自分から話しかけられないことに対して、「なぜ自分から話しかけられないのだろう」「あの人と話したいけれど、どのように話しかければいいかわからない」などと悩む人は多いでしょう。

そこで本記事では「自分から人に話しかけられない」という悩みについて、特徴や原因、改善方法を詳しく解説します。恋愛面での影響もまとめました。

  • 自分から話しかけられない原因や対処法とは

    自分から話しかけられない原因や対処法などを紹介します

自分から話しかけられない人の特徴や原因とは

早速この章では、自分から人にうまく話しかけられない人に共通する特徴や、考えられる原因を紹介します。

相手がどう思うかが不安

相手からどう思われるかが不安だからという理由で、自分から話しかけられない人は多いでしょう。このような理由で自分から話しかけられない人の多くは、繊細かつマイナス思考な性格であることが特徴です。

例えば、「今、話しかけても大丈夫だろうか」「迷惑になったらどうしよう」など、人と会話することに対して常に不安を感じています。このように相手のことを考えすぎるあまり、自分から話しかけられなくなっているのです。

自意識過剰である

自分から話しかけられない人には、自意識過剰なパターンもあります。この場合の自意識過剰とは、人から自分がどんな風に見られているのか、過剰に気にしてしまうことです。

自分が発言することで、相手が自分のことをどう思うかを気にしすぎることで、会話のハードルが上がり、自分から話しかけられなくなっています。

「相手がどう思うかが不安」という理由に少し似ていますが、その場合は相手の都合を気にしています。自意識過剰の場合は、自分が相手にどう見られるかを気にしてしまうのです。

プライドを傷つけられるのが怖い

プライドを傷つけられるのが怖いという気持ちから、話しかけられなくなることもあります。

人それぞれ考え方や価値観が異なるため、会話をしていると考え方の違いが生じることはよくあります。

しかしプライドを傷つけられるのが怖いと考えている人は、自分の意見を否定されること、意見が間違っていた場合のことなどを考えすぎてしまいます。そのため、傷つくことを恐れて自分から行動できなくなっているのです。

自分では話題が思いつかない

会話のパターンや話題についての引き出しが少なく、自分ではうまく思いつかないことが理由で、話しかけられなくなっている場合もあります。

「どのような話題を振れば良いのか」「会話が途切れたら、話しかけた自分が次の話題を振らなければ」など、自分から話題を出さなければならないというプレッシャーから、話しかけることに対して人一倍勇気が必要になっているのです。

失言をして人に嫌われたくない

失言をして人に嫌われたくないという思いで、自分から話しかけられなくなっていることもあります。

このような理由で話しかけられない人は、自分から話しかける場合に、自分の話の内容が正しいか、変なことを言っていないかなどが気になってしまうという、繊細さを持っています。

自身のコミュニケーション力に自信がない

自身のコミュニケーション力に自信がないことから、自分から話しかけられなくなっている場合もあります。

コミュニケーションに苦手意識を持っていることで、会話をすることに不安を感じて自然と会話を避けてしまっているのです。

「話しかけても会話を盛り上げる自信がない」「うまく返事ができるか不安」などと考えてしまい、話しかけられなくなっているのかもしれません。

話したいことを言語化することが苦手

言いたいことはたくさんあるものの、うまく言葉にできないことが、自分から話しかけられない理由の一つである可能性もあります。

このような人は、他人に話しかけることはできないものの、人と話したいという前向きな気持ちはあるのです。

話したいことがあったり話したい相手がいたりしても、言語化することに苦手意識を持っているため、「言葉にできないから、話しかけてもどうせうまく話せない」と思い込んでしまい、話しかけることに対してハードルが高くなっている状態です。

自分にとっての大きなコンプレックスがある

会話にまつわるコンプレックスを抱えていることが原因で、話しかけることに後ろ向きになっていることもあります。

例えば、自分の声が好きじゃない、話し方が遅い、なまってしまうなどです。

このようなコンプレックスは、他人から見ると全く気にならないことも多い一方で、本人にとっては大きな重圧としてのしかかっています。

会話に対するトラウマがある

過去に相手に話しかけたり、会話をしたりする中で、嫌な経験をしてしまった場合もあるでしょう。

例えば「話しかけたら無視された」「自分が発した言葉でその場が静まり返ってしまった」「話しかけても上手に話せなかった」など、過去に会話にまつわる問題を経験したことで、話しかけること自体のハードルが上がってしまい、自信がなくなっているという可能性が考えられます。

自分のことについて話したくない

自分のことについて話したくないという心理から、話しかけられなくなっている可能性もあります。このような人は大抵、人の話を聞くのは嫌いではないものの、自分のことは話したくないと思っています。

例えば家族や仕事、趣味などで触れてほしくない話題があって、自分のことについて話したくないと思っている人が多いでしょう。会話中に触れたくない話題になることを恐れ、会話に入ることや自分から話しかけることを避けています。

