女優の萬田久子が、東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『グランマの憂鬱』(毎週土曜23:40〜、全8話)の取材に応じ、同作の見どころを語った。
高口里純氏の同名コミックスを実写ドラマ化する同作。とある『村』で代々総領職を務めるグランマ・百目鬼ミキ(萬田)が、豪快かつ繊細に持論を繰り出し、あらゆる世代の家族、移住者、訪問者と向き合い、“愛ある喝!”で身近な問題を一つひとつほぐしてゆく。
“グランマ”こと百目鬼ミキ役のオファーを受けた感想として、萬田は「ご想像にお任せしますが、『なるほど』の一言です」とニヤリ。「いい意味で、ですよ(笑)」と補足しつつ、「誕生日も毎年来ますし、実際には年齢を重ねているのですが、自分では歳をとっていないつもりと言いますか……他の人から自分への接し方で、『あっ、私のほうが先輩なのか!』という風に、自分の立場が分かってくる。例えば、30代ではミキさん役のオファーは来なかったと思うんですよね。そういうことも含め、“なるほど”と思いました」と説明した。
ミキと自分とでは「表現の仕方は全く違う」ものの、「ミキさんも私も“愛のある言葉”を言っていると思います。愛って大事なものですよね。それをすごく感じています」と共感。ミキという人物について「私の中では、“凛とした僧侶”とイメージ。人間なので、寂しいとき、悲しいとき、弱ってしまうときもあると思うのですが、村の人たちの前では凛としていて、強い。だけど、あたたかみのある人」と捉えたという。
そして、そうした役柄を演じる上で「“凛とした”というのは精神的なものもあると思うのですが、視覚的にも姿勢をちゃんとしようと心がけていますね」「表情ではあまり出さないようにしているのですが、“笑み(えみ)”を大事にしています」と明かした。
また、撮影現場の雰囲気を聞かれると、「私は座右の銘として“とにかく人生を楽しみましょう”ということを掲げていて、撮影現場も“楽しくなければ、現場ではない”と思っているのですが、今回の現場も最高に楽しいです。やっぱり現場は楽しいですし、活力になりますね。マネージャーともよく話すのですが、私は『100回のエステより1回の現場だな』と(笑)。現場にいると、細胞が生き生きとしてきます」としみじみと語った。
そして最後に、「ドラマを観てくださる皆さんそれぞれに、いろいろな楽しみ方をしていただけると思うのですが、どんな立場の方であっても共通して、スカッとしていただけるはず。何か悩みを抱えている人は、解決策が見つかるかもしれません」とアピール。
さらに「ちょっと大きく出ました(笑)。土曜の夜に放送されるこのドラマを観ると、1週間分の疲れをとってくれるような全身マッサージを受けたような感覚になっていただけるのではないかと思います」と自信をのぞかせた。