昨年、改名後初のドーム公演を成功させ、今年新たに三期生も加入するなど益々勢いに乗る櫻坂46。1stシングル「Nobody's fault」から最新シングル「桜月」まで全シングルで表題曲歌唱メンバー入りを果たしている二期生の大園玲が、4月18日に1st写真集『半分光、半分影』(光文社)を発売する。

自身を表現しているという写真集タイトルに込められた意味とは。大園が、父の思い出の地で「いつか行ってみたかった」という北海道・帯広での撮影エピソードのほか、初めての後輩・三期生について触れながら、この3年間の活動や訪れた変化を振り返る。

  • 櫻坂46・大園玲 撮影:宮田浩史

    櫻坂46・大園玲 撮影:宮田浩史

■1st写真集で叶えた2つの夢

――1st写真集の発売、おめでとうございます。決まったときの率直な感想をお聞かせください。

(欅坂46)加入前から写真集を見るのが好きで、憧れがあったんです。私もいつか出せたら……と思っていたので、1つの夢がこんなに早く叶ってすごく嬉しかったです。でも、自分しか写ってない1冊の本を手に取ってくださる方がいるのかという不安もありました。

――撮影は、北海道と出身地の鹿児島で行われたそうですが、この2カ所を選ばれた理由は?

北海道・帯広は父が学生時代を過ごした場所で、小さいときから「北海道はいい場所だ!」と父が言うのをよく聞いていて。いつか大人になったら行ってみたいなと漠然と思っていたんです。そんなときに今回、行きたい場所を聞いてくださる機会があったので、選ばせて頂きました(笑)。

――ここだ! と思ったんですね(笑)。念願の北海道はいかがでしたか?

実は今回、父の通っていた大学でも撮影をさせて頂いて! もし、私がアイドルになっていなかったら、経験してたであろう大学生活みたいな気分も味わえました。こんな未来もあったんだろうなと思うと、写真集の撮影でアイドルとして父の母校にいるのはすごい不思議な感覚でした。

――学生時代を過ごした街で娘が撮影をすると知ったお父さんのリアクションはいかがでしたか?

帯広での撮影ということだけでもすごく喜んでくれました! その後で大学でも撮影できることを伝えたんですが、「撮影ってどういうこと!?」「どこで何を撮るの?」と驚いていました(笑)。まだ写真集を見せることができていないので、反応が楽しみです!

――地元・鹿児島でも撮影をしたそうですね。

上京してから、お仕事で鹿児島に帰ることも目標でした。なので、今回の写真集で2つの夢が叶いました(笑)! 種子島でも撮影したんですが、実は鹿児島に住んでいたときも行ったことがなくて、初めてだったんです……! 種子島で撮影されたカットは表紙にも採用されていて、個人的にも印象に残っています。朝からホテルのプールや海で撮影をして、火照りながらの撮影だったんですけど、それがいい“味”になっているんじゃないかなと……(笑)。

■タイトルで表現した自身のスタンス

――なるほど(笑)。また、最近では、同期の守屋麗奈さんの写真集も発売されましたが、相談やアドバイスなどはありましたか?

れなぁ(守屋)は、撮影のタイミングが近かったので相談しました! 今回、水着やランジェリーカットがあってフィッティング(衣装合わせ)から緊張していたので、どういう感じで進むのかを細かく教えてもらいました。最新情報なのでしっかりリサーチ(笑)。

――坂道グループ全体でも多くの先輩方が写真集を出されていますが、参考にした先輩はいますか?

私は、乃木坂46の山下美月さんの写真集が大好きなんです。自分でも持っているので、撮影直前に何度も見返してました! 山下さんの写真集は海外で撮影されていたので、また雰囲気は違うと思うんですが、参考にさせて頂きました。

――今作のタイトル「半分光、半分影」について、「私の中身を表しているよう」とコメントされていましたが、どういった部分でそのように感じましたか?

私自身、どちらかに偏らない部分があるんです。いい事があっても浮かれないし、悪いことがあってもそんなに落ち込まない。1つのことに一喜一憂することなく、バランスを保って生きていて、このタイトルにもそういう感じが込められていて、私っぽいなと思いました。

――常にニュートラルな位置にいるんですね。それは昔から意識しているのですか?

昔は落ち込みやすくて、引きずるタイプで、アイドルになってから意識してバランスをとるように。日々いろいろな活動をさせて頂く中で、上手くいくこともあれば、全然いかないときもあるので、目の前のことに全力で向き合うために“そういうこともあるよね”と割り切ることができるようになりました。