他人に心を開けない

自分から心を開けないことが原因で、話しかけられなくなっているという場合もあります。

心を開くことは、相手と自分の間で、本当の考えや感情を共有することにもつながるため、会話においては非常に重要です。

確かに初対面でいきなり心を開ける人は少ないですが、何度か会ったり、会話が進んだりする中で、徐々に心を開いていくことが多いでしょう。

しかしこのタイプの人は、相手に心を開くことに対し、必要以上に恐怖を感じてしまうのです。そしてそもそも会話をする機会が少なくなって、より心を開かなくなるのです。

空気を読みすぎて疲れてしまう

空気を読みすぎてしまうことが原因で、自分から話しかけられなくなっているケースも考えられます。

空気を読むことは大切ですが、空気を読みすぎてしまう人は常に神経を張り巡らせて会話をしています。そのため、会話をすることに疲れを感じたり、ハードルが高くなったりしていて、話しかけることをちゅうちょしてしまうのです。

コミュニケーションが面倒だと思っている

コミュニケーションが面倒だと思っている人も、そもそも自分から会話を始めようとはしないでしょう。

コミュニケーションが面倒だと思っている人の多くは、無駄をなくして必要以上に話さないと決めています。そのため、話しかけられれば最低限の会話はするものの、自分から話しかけるようなことはめったにしません。

コミュニケーションが面倒という理由の人は、不安や恐怖などで話しかけられないという人と違って、「話しかけられない」というよりは「話しかけない」のです。

自分から話しかけられない場合の改善方法

  • 自分から話しかけられない場合の対処法

自分から人に話しかけられない場合も、いくつかの点を意識すると、苦手意識が減るかもしれません。この章では、自分から話しかけることが苦手な人のための対処法について、詳しく解説します。

笑顔を意識して挨拶をする

自分から話しかけられない場合は、まずは自分から相手に挨拶をしてみることがおすすめです。

自分から話しかけられない原因には、話題が思いつかなかった、自分のことについて話したくないなど、会話内容に関する原因が少なくありません。しかし挨拶であれば一言で済むため、話しかけるまでのハードルが下がるでしょう。

また、笑顔で話しかけられて嫌な気持ちになるという人は少ないはずです。笑顔で挨拶することを習慣化すれば、自然とお互いに話しやすい雰囲気になるでしょう。

相手を褒めてみる

すれ違いざまなどに、相手を褒めてみるという方法もおすすめです。なぜなら、褒められて嫌な気持ちをする人はあまりいないためです。相手を褒めることで、相手との距離が縮まって、自分からも話しかけやすい関係を築けます。

大げさに褒めたり、無理やり褒めたりする必要はなく、髪型や服装などささいな変化を褒めてみましょう。例えば、「髪、切った? 似合ってるね」「今日の服装、すごくかわいい」など、目についたことを褒めてみると、相手との距離が縮まりやすくなります。

接触回数を増やす

さらに、ちょっとした挨拶をしたり褒めたりすることを、一回ではなく繰り返し行い、接触回数を増やすということも大切です。

これは単純接触効果といい、相手に何度も接触することで、相手の自分に対する肯定的な印象が強まっていくといわれているのです。

接触回数が増えるうちに、自分から話しかけやすい関係性を築いていけるでしょう。

意識や口癖を変える

意識や口癖を変えることも改善方法の一つです。突然性格を変えるということは難しいかもしれませんが、意識や口癖など、どこか一カ所を変えることで性格に影響させるという方法なら、より気軽に行えるでしょう。

例えば、話しかけるのが苦手な人の多くは「話しかけることで、相手に自分がどう思われるか気になる」という意識を持っています。しかし、あえて「どう思われるかわからないけれど話してみたい」「どのような人なのか気にしてもらえてうれしい」などと意識を変えることで、最初の一歩を踏み出す助けになる可能性があります。

口癖についても同じで、ネガティブな口癖をポジティブなものに変えることで、自分から行動するきっかけにできるかもしれません。

ポジティブな性格でいることを心がける

ポジティブな性格でいることを心がけることも大切です。なぜなら、人はわざわざネガティブな人と話したくはないためです。

ポジティブな性格でいることを心がけると、自然と気分も明るくなって、雰囲気も明るくなるでしょう。明るい雰囲気の人には周りの人も好印象を抱きやすく、興味を持ってもらいやすいはずです。

普段は暗い性格だとしても、人と話すときは明るい性格でいることを意識しましょう。

話しかけるのが上手な人から学ぶ

自分の周りに、他者に話しかけるのが上手な人がいる場合は、その人を観察して、話しかける術を学ぶという方法もあります。

例えば、どのようなタイミングで話しかけているのか、どのような話題で話しかけているのかや、話しかけた後はどう会話を続けているのか、相手の発言に対してはどうリアクションしているのかなどを、意識的に観察してみましょう。すると、話しかけ方のコツを習得できるかもしれません。

また思い切って本人に、話しかけるコツや意識していることなどを聞いてみてもいいでしょう。「○○さんって人に話しかけるのが上手だよね」と褒め言葉から入れば、相手も嫌な気分はしないはずです。

