ウルトラマン新TVシリーズ『ウルトラマンブレーザー』のメイン監督を、田口清隆監督が務めることが発表された。

最新TVシリーズ『ウルトラマンブレーザー』は、地球からはるか遠くの天体「M421」からやってきた、揺るがぬ正義感を持つ新ヒーロー「ウルトラマンブレーザー」が、地球防衛隊が設立した特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD(スカード)」の隊長を務める主人公ヒルマ ゲント(演:蕨野友也)の、人の命を救うために力を欲する強い心に共鳴して一体化する。ウルトラマンに変身する隊長、そして隊員・上官らが織りなすハートフルなヒューマンドラマを、ウルトラマンシリーズならではの最新特撮技術を通して描くSF作品となっている。

メイン監督・シリーズ構成を務める田口氏は、幼少期に再放送で観た『ウルトラQ』『ウルトラマン』をきっかけに特撮作品や怪獣作品を愛し、上京前から自主映画を制作。上京後は日活芸術学院で学び、在学中から数々の作品に参加して修練を積んだ。その後、VFXクリエイターとしても活躍しながら、映画監督の道を着々と昇る。ウルトラマンシリーズでは、2001年TV『ウルトラマンコスモス』の助監督で初参加後さまざまな作品に参加し、『ウルトラマンX』『ウルトラマンオーブ』『ウルトラマンZ』ではメイン監督を担当。ニュージェネレーションウルトラマンシリーズ以降、円谷プロ作品には欠かせない存在となっている。

特に、脚本家の吹原幸太氏とタッグを組んだ『ウルトラマンZ』の大ヒットは記憶に新しい。従来のファンのみならず新たなファンも取り込み、その熱は、劇中に登場するロボット「セブンガー」のソフビが人気のあまり全国の玩具店から姿を消したほどだった。

田口清隆監督コメント

『ウルトラマンZ』以来の、メイン監督とシリーズ構成を担当しています。
世界観からストーリー、人物造形にいたるまで、現実味を強く意識した本格サイエンスフィクションをスタッフ・キャスト一丸となって目指しました。
ウルトラマンシリーズの監督をして10年、蓄積してきたモノをガンガン注ぎ込んでいます。
今までにない、だけど王道ど真ん中の新たなるウルトラマン。
まずはとにかく第1話を。観れば分かります。

そして、今回田口監督とタッグを組むのは『ウルトラマンZ』に軍事考証としてシリーズ初参加後『ウルトラマントリガー』や本作でも脚本を務める小柳啓伍氏。田口監督とともにシリーズ構成を担当する。

小柳啓伍氏コメント

数年前、田口監督からキングジョーSC(ストレイジカスタム)のイラストを見せてもらい、「これの各部に名前つけるとしたら何がいいと思う?」と聞かれたのが全ての始まりです。
中学生の頃、レンタルビデオ店から「ウルトラマンタロウ」のVHSを借りてきて観ていた時、親に「そんな歳になってもそんなもの観て」と言われ、一時視聴が遠のきました。あの頃の自分と親に言いたいです。
「将来ウルトラマンの仕事をするからもっと観ろ&観させろ!!」と。
当時観ていて感じたドキドキワクワクを、本作でも皆さんに感じて頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします!

『ウルトラマンブレーザー』あらすじ

世界的な怪獣災害の発生を受けて、世界各国は、地球の内外から攻めてくる怪獣や地球外生命体に対処するべく、1966年に地球防衛隊「GGF(Global Guardian Force)」を設立していた。
自然破壊や温暖化が急激に進む現在。ある夜、宇宙甲殻怪獣バザンガが出現。地球防衛隊の掃討作戦は難航し、ヒルマ ゲントが率いる特殊部隊が絶体絶命の危機に陥る。その時、眩い光とともに謎の巨人が降臨。何十年も前から宇宙飛行士たちの間で噂されていた未確認大型宇宙人、コードネーム「ウルトラマン」だ。
その後、司令部に呼び出されたゲントは突如、ある任務を言い渡される。それは、密かに組織されていた、特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD(Special Kaiju Reaction Detachment)」の隊長就任。怪獣型の主力巨大メカ「アースガロン」を駆り怪獣災害に立ち向かう特殊部隊の指揮。それと同時に、バザンガの戦いで出現した「ウルトラマン」が排除すべき敵なのかを調べる任も命ぜられたゲントの脳裏に、遥か遠くの銀河…ブレーザーの眩い光の記憶が煌めく。
「俺が行く。」
ウルトラマンブレーザーの光に包まれたゲント隊長は今、組織されたばかりの「SKaRD」に配属された個性豊かな隊員たちとともに、確かな勇気と揺るがぬ正義を胸とポケットに忍ばせ、怪獣たちとの新たな戦いの日々へと身を投じる!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京