――ジェラミーはチキューの「王様」たちとも、敵である地帝国バグナラクとも交流があるというユニークな人物ですが、この設定を最初に聞いたときはどう思いましたか。

ジェラミーはこういう人物で、こういう過去があって……とひとつひとつうかがっていくたび、ええっ!? ええっ!?と、驚きの連続でした。設定をもとにどう魅せるか、より役作りに気合いが入りました。

――地帝国バグナラクの奈落王デズナラク8世や、カメジムといった「キャラクター」と実際に会ったときの感想はいかがですか。

ずっと楽しみにしていたのが、デズナラクとカメジムに直接会えることだったんです。もう嬉しくて嬉しくて、撮影当日は朝からワクワクしていました。それまでは、モニターの中でしか姿を見ていなかったので、実物と会ったときは童心に帰ったように大喜びしていました(笑)。撮影が終わっても、まだ夢を見ているような感覚でしたね。

――ジェラミーが「王鎧武装」したスパイダークモノスの姿をどう思われますか。

王鎧武装のシーンを先日撮影したのですが、撮っている間ずっと「カッコいい!」を言い続けていました(笑)。とても華麗な動きで戦いますし、武器も5人と違うタイプのものが2種類(クモノスレイヤー、ヴェノミックスシューター)あります。手数も多く、技も豊富なので、いつもアクションシーンを見学して、刺激を受け続けています。

――設定によれば「無駄にキザな性格」という、ユニークな特徴のあるジェラミーを演じるにあたり、意識されていることは何でしょう。

ジェラミーは「~~かい?」「~~なのさ」など、クセの強いしゃべり方をするので、その口調が自分の体になじむよう、撮影のない普段のときからこのキャラと口調で過ごすようにしています。セリフが自然に出るようになれば、ジェラミーの気持ちもわかるんじゃないかな、と。普段のたたずまい、姿勢や歩き方にも、ジェラミーらしさを意識しています。

――池田さんが思う「ジェラミーらしさ」とはどういう部分ですか。

姿勢は絶対に崩さないというイメージです。自分の行動や実力にすごく自信があり、何事にも余裕を持って、胸を張って、華麗にふるまう。ダサい動きはしない……を、常に心がけています。

――これから、レギュラーのみなさんと本格的に共演されるわけですが、ご自身が「キングオージャーの仲間になった」と感じられたきっかけがあれば教えてください。

「語り部」ですので、第1話のころからみなさんと同じ現場にいたり、お話をする機会もあったのですが、撮影に加わってから、同じシーンでお芝居をするようになって現場の空気感、キャスト同士の演技について話し合ったりと、そこでしか感じられないものがあって。やっとみなさんの輪に入れたのかなと安心しました。

――これからのジェラミーの大活躍にも注目が集まりますね。これから約1年間で、池田さんが特にチャレンジしたいのはどんなことでしょうか。

興味があるのは、大げさな「コメディー」演技です。ジェラミーは無邪気なところがあり、真面目なギラと絡んだときなんて、面白い状況になるような気がするんです。そんなとき、ジェラミーのコミカルな面をお見せすることができたらいいなと思っています。また、アクションシーンにもどんどんチャレンジしていきたいです。最初の撮影のときは体が固くてうまく動けなかったので、もっと柔らかくします(笑)。相手の攻撃を難なくよけるとか、華麗な動きの中にも、鋭さ、キレのよさを入れ込みたいなと思っています。全力でジェラミーを演じていきますので、みなさんどうぞ応援してください!

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