JTは3月20日、「Ploom X」専用たばこスティックのメビウスブランドをリニューアルした。同時に、Ploom Xのシェア拡大を狙い、価格も570円から500円に値下げしている。あらゆるたばこの銘柄が年々値上がりする中、逆に価格を下げるのは異例の対応だと言える。 しかし、そのぶん味や質も落ちたのかというとそれもまた逆で、むしろ今回のリニューアルによってメビウスの味わいは大きな進化を果たしている。

JTは3月28日、Ploom Shop 銀座店でメビウスブランドのリニューアルに伴ったプレス向けイベントを実施。登壇したJTマスターブレンダーの西野創氏は、「加熱式たばこの歴史で大きな一歩を踏み出せたと確信している」と手応えを語った。

■メビウスのリニューアルは「加熱式たばこの歴史に残る大きな一歩」

今回リニューアルされたのは、Ploom X専用のメビウスブランド計8銘柄。いずれもパッケージは奥行きのある重層的なデザインに変更され、レギュラーとメンソールの4銘柄については味と香りにも変更が加えられた。

JT ブランドマネージャーの河内里恵氏はこの日のイベントで、リニューアルの背景について次のように明かした。

「加熱式たばこユーザーの20%が“妥協して加熱式たばこを使用している”という事実があります。妥協して使っているユーザーが加熱式たばこに求めているものは、紙巻たばこに近い味わいと吸いごたえ、そして求めやすい価格にしてほしいという要望も多くいただいています」

こうしたユーザーの声を受け、新メビウスはこれまで以上に「本物のたばこ感」を追求。これまでにない組み合わせでたばこ葉をブレンドし、「吸った瞬間にわかる、ひと口目からの味の濃さ」「最後まで続くクリアな旨味」「喫煙時間を豊かにする、確かな煙量感」などのアップデートに成功したという。

JTが112名の加熱式たばこユーザーと105名の紙巻たばこユーザーを対象に実施した調査によると、新メビウスの「たばこ感」には94.9%のユーザーが満足しており、「ひと口目からの味の濃さ」には92.6%が、「クリアな旨味」には87.1%が、「確かな煙量感」には91.2%がそれぞれ満足したと答えたという。

  • JTマスターブレンダーの西野創氏

マスターブレンダーとして新メビウスの開発に関わった西野氏は、「デバイスとの相性を確認しながら試喫を繰り返し、より日本人に合った味を追求できました」と報告し、日本人のユーザーの特性について次のように語った。

「日本人のお客さまは味覚が非常に繊細で、たばこの味わいもただ強い・弱いというシンプルなものだけでなく、味わいの先にある複雑さを求めていると強く感じています。中には『強い吸い応えがほしいけど、刺激はいらない』といった、一見相反するオーダーもあります。たばこ葉や香料を選定し、こういったオーダーをクリアしようと日々奮闘しました」

西野氏は、メビウスの味と香りをリニューアルする過程で、1銘柄につき約200種類のプロトタイプを作るなどして試作を繰り返したという。

「Ploom Xの前身であるPloom Sの発売が2019年だったので、JTの加熱式たばこの歴史はまだ4年も経っていません。紙巻たばこと比べてまだ知見が十分に蓄積されているとは言えない状態ですし、紙巻たばこの技術をそのまま転用できるわけでもないので、今回はそれぞれ200種類もの試作をする必要がありました。

その分、加熱式たばこはまだ伸びしろがあるとも言えます。今回のリニューアルも長い目で見れば通過点に過ぎません。それでも、味わいも香りも十分に向上できましたし、加熱式たばこの歴史で大きな一歩を踏み出せたと確信しています」

  • エースホテル京都のバーテンダー、齋藤隆一氏

この日のイベントには、エースホテル京都のバーテンダーで、カクテルの世界大会で3位の成績を残した齋藤隆一氏もゲストとして登場。リニューアル後のメビウスの味わいについて、次のような感想を口にした。

「本物のたばこ感を感じる香りと味わいでした。ディープレギュラーはキャラメルやシナモンなどの香りで、箱を開けた瞬間から期待感が掻き立てられます。ひと口目は濃厚で余韻が長く、雑味などはなくて、最後までバランスのいいクリアな旨味が楽しめました。過去に吸っていた加熱式たばことは全く違う印象でしたね」

■吸い比べるとその差は歴然! 圧倒的においしくなった新メビウス

齋藤氏の言うとおり、実際にリニューアル前後のメビウスを吸い比べてみるとその差は歴然だった。

  • 左が新メビウスの「ディープレギュラー」、右が前身のフレーバー「リッチ」

ディープレギュラーのスティックからは、確かにキャラメルやシナモンのような甘みのある香りが立ち上る。味わいもディープレギュラーのほうが力強く、同時に不思議な柔らかさ、なめらかさも感じられる。西野氏は「日本人好みのバランスが取れたうまさが味わえる」と解説していたが、まさに“力強さ”と“柔らかさ”という、ふたつの異なる特徴を併せ持った仕上がりとなっている。

ちなみに、西野氏によるとスムースレギュラーは「ディープレギュラーよりも淡く、日本人の嗜好のド真ん中を突いた味わいで、どんなお客さまが吸われても美味しいと感じていただけるような間口の広い喫味設計になっている」とのことである。

また、シャープコールドメンソールは強いメンソールが突き抜けていて、冷涼感と刺激を兼ね備えているそうで、もう一方のコールドメンソールはよりたばこ感も感じられ、メンソールとたばこのバランス感がいいハーモニーになっているという。

新メビウスはすでに全国で販売されているので、ぜひ多くの喫煙者に進化のほどを体感してみてほしい。価格も500円とお手頃になったが、西野氏いわく、「価格は下がっても、品質は確実に向上しています。原材料費の削減なども一切していません」。単純に、利幅を下げてでもより多くのユーザーに届けたいという意図があるようだ。

  • 数量限定カラーの「ディープスカイブルー」

4月3日から4月30日まではPloom Xの本体価格も980円という特別価格(通常価格は1,980円)で販売される予定となっており、4月4日からは数量限定カラー「ディープスカイブルー」も発売される。

  • Ploom Shop 銀座店の地下1階に設けられたポップアップルーム。集中して新メビウスが試喫できる

また、Ploom Shop 銀座店では期間限定で設けられたポップアップルームで新メビウスの試喫体験ができるので、こちらの利用もおすすめしたい。