キリンホールディングスは3月16日、プラズマ乳酸菌を配合した”免疫ケア商品”が一堂に会するメディア体験会を開催した。飲料、お菓子、ヨーグルト、青汁、サプリまで、集まったプラズマ乳酸菌シリーズ(機能性表示食品)は全44商品。森永製菓、小岩井乳業、大正製薬、カンロ、日本コカ・コーラなどの担当者が商品の概要を説明した。

  • プラズマ乳酸菌を配合した”免疫ケア”をうたう商品が集結

■ユニークな商品、驚く商品が続々

コロナ禍を経て、ますます”免疫ケア”のニーズが高まる消費市場。キリンのパートナー各社は、商品パッケージの前面に『プラズマ乳酸菌(1袋あたり)1,000億個配合』『健康な人の免疫機能の維持をサポート』といった表示を出して効果をアピールする。

森永製菓では『おいしい大豆プロテイン プラズマ乳酸菌入り』『inバープロテイン ブラウニー』『inのど飴<りんご味>』などを販売している。担当者は「日頃から良質なタンパク質の摂取を意識されているかたは、免疫意識も高いことが伺えます。そこでプラズマ乳酸菌入り商品の開発を進めました」と説明する。

  • 『おいしい大豆プロテイン プラズマ乳酸菌入り』(希望小売価格は4,950円)と『inのど飴<りんご味>』(オープン価格)

  • 『inバープロテイン ブラウニー』(218円。全国のコンビニやドラッグストアなどで販売中)

  • しっとりしたブラウニー生地のなかにチョコが入っている。濃厚な味わいと満足感のある食べ応えが特徴

プロテインと名のつく商品ではあるものの、身体を鍛えていない一般の人にも好評だという。「たとえばドリンクタイプの『おいしい大豆プロテイン プラズマ乳酸菌入り』については、自身のタンパク質の摂取量が足りていないと自覚するシニア層のかたにも購入いただいております。いずれの商品もターゲット層は幅広い想定です」(担当者)。1食でタンパク質の摂取+免疫ケアのできる商品として、日ごろの健康維持が気になるかたに、おやつや朝食時に利用してもらえたら、と話していた。

常盤薬品工業の『プラズマ乳酸菌入り おいしい青汁』は、クセのないすっきりとした乳酸菌飲料の味。青汁の苦さ臭さがまったくない。担当者は「プラズマ乳酸菌飲料をメインに、青汁をサブにした商品です。皆さん、青汁と思って飲まれるんで美味しさにビックリされます」と話す。

  • 『プラズマ乳酸菌入り おいしい青汁』(7,150円)

オリヒロプランデュの『ぷるんと蒟蒻ゼリーパウチ プラズマ乳酸菌(巨峰味)』は、蒟蒻ゼリー独特の食感と果汁感たっぷりの巨峰フレーバーが楽しめる商品。ワンパッケージ20g×6個でプラズマ乳酸菌1,000億個を摂取できる。「イチバン人気の巨峰味に配合しました。ご家族で免疫ケアに取り組んでもらえたら。子どものおやつに最適ですし、お弁当に入れるご家庭もあるようです」(担当者)。

  • 『ぷるんと蒟蒻ゼリーパウチ プラズマ乳酸菌(巨峰味)』(オープン価格)

第一三共ヘルスケアの子会社 アイムでは『Regain免疫ケア青汁』を展開する。プラズマ乳酸菌のほかに、鉄、葉酸、ビタミンC / D / B1 / B6、食物繊維を配合。宇治抹茶を加えることで香りと甘味を増した。「働き盛りの若いかたは、外食が中心になりがち。野菜が摂れなくて悩むことがあれば、こちらの青汁がオススメです。健康を支えるビタミン・ミネラルが補給できますし、プラズマ乳酸菌で免疫ケアもしていただけます」と担当者。

  • 『Regain免疫ケア青汁』(5,500円)。目安の1日100mlにプラズマ乳酸菌1,000億個を含む。冷水、ぬるま湯、牛乳のいずれかでわって飲む

カンロのキャンディ『ハーバルグッド いたわるザクロ&ローズヒップ』は、4粒あたりにプラズマ乳酸菌1,000億個を配合する。「全国のドラッグストアで販売しています。メインターゲットは健康維持を意識する女性です。当社ではコロナ禍の影響から、のど飴が尋常でない売れ行きをみせました。同じキャンディに免疫ケアをうたうプラズマ乳酸菌を配合できないか、ということでキリンさんに声をかけて開発したのがこちらの商品になります」と担当者。「飴は”スロースイーツ”とも呼ばれており、時間をかけて消費していくもの。カロリーも抑えてありますので、1日4粒、仕事の合間に舐めてもらえたら」と話す。

  • 『ハーバルグッド いたわるザクロ&ローズヒップ』(306円)

