思ったことをすぐに口に出す人が周囲にいて大変な思いをしている人も少なくないでしょう。また、自身がそのタイプであることに悩んでいる人もいるかもしれません。

本記事では、思ったことをすぐ口に出す人の心理や対処法について解説します。また、直す方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

思ったことをすぐ口に出す人の心理

  • 思ったことをすぐ口に出す人の心理

思ったことをすぐ口に出す人の中にもさまざまなタイプがいます。それぞれどのような心理から思ったことをすぐ口に出してしまうのか、詳しく解説します。

自分は正しいと思っている

思ったことをすぐ口に出す人は、自分の考えに強い自信を持っています。それゆえ、発言するのにためらいがありません。

多くの人は、発言する前に「言っても大丈夫かな」「変に思われないかな」などと心配するでしょう。しかし、自分の考えに強い自信があり「自分は正しい」と思っている人は、そもそもこのような考えを持つことがないのです。

また、このような人は意見の異なる相手には簡単に同意せず、自分の正しさを主張する傾向にあります。結果として自分の考えを押しつけることが多く、周囲に「面倒くさい人」と思われるケースも少なくありません。

目立ちたい気持ちが強い

思ったことをすぐ口に出す人は、周囲より目立ちたいという欲求を抱えている場合もあります。周囲から注目を浴びる方法はさまざまですが、歯に衣着せぬ発言をすることで注目されようとする人も少なくありません。

本当は良くないこととわかっていても、注目されたいという気持ちが勝ってしまうのでしょう。目立ちたいがために攻撃的な口調だったり毒舌だったりすることも多く、周りの人を傷つけているケースもあります。

周りに構ってほしい

思ったことをすぐ口に出す人の中には、自分のことを気にかけてほしい・構ってほしいという気持ちが人一倍強いタイプもいます。いわゆる“かまってちゃん”と呼ばれるタイプ。発言をきっかけに興味や意識を向けてもらいたいのです。

構ってほしいがゆえに意識的に発言することもあれば、寂しさゆえ無意識に何でも呟いてしまっていることもあります。周囲から「一緒にいると疲れる」と思われてしまうタイプです。

認められたいと思っている

自分の頑張りをアピールして評価してもらいたいという気持ちから、思ったことをすぐ口に出す人もいます。周囲から認められたいという承認欲求が強いタイプです。

このようなタイプは、聞いてもいないのに「やることがいっぱいで大変でさ~」「昨日全然寝れてないんだよね」といった発言をしてくる傾向にあります。

「わざわざ言わなくてもいいのに」と思うようなことまで口にするので、周囲から苦手意識を持たれてしまうことも少なくありません。職場で浮いてしまうタイプともいえます。

自分のペースで進めたい

自分のペースで物事を進めたい・ペースを乱されたくないという考えから、思ったことをすぐ口に出すタイプもいます。

自分の好きなように動けなくなるのが嫌で、誰かが発言する前に自分から発言することで主導権を握ったり、相手が発言してこないようにけん制したりするのです。自己中心的・自分勝手なタイプといえるでしょう。

何も考えていない

これまで紹介してきたタイプのように何かしらの意図があって発言しているわけではなく、ただ何も考えていないだけという人もいます。

周囲の人を思いやったり、自分がどう思われるか気にしたりという気持ちがそもそもないので、発言するときに躊躇うことがないのです。

一緒にいるとひやひやさせられるタイプといえるでしょう。また、本人は悪気があるわけではないので、注意しても治らないことが多く、苦労させられるタイプともいえます。

思ったことをすぐ口に出す人への対処法

  • 思ったことをすぐ口に出す人への対処法

友人や職場に、思ったことをすぐ口に出すタイプがいて困っているという人もいるでしょう。ここでは、そのようなときに試したい対処法を紹介します。

嫌だと感じていることを伝える

相手の発言によって嫌な思いをしたり傷ついたりしている場合は、素直に相手にそのことを伝えましょう。嫌なそぶりを見せないでいると、「自分は受け入れられている」と勘違いしてしまい、さらに悪化する恐れがあります。

自分の発言で相手が傷ついているということに気づいていないことも多いので、「そういうこと言われると傷つくな」などと人から言われれば、よっぽどの悪人でない限り治そうとするはずです。言っても治らない場合は距離を置くことを考えましょう。

すべての発言に反応しない

「思ったことをすぐ口に出す人」の発言すべてに返事をしているということはありませんか? 真面目だったり優しかったりする性格の人は、人の発言すべてに反応してあげがち。しかし、それを続けていてはこちらが疲弊してしまいます。

自分を守るためには、時にスルーすることも大切です。すべての発言に返事するのではなく、適度にかわしてみましょう。

「思ったことをすぐ口に出してしまう」を直す方法

  • 「思ったことをすぐ口に出してしまう」を直す方法

自身が思ったことをすぐ口に出してしまうタイプで悩んでいるという人もいるでしょう。 ここでは、直す方法について紹介します。

発言する前に考える癖をつける

発言する前に一旦自分の頭で考える癖をつけましょう。「これを言ったらどう思われるか」とイメージすることで、余計な発言を防げるようになるはずです。

人の発言を受けて即座に返すのではなく、「うーん」「そうだな~」などと相槌を打って、考えるための時間を稼ぐようにしてみてください。こうすることで考えを整理する時間が出来ます。

相手の立場になって考える

自己主張したいがために思ったことをすぐ口に出してしまっているなら、「相手の立場になって考える」ということを意識してみましょう。

物事を自分に都合のいいように解釈せず、相手の立場になって相手の状況や事情を考えてみてください。周囲の人と良好な関係を築くには、思いやりの気持ちが大切です。不必要な自己主張はトラブルの元になるということを忘れないようにしましょう。

周囲にそういうタイプだと事前に伝えておく

反射的に思ったことを口に出してしまう場合は、前述の方法などを試して直すのは難しいでしょう。その場合は、自分が思ったことをすぐ口に出してしまうタイプであるとあらかじめ周囲に伝えておくのも一つの方法です。

悪気はないということが伝われば、周囲も理解してくれる可能性があります。治そうと試みたけれど無理だった、という人はぜひこの方法も検討してみてください。

思ったことを口に出さないように気をつけよう

  • 思ったことを口に出さないように気をつけよう

思ったことをすぐに口に出してしまう人とは上手く付き合いづらいと感じるものです。もし友人や職場などにこの手のタイプの人がいて悩んでいる場合は、今回紹介した対処法を試してみてください。

一方、自身が思ったことをすぐ口に出してしまうタイプで悩んでいる人は、前述したように発言する前に考える癖をつけたり、相手の立場を考えてから発言したりという習慣を身につけましょう。自分の行動一つで人間関係はもっと良くなるはずです。