(※取材は撮影前)

■『Sister』『忍者』と3クール続けて連ドラ出演中

――ここからは山本さんのお話もお伺いしたいのですが、昨年10月クールの『Sister』(読売テレビ・日本テレビ系)、今年1月クールの『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系)と3クール続けて連続ドラマに出演されていて、今はお忙しいタイミングでしょうか。

『Sister』は重い作品で、私も(瀧本)美織ちゃんも精神的につらい役どころでした。『忍者』と『コタロー』は明るくて素に近い役なので、ハッピーに撮影できています。『Sister』のような落ちる役が続いたら……無理(笑)。

――(笑)。『Sister』は目が離せない展開のドラマで、体当たりの凪沙役は本当に素敵でした!

『Sister』をやりきったとき燃え尽き症候群になってしまって、次の『忍者』に気持ちを切り替えるのが大変でした。『Sister』は本当に大きな挑戦でしたが、すごく素敵なチームに出会えた現場でもあります。今でも皆と連絡を取っていますし、美織ちゃんとも頻繁に会っていて、明後日も2人でライブに行くんです!

――瀧本さんとは今も仲良しなんですね。では最後に、『帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし』の見どころを教えてください。

皆が「再集結できてうれしい!」というテンションで撮影しているので、いろんな意味でパワーアップしていると思います。瑛都はもちろん、横山さんも前作より余裕が見えて、生瀬さんもたくさんお話ししてくれますし、円滑にコミュニケーションを取れるからこそアドリブが生まれやすい『コタロー』の現場はとても楽しいです。見てくださる方にも、その空気が伝わるような映像になっていたらいいなと思います。そしてコタローの成長ぶりを見届けながら、世のお母さんやお父さんに「子どもってこう思ってるんだ」と感じていただけたら。あとは、前作よりも滝藤(賢一)さんががっつり出演されていて、本当にかっこいいのでそこが見どころです! 紺野(まひる)さんの美しさも見どころです!

――(笑)。力の入ったアピール、ありがとうございました!

■山本舞香
1997年生まれ、鳥取県出身。『鳥取美少女図鑑』Vol2に登場して反響を呼び、スカウトされる。2011年に大手広告のイメージキャラクターに抜てき。同年、フジテレビ系ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビュー。近年の主な出演作は、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18年)、『東京喰種 トーキョーグール【S】』(19年)、『今日から俺は!!劇場版』、『とんかつDJアゲ太郎』(20年)、『カラダ探し』(22年)、ドラマ『コタローは1人暮らし』、『ソロモンの偽証』(21年)、『デキないふたり』(22年)、『家政夫のミタゾノ』(同)ほか。2022年10月には『Sister』で連続ドラマ初主演を果たした。2023年はドラマ『忍者に結婚は難しい』に出演。AmazonPrimeで全世界配信される映画『SEE HEAR LOVE~見えなくても聞こえなくても愛してる~』の公開が控えている。