日本初の西洋貿易が行われた場所が「長崎・平戸」。ポルトガルやオランダ、中国などとの国際貿易港として発展したこの場所は、南蛮菓子をはじめとする美味しいものにあふれています。今回はその中のおすすめ土産を紹介していきます。

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■ カスドース

ポルトガルの家庭で伝統的に食べられてきたという「カスドース」は、カステラを卵黄にくぐらせ糖蜜で揚げた南蛮菓子。

  • 南蛮菓子「カスドース」

そんなカスドースの元祖といわれるのが、創業文亀2年の老舗「平戸蔦屋」。古くは平戸藩外不出の御用菓子として、そして現在は全国に知られる平戸銘菓として、同店は約400年にわたり変わらぬ味を提供しています。

  • 江戸時代に平戸蔦屋が作り始めたんだとか

平戸蔦屋の「カスドース」は、無添加・手づくりで、小麦粉や卵、砂糖などは、良質な国産原料のみを使用しています。美しい見た目のその南蛮菓子は、卵黄のふくよかな風味が印象的。かつてお殿様が愛したその上品で贅沢な甘さにとりこになること間違いなし。

■ うちわえびせん

長崎県平戸市でとれる貴重な食材「うちわえび」。見た目がうちわのように見えることから「うちわえび」と名付けられたそう。地元の人によると、味は高級な伊勢海老にひけをとらないほど美味しいとのこと。

  • 「うちわえび」

収穫量が限られており、県内でも高級食材として知られているうちわえびの粉末を、せんべい生地に練り込んだのが本商品。通常のえびせんよりも厚く食べ応え十分で、パリッとした音が小気味いい! おやつはもちろん、お酒のお供にもぴったりです。

■ 牛蒡餅

愛され続ける平戸の名物菓子の1つ「牛蒡餅」。中国から伝わったもので、平戸では古くから、慶弔時や茶席での切り分け菓子として用いられてきたそうです。「牛蒡餅」の名は、その名の通り色や形、姿がゴボウに似ていることに由来します。

  • 「牛蒡餅」

今回は、平戸蔦屋の「牛蒡餅」を購入してみました。昔ながらの黒糖を使った「くろ」と、すっきりとした甘さの「しろ」、ほんのりお茶の味が香る「抹茶」の3種がセットになっています。いずれも素朴で懐かしさを感じる優しい味わいが特徴的です。

個人的にフライパンで焼き目がつく程度に焼き、少し冷ましてから食べると、外はカリッ、中はもちっとした食感を堪能できるのでおすすめ。

■ そのまま食べるあご(明太子風味)

「酒のつまみにはこれ!」と、お店の人が教えてくれたのがこちら。秘伝の調味液に漬け込み、焼き上げて作った「そのまま食べるあご(明太子風味)」は、素材の味を生かすためにあえて硬めに仕上げているそうです。

  • そのまま食べるあご(明太子風味)

噛めば噛むほど「あご」の美味しさがじゅわっとあふれ出て、酒飲みにはたまりません。また、ピリッとした辛味がこれまたお酒との相性抜群です。名前の通り、焼いたりせずにそのまま食べられるのも嬉しいポイント。ぜひ、ビールや日本酒などお酒と一緒に味わってみて。


歴史と文化の薫る街「平戸」ならではの美味しいものがたくさん! 皆さんもぜひ、平戸を訪れた際は、お土産もチェックしてみてくださいね。