ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下ヘイズ)は3月20日、「2023年ヘイズアジア給与ガイド」を発表した。アジア5カ国・地域(中国、香港特別行政区、日本、シンガポール、マレーシア)における15業界・1,125職種の給与水準(同社実績ベース)、および1万191人を対象に実施した調査の結果をまとめた。調査期間は2022年9~10月。

  • ITマネジメント職の給与比較(単位万円)

ITマネジメント職の給与(年収)を調べたところ、CTO(最高技術責任者)では、日本は2,600万円にとどまったのに対し、シンガポールは5,048万円、香港は5,193万円、中国は6,857万円となり、特に中国は日本の2.6倍に上った。

CIO(最高情報責任者)については、日本は3,000万円だった一方、シンガポールは5,300万円、中国は5,877万円、香港は日本の2倍以上の6,059万円となった。同調査では「ほかのアジアの国・地域では優秀な人材に高額の給与を出す土壌があり、給与交渉も積極的に行われているため」と推察している。

昇給実施状況をみると、昇給した企業の割合は日本は82%(前年71%)とアジアの中でもトップクラスだったが、昇給率は半数強の52%が「3%以下」と答え、「3%以上」は30%にとどまった。他方、昇給実施率が83%と日本と同程度のシンガポールは昇給率が「3%以上」の企業が52%を占め、中国やマレーシアでも「3~6%」がメインボリュームだった。

  • 昇給実施率と昇給幅

採用意欲について調べると、日本の企業で「今後1年間で従業員数を増やす」答えた割合は58%で、アジア平均53%より高く、5カ国・地域の中で最多となった。

一方、「今後1年間で、必要とするスキルを備えた人材を採用できる自信はあるか」との問いに対し、「自信がない」とした日本企業はアジアで最も多い56%に。日本以外の地域では、「自信がある」との回答は平均64%で、特に中国は71%に上り、日本企業の採用への自信のなさが際立つ結果となった。

  • 国・地域別の人材獲得への自信