JR西日本は1日、鉄道輸送の安全性・安定性を高めるために山陽本線白市~岩国間に導入した新保安システム「D-TAS」(データベースを用いた列車管理システム)について、呉線広~海田市間で5月13日から使用開始すると発表した。

  • 広島地区の「D-TAS」使用開始済み線区

「D-TAS」(「Database oriented Train Administration System」の略)の特徴として、車両に搭載したデータベースに信号機の位置や曲線・分岐器などの位置と制限速度の情報をあらかじめ登録し、列車は車輪の回転数で自列車位置を把握する。データベースに登録した設備に対し、制限速度を超えた場合に、従来のATSと同様、自動的にブレーキを動作させるしくみに。データベースにさまざまな地上設備の情報を登録することで、運転支援機能を充実させることができる。

広島地区では、2018年5月に山陽本線西広島~岩国間(35.9km)、2020年4月に山陽本線白市~西広島間(46.3km)に「D-TAS」を導入済み。新たに呉線広~海田市間(26.8km)で、5月13日の始発列車から「D-TAS」の使用を開始する。