テレビやネットから情報を取り入れてみる

テレビのニュースやネットメディアで情報を調べて、会話のネタを手に入れるという方法もあります。この方法は、話題が思いつかないことが話しかけられない原因になっている人には、特に有効です。

テレビやネットには多くのニュースがあふれています。今のトレンドや、ちまたで盛り上がっている情報を取り入れると、相手も話しやすくなるでしょう。

また、まずは最近のトレンドについて話し、関連した事柄で自分のことや相手のことにつなげられるとベストです。例えばSNSで流行っているかわいい犬の動画について会話し、その後に自分のペットについて話すといった具合です。

その中で、自分と相手の共通の話題を見つけられると、距離が一気に縮まるきっかけにもなります。

共通の話題になりそうなネタをいくつか持っておく

共通の話題になりそうなものを、いくつか事前に仕入れておくという方法もおすすめです。

相手の見た目や年齢、服や持ち物などから好きなジャンルを把握できるため、会話のネタとして使える引き出しを前もって準備しておきましょう。

そうすれば、丸腰で臨むよりも心に余裕を持って話しかけることができるでしょう。

失敗談をネタにする

失敗談をネタにするという方法もあります。

失敗したことを誰かに話すことに抵抗を感じる人もいるでしょう。しかし、自分の失敗談は面白ネタとして使い勝手がよく、会話が弾むきっかけにもなりやすいです。

誰も傷つけることなく、また自分に対して親近感を持ってもらいやすくなるという利点もあります。

ただし、失敗談は人の心をつかみやすいものの、深刻な雰囲気で話すと場が暗くなります。そのため、失敗談を話す際はあまり深刻な空気は出さず、あえて明るい雰囲気で話すことを意識しましょう。

リラックスして自然体で会話することを心がける

人と会話するときは、できるだけリラックスして、自然体でいることを心がけてみましょう。

相手が自分のことをどう思っているかや、会話を盛り上げなければといったことを気にし過ぎていると、緊張して言葉が出てこなくなったり、反応がぎこちなくなったりしてしまうものです。

難しいかもしれませんが、相手のことを気にし過ぎず、なるべく肩の力を抜いてありのままの自分で会話してみましょう。

そうすることで堅苦しさや緊張した雰囲気が和らぎ、お互いに距離感が縮まることで、相手との会話が弾みやすくなるかもしれません。

場数を踏む

話しかけることに対する苦手意識を払しょくするためには、とにかく人に話しかけてみて、回数をこなすという手もあります。

話しかけるということに慣れることで、自分の中のハードルを下げたり、対応方法のパターンを学んでいったりするのです。

最初は家族など、なるべく身近な人に練習に付き合ってもらうといいでしょう。

話しかけられるための工夫をする

どうしても自分から話しかけられないなら、話しかけてもらえるように工夫をするということも、一つの手です。

特に初対面の人を相手にした場合、自分から話しかけるのが苦手な人は萎縮して、相手に話しかけられないということが多いでしょう。

そのような場合、例えば趣味に関係する持ち物や、好きな物を見えるところに置いておくなど、話題を提供できるようにしておくと、相手から話しかけてもらえる可能性が上がるでしょう。

ただし、相手から話しかけてくれるからと、会話の流れも相手に任せてしまっていては、相手側ばかりが疲弊してしまいます。話しかけてもらえたなら、相手と楽しく会話ができるように、自分からも協力的な姿勢を示しましょう。

話の聞き役になる

話しかけるのが苦手ならば、話の聞き役としてのスキルを上げるという手もあります。

話の聞き役になるときは、適当なタイミングで相づちを入れる、相手の話に共感する、質問をするなどを意識しましょう。話を聞いていてもリアクションがないと、話している側は「この話は楽しくないのかな」「本当に話を聞いてくれているのかな」と不安になります。

リアクションを取りながら話の聞き役になり、相手との良好な関係を築くことで、よく話しかけてもらえるとともに、自分からも話しかけやすい間柄になれるでしょう。

自分から話しかけられないと恋愛で損をする?

  • 自分から話しかけられないことの恋愛でのデメリット

自分から話しかけられない場合、異性とコミュニケーションを取る機会が減ってしまうため、恋愛で損をしてしまうこともあるでしょう。せっかく出会いがあったとしても、恋愛につなげることが難しいのです。

逆に自分から会話ができる人は、その分、異性とコミュニケーションを取る機会が増えるため、恋愛面でのチャンスが多いです。好きな人ができやすかったり、気になる人と良い関係を築きやすかったりするというメリットがあります

なぜ話しかけるのが苦手なのか、自分の心理状態を理解し、話せるようになろう

自分から人に話しかけられないことに悩んでいる場合は、まずはなぜ話しかけられなくなっているのかを把握しましょう。該当する原因に沿った対処法を知ることで、自分から話しかける勇気を持てるかもしれません。

自分から話しかけることには、周りの人と良好な関係を築きやすい、恋愛面でのチャンスが増えるなどのメリットがあります。自分から話しかけられるように、できることから実践していきましょう。