小岩井乳業では『小岩井 iMUSE ヨーグルト砂糖不使用』を3月14日に発売した。同シリーズの『甘さ控えめ』と『低脂肪』に続く商品で、どの商品にもプラズマ乳酸菌を配合している。「プラズマ乳酸菌のもつ味わいが、ヨーグルトに独特の味わいをもたらしています。コアなユーザーさんには、癖になる味、と言ってもらえていて。砂糖不使用、甘さ控えめ、低脂肪とバリエーションがありますので、皆さんの好みに応じて日常生活に採り入れてもらえれば幸いです」と担当者。

  • 上段の矢印の商品が『小岩井 iMUSE ヨーグルト砂糖不使用』(143円、4月1日以降は150円)

キリンビバレッジでは3月28日に『キリン おいしい免疫ケア』を発売する。100mlのペットボトルにプラズマ乳酸菌1,000億個を配合した商品。ほどよい甘さと酸味、満足感のある飲みごたえに仕上げた。「現行商品の『キリン iMUSE 朝の免疫ケア』に代わる商品です。ヨーグルトっぽさが増しており、健やかさが強調されました。ゴクゴクと飲め、後味もスッキリしています。朝の忙しい時間帯に飲んですぐに出かけられる、そんな飲用シーンを考えています」と担当者。小さいのでストックしておける(常温保存で賞味期限は9カ月もつ)のも特徴になっている。

  • 『キリン おいしい免疫ケア』(153円)。6本パック(917円)も発売する

ファンケルの『免疫サポート チュアブルタイプ』は、2粒あたりプラズマ乳酸菌1,000億個を含む商品。水なしで噛んで食べられる。担当者は「レモンヨーグルト味×炭酸発泡により、毎日でも飽きずに食べ続けられます。お子さんから大人まで、ターゲット層は広く考えています」と説明する。

  • 『免疫サポート チュアブルタイプ』(2,567円)

日本コカ・コーラでも『アクエリアス』『い・ろ・は・す』『ジョージア』『ミニッツメイド』の各シリーズにおいて、プラズマ乳酸菌 免疫ケアをうたう商品を展開している。

  • (左から)『い・ろ・は・す プラズマ乳酸菌 免疫ケア』『アクエリアス プラズマ乳酸菌 免疫ケア』『ミニッツメイド プラズマ乳酸菌 免疫ケア』『ジョージア プラズマ乳酸菌 免疫ケア』

そして、なんとペット向けの商品も出ている。ペティオの展開するPlactシリーズ(犬用・猫用)は全40種類にプラズマ乳酸菌を配合。ペットの健康維持と免疫力向上に貢献する。担当者は「プラズマ乳酸菌のロゴマークに『免疫ケア』の表示。ペットショップでも注目度が高まっており、売上も伸びている状況です」と話す。主力商品は、歯みがきデンタルガムシリーズ、『砂糖ゼロ ヨーグルト風味ゼリー』など。コロナ禍でペットと接する時間が増えたことで、飼い主がおやつをあげすぎる=肥満になる犬猫が増加したことから、おやつ以外にもプラズマ乳酸菌を配合した総合栄養食の販売もスタートした。

  • 『歯みがきデンタルガム』シリーズ(価格はオープン)

■プラズマ乳酸菌ワンチームとして

キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の大森慎也氏は、昨今、健康意識の高まりから免疫に注目が集まっているのは事実だが、一方でどのようにケアしたら良いのか分からない、という消費者も多いと指摘する。「当社ではお客様に、プラズマ乳酸菌による免疫ケアをオススメしていきます。プラズマ乳酸菌は、菌が生きていない状態でも効果を発揮できるのが特徴。そのため飲料、サプリメント、お菓子など、様々な商品ラインナップを揃えることができました。これからもパートナー企業と協力して”プラズマ乳酸菌ワンチーム”として、日本中、世界中のお客様に免疫ケアの重要性をお伝えしていきます」と力を込める。

  • キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の大森慎也氏(左)と、同事業部でサプリメント開発とブランドPRを担当する塚田彩子氏(右)

また同事業部の塚田彩子氏は、ここでプラズマ乳酸菌の効果についてあらためて説明。そもそも免疫とは健康維持のために外敵と戦う身体の防御システムであり、ストレス、過労、睡眠不足、食べすぎ、冷え、肥満、不規則な生活などを原因にして知らず知らずのうちに簡単に落ちてしまう、だから気軽に習慣的に免疫ケアできる環境が重要になる、とした。

ちなみに現在、キリンのプラズマ乳酸菌LINEアカウントでは「免疫セルフチェックシート」を提供中。友だち登録すると、誰でも免疫セルフチェックを利用できる。筆者も試しにやってみたが、「生活バランスが崩れ始めているかもしれない」との見立てで、免疫ケアスコアはBランク。『小岩井 iMUSE 生乳ヨーグルト甘さ控えめ100g』などの商品をリコメンドされた。

  • キリンのプラズマ乳酸菌LINEアカウントでは「免疫セルフチェックシート」を提供中