■最大の転機は、櫻坂46としての1stシングル

――グループ加入から約3年が経ちましたが、この3年を振り返ってみていかがですか?

早く感じました。メンバーともまだ3年しか一緒にいないの? と思います。ありがたいことに毎日違う活動をさせて頂いているのが大きいのかな……。アイドルって本当にいろいろなことができると思っていて、昨日、テレビの収録していたのに、今日はこうやってインタビューして頂いたり! 同じことをする日がほとんどないので、日々新鮮に過ごせていて、毎日があっという間に感じます。

――そんな3年間でご自身の中で変化があったタイミングや転機はありますか?

一番気持ちが切り替わったのは、1stシングル「Nobody's fault」の表題曲に歌唱メンバーとして参加できたとき。加入してからグループに新しい風を吹かせたいっていう気持ちがあったんですが、何をどうしたらいいのか悩んでいた時期もあったんです。自分なりに試行錯誤してやってきたことが間違ってなかったんだと思えた瞬間でもありましたし、間違ってないよと言ってもらったようで嬉しかったです。

■画面の向こう側のアイドルから仲間になった瞬間

――最近では、初めての後輩になる三期生の加入もあり、グループにも変化が訪れるタイミングかと思います。三期生の皆さんとの交流はありますか?

最近一緒の現場が増えてきて、お話しました! 「いい匂いですね」と言ってくれて、嬉しかったですし、かわいいなって(笑)。加入当時に一期生の先輩方に同じことを思ったなぁ~と懐かしくなりました。

私も加入してしばらくは、目の前にテレビや雑誌で観ていたアイドルがいるのが不思議で“なんで私はここにいるんだろう……?”と思っていて(笑)。廊下とかで三期生の子とすれ違うと、みんなハッとした表情をするんです。“わかるよ……”と思いながら見守っています。いつまでやってくれるかなぁ~(笑)。

――二期生だからこそ共感できるところかもしれないですね! 大園さんはいつ頃、その感覚がなくなってグループの一員になったと感じたんですか?

加入した年の10月に、「欅坂46 THE LAST LIVE」があったんですが、そのリハーサル期間に毎日朝から晩まで過ごしていたときに、グループの一員として活動していると実感が湧いてきました。これからツアーが控えているので、この期間にたくさんお互いにすっぴんを見たりして、親近感というか(笑)、仲良くなって、私も先輩らしくがんばれたらなと思います。

■一期生から受け継いだ後輩への優しさ

――先輩として後輩にしてあげたいことはありますか?

私は加入当時、自分なりに何をどうしたらいいんだろうと常に考えていて、結構パンクしそうだったんです。そんなときに土生(瑞穂)さんに「もっとやりたい! って言っちゃいなよ」と背中を押してもらったことがあって。その一言で道が開けた瞬間がありました。

また、小林(由依)さんからも、今回の写真集に向けてボディメイクをがんばっているときに「1キロ変わったら十分だよ! 数字じゃないよ!」というふうに言って頂いて。そういう一言でとても心が軽くなったので、一期生の先輩方のように必要なときにポンと心が軽くなるような一言をあげられる先輩になりたいです。

――一期生の皆さんにしてもらったこと三期生にもしてあげたいと。では、最後にグループとして目指すところ、そして個人としての目標を教えてください。

グループとして、「海外でのライブ」というのは櫻坂46に改名してからずっと掲げ続けている目標なので、叶えたいと思います。また、Buddies(ファンの総称)の輪を広げつつ、パフォーマンスの完成度を上げるのはもちろんですが、メンバーそれぞれの人間味や、アイドルらしい一面も見せられるグループになりたいです。

個人としては、演技にも挑戦したい。櫻坂46の大園玲として活躍をして、自分をきっかけに櫻坂46が好きになりましたって言ってもらえるような人になりたいなと思っています。

  • 大園玲1st写真集『半分光、半分影』(光文社) 撮影:Takeo Dec.

■大園玲
2000年4月18日生まれ。鹿児島出身。身長163cm。2018年に「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に合格し、2020年2月に欅坂46に二期生として加入。同年12月に櫻坂46の1stシングル「Nobody's fault」に新二期生で唯一の選抜入りを果たし、2月に発売された最新シングル「桜月」収録の「Cool」では初のセンターを務めた。4月18日に1st写真集『半分光、半分影』(光文社)を発売する。