誰もが経験する卒業の日。春の門出の日であると同時に、仲間や先生とのお別れの日でもあります。淡い青春の日々に想いを馳せたり、自身の成長と両親への感謝の想いを重ねて胸を熱くしたりする卒業の日には、卒業ソングが欠かせませんよね。

卒業ソングには、友達との別れを歌った楽曲や、旅立ちを歌った前向きで明るい楽曲など、さまざまな楽曲があります。しかし、ひとえに卒業ソングといっても「仰げば尊し」や「旅立ちの日に」などの合唱曲もあれば、レミオロメンの「3月9日」やいきものがかりの「YELL」といったJ-POPの有名な曲も多くあり、さらには時代によっても人気・定番曲が異なります。そこで今回は、昔懐かしい定番曲から、泣けると話題の最新曲に卒業式の合唱でおなじみのあの曲まで、時代別に心に響く卒業ソングを厳選して39曲ご紹介します。

【平成の卒業ソングまとめ】90年代から10年代までを彩る青春の名曲

平成といえば、あらゆるものが飛躍的に進化し便利な世の中になった時代。特に2000年以降は携帯電話の普及で着メロが流行ったり、オーディオプレーヤーなどで場所を選ばず音楽を楽しめるようになったりと、音楽がより身近な存在になった時代でもあります。音楽のジャンルの幅も広がり、平成の時代には数多くのアーティストがいくつもの名曲をリリースしました。まずは、そんな平成に生まれた卒業ソングの名曲をご紹介します!

レミオロメン - 3月9日

もともとは友人の結婚式のために制作された楽曲。「新たな世界の入口に立ち 気づいたことはひとりじゃないってこと」という歌詞が印象的な本曲は、ドラマ『1リットルの涙』で卒業合唱の課題曲(劇中歌)に起用された影響も相まって卒業ソングとしてのイメージが定着しました。2004年にリリースされてから令和の現在も、卒業のシーズンにはおなじみの曲です。

森山直太朗 ― さくら

森山直太朗がブレイクするきっかけとなった2003年リリースの楽曲。切なさと力強さが共存する独特の歌声で「さくら さくら 今、咲き誇る」と歌い上げる本曲は、時代を超えてもなお聴く人の心に感動を呼び起こします。現在では桜ソングの定番として、卒業シーズンには欠かすことのできない名曲の一つです。

いきものがかり ― YELL

もともとはNHK全国学校音楽コンクールの課題曲として制作された楽曲で、いきものがかりが2009年にリリースされました。切なさを感じるく儚げなメロディーとは裏腹に、サビで「サヨナラは悲しい言葉じゃない」と展開し旅立ちの日にいう前向きな姿勢の歌詞に背中を押してくれるような希望が持てる一曲です。2012年のオリコン調査「卒業ソングランキング」では2位にランクインしたことも。

FUNKY MONKEY BΛBY’S ― ありがとう

「温かな君の笑顔にありがとう」とストレートに感謝の気持ちを綴った歌詞が、感謝の気持ちを伝えることの大切さを教えてくれる本曲。2013年にリリースされて以来、卒業ソングの定番として人気を集めています。また、CDのジャケットに明石家さんまが起用されたことでも話題に。

EXILE ― 道

2007年リリースの、「旅立ち」をテーマとしたEXILEのバラード。「愛と優しさ 教えてくれたね」と語りかけるような歌詞が胸に刺さる卒業ソングです。サビに散りばめられた「希望」「夢」「愛」「心」「勇気」「友」「笑顔」といった言葉から、未来には明るい希望が待っていると思える一曲。オリコン史上1,000曲目の首位獲得曲としても知られています。

SPEED ― my graduation

「White Love」と並び、SPEEDの代表曲として人気の楽曲。大切な人との別れを綴った切ない歌詞とメロディーが、まさに「graduation(卒業)」というタイトルにぴったりなバラードです。1998年にリリースされた曲ですが、20年以上経った今でもこの曲を聴くと当時の思い出が蘇ってくるという人も多いことでしょう。

Kiroro ― Best Friend


2001年にリリースされ、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』の主題歌に起用された楽曲。玉城が金城への感謝の想いを綴った本楽曲は、文字通り「親友に贈る歌」として親しまれています。優しいピアノの旋律と「時には急ぎすぎて見失う事もあるよ仕方ない」と優しく受け止めてくれるような歌詞で、Kiroroらしさに溢れた一曲といえます。

GReeeeN ― 遥か

GreeeNが2009年にリリースした、3rdアルバム「塩、コショウ」の先行シングル。映画『ROOKIES -卒業-』の主題歌でもあります。両親からの言葉を思い出しながら地元を離れて独り立ちする決意の強さを歌にした本曲は、卒業を前に期待と不安でが入り混じった心情を見事に表現。自分を育ててくれた人への深い愛情も感じ取れる一曲です。

AKB48 ― GIVE ME FIVE!

