小田急電鉄は、人材の確保と定着を目的に、今年度、新卒で入社した社員の初任給引上げ、一般社員の賃金引上げを実施すると発表した。
大卒総合職の初任給は、私鉄業界最高水準の23万6,600円に引き上げるとともに、一般社員も若年層を中心に賃金(月額)を最大13%引き上げる。平均引上げ額は月額1万4,000円(4.5%)程度となる。
小田急電鉄は2027年に迎える開業100周年や次の100年を見据え、「既存概念にとらわれることなく常に挑戦し続ける人材」「地域に新しい価値を創造することのできる人材」を求め、採用や人材育成に取り組んでいる。若年層社員に対して独身寮を提供するほか、実家最寄り駅までの交通費を全額支給する「帰省交通費支援制度」を備え、社会的・経済的自立に向けた支援を行っている。
多様な人材が仕事と家庭を両立しやすい環境を整えるため、さまざまな両立支援制度を導入。最長でこどもが3歳になるまで取得できる育児休暇や、小学4年を終了するまで取得できる育児短時間勤務などの育児支援をはじめ、介護や治療をしながら働く人のための支援制度も設けている。