東急グループが運行する特別企画列車「SDGsトレイン 美しい時代へ号」がリニューアルされ、4月18日から目黒線を皮切りに東急電鉄の各路線で順次運行開始する。これに先立ち車両撮影・見学会が行われ、ラッピングを施した3020系がお披露目された。

  • 目黒線の車両3020系を使用した「SDGsトレイン 美しい時代へ号」が公開された

「SDGsトレイン 美しい時代へ号」は、東急グループが阪急阪神ホールディングスと協働し、SDGsの達成に向けた多様なメッセージを発信する列車として、2020年9月から運行されてきた。今回のリニューアルで、「アクション」「共創」をテーマに、車体ラッピングや車内掲出物を一新。これまで運行してきた東横線、田園都市線、世田谷線に加え、新たに目黒線と東急新横浜線を追加し、5路線に拡大して運行することになった。

目黒線の車両3020系をラッピングした「SDGsトレイン 美しい時代へ号」は、目黒線と相互直通運転を行う路線をはじめ、3月に東急グループ39年ぶりの新線として開業した東急新横浜線(日吉~新横浜間)にも乗り入れる。

リニューアル後のテーマとなった「アクション」「共創」に関して、SDGsの認知度向上だけでなく、東急グループやこのプロジェクトに参画している企業・自治体・団体のSDGs達成に向けた具体的な「アクション」を広く知ってもらうことで、そのアクション自体の持続性が高まり、困難な課題にもともに立ち向かう「共創」につながることをめざすという。

  • 「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の外観。ヘッドマークも掲げられた

  • 再生可能エネルギー100%で運行される

  • SDGsへのアクションを呼びかける

  • めざすは「共創」

  • 阪急・阪神・東急で「SDGsトレイン」に取り組むことを示す

「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の車両撮影・見学会は4月17日に東急電鉄元住吉検車区で行われた。車内を見ると、東急グループのSDGsに向けた取組みが多く掲示されたほか、阪急阪神ホールディングス関連の掲示や、他の協賛する企業・自治体・団体の掲示物もあった。

外観を見ると、おもに車体側面の上半分にラッピングが施され、ヘッドマークも掲出。東急新横浜線も走行することから、車体前面の行先表示器には「新横浜」と表示された。東急線全線で、昨年4月から運行にかかる電力を再生可能エネルギー由来の実質CO2排出ゼロの電力に置き換えて運行しており、「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の車体にも「この電車は再生可能エネルギー100%の電力で運行しています」と記されていた。

  • 「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の車内

  • 2グループ3社による取組みであることを示す

  • 東急グループのSDGsへの取組みも紹介

今回公開された目黒線・東急新横浜線の3020系に加え、東横線、田園都市線、世田谷線でも「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の運行を継続。各路線とも2026年3月末まで運行を予定している。

なお、東急グループと協働する阪急阪神ホールディングスも、阪急電鉄と阪神電気鉄道の各社で2019年5月から「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」を運行している。この列車も大阪・関西万博が開催される2025年まで運行を継続する予定とのことだった。