ギターサウンドをかき鳴らす音と共に「Give Me Five!」のシャウトで力強く始まる本曲は、2012年にリリースされたAKB48初のバンド曲。メンバーが楽器の演奏を披露したことでも話題になりました。「一生分、泣いたら、ハイタッチしよう!」をキャッチコピーに、「そう 卒業とは出口じゃなくて入り口だろう」と前向きな切ない歌詞をアップテンポな曲にのせて明るく歌い上げた卒業ソングです。

ケツメイシ ― トモダチ

初のオリコンシングルチャートトップ10入りを果たし、ケツメイシの代表曲のひとつとしても知られることとなった2002年リリースの楽曲。新たな土地でスタートを切ろうとしている友人に向けた別れの言葉を、耳馴染みのよいラップ調で歌い上げています。「俺の財産だと ここに書いたんだ」をはじめ、言葉選びや韻の踏み方にセンスが光る歌詞にもぜひ注目してみて。

アンダーグラフ ― ツバサ

有線放送やラジオのリスナーから人気に火がつき、アンダーグラフがメジャーデビューを果たすきっかけとなった2004年リリースのシングル。印象的なメロディーで、イントロを聴いただけでピンとくる人も多いでしょう。夢を追うために大切な人と離れ離れになる寂しさを綴りながらも、悲観することなく前向きに歌った一曲ですなイメージで表現されています。

FLOW ― 贈る言葉

海援隊が1979年にリリースした楽曲を、20年以上の時を経てFLOWが2003年にカバー。切なさがこみ上げてくる原曲の印象とは大きく異なり、青春パンク調にアレンジされた明るく元気がみなぎるような一曲です。愛する人に別れを告げるイメージの歌詞も、不思議と激励の言葉に感じられるかのよう。なお、本楽曲のリリースから20年が経った2023年には海援隊の武田鉄矢出演のMVを発表し話題となりました。

西野カナ ― Best Friend


2010年にリリースされ、自身初のオリコントップ3入りを果たした西野カナの9枚目のシングル。「離れていても 何年経っても ずっと変わらないでしょ」というメッセージと共に親友との思い出や溢れる想いを歌い上げる本曲は、今でも女子中高生から支持を集める卒業ソング。透き通るような歌声も歌詞に絶妙にマッチしています。

flumpool ― 証

2011年にNHK全国学校音楽コンクールの課題曲として制作された、「仲間」がテーマの楽曲。歌詞には「遠ざかる君」「溢れ出す涙」「叶わない約束」など卒業に伴う別れの言葉が綴られ、離れて初めて気づく友情の大切さが表現されています。合唱曲としても人気で、今でも多くの学校の卒業式で歌われています。

スピッツ ― 空も飛べるはず

ノスタルジックな印象でやさしいメロディーが魅力の1994年リリースのスピッツの名曲。「卒業」をテーマにした曲ではありませんが、卒業式のシーンが印象的なドラマ『白線流し』の主題歌に起用されたことや「君と出会った奇跡がこの胸にあふれてる きっと今は自由に空も飛べるはず」という卒業にもぴったりな歌詞も相まって卒業ソングとして定着。「夢を濡らした涙が海原へ流れたら」などスピッツらしい言葉選びのセンスが溢れた一曲です。

アンジェラ・アキ ― 手紙〜拝啓・十五の君へ〜


2008年にリリースされると瞬く間にオリコンシングルチャートで3位を記録し、その年から2年連続NHK紅白歌合戦で披露された楽曲。悩みを抱えた15歳の自分と大人になった自分が手紙のやり取りをする歌詞の内容から、卒業ソングとして人気に。「自分の声を信じ歩けばいいの」と背中を押してくれる歌詞に励まされた人も多いことでしょう。

ゆず ― 栄光の架橋


2004年のNHK『アテネオリンピック中継』の公式テーマソングとして起用されたことをきっかけに広く知られることとなった本楽曲。タイトルの「栄光の架橋」は、体操男子団体が金メダルを獲得した際の実況で用いられたことから流行語大賞にもノミネートされました。発売から20年ほど経つ現在もCMソングにたびたび起用され、逆境にあってもひたすら前を向いて進めば必ず明るい未来を手にするとエールを贈る一曲です。

【昭和の卒業ソングまとめ】色褪せることのない70年代から80年代までの往年の名曲

1970年代から80年代は、アイドルによる歌謡曲やロックなど、今日の日本の音楽の基盤を築いた時代。1971年にポップスが初めてレコード大賞を受賞したのをきっかけに、歌謡曲が全盛期を迎え、今でも幅広い世代に愛される数々のヒット曲が生まれました。卒業ソングの定番として知られる「卒業写真」や「贈る言葉」なども、この時代にリリースされた楽曲です。ここからはそんな昭和の卒業ソングをご紹介します。

荒井由実 ― 卒業写真

ユーミンこと荒井由実(松任谷由実)が作詞・作曲を手掛けた1975年の楽曲で、幅広い年代に愛され続ける卒業ソングの定番です。シンプルに短くまとめられた歌詞が、しっとりとしたバラードで歌い上げられることで胸にスッと入ってくる一曲。卒業後に焦点を当てた歌詞には、時が経って変わってしまった自分に対する複雑な心境が綴られています。

海援隊 ― 贈る言葉

ドラマ『3年B組金八先生』の主題歌として有名な1979年リリースの楽曲。上述したFLOWをはじめ、これまで数多くのアーティスト達にカバーされている昭和の名曲です。叶わぬ恋を歌ったラブソングですが、ハッとさせられるほど深い言葉で綴られた歌詞と哀愁漂うメロディーが、卒業のイメージにぴったりといえます。

赤い鳥 ― 翼をください

「この大空に翼を広げ飛んで行きたいよ」のサビでお馴染みの「翼をください」。もとはフォークグループの赤い鳥が1971年に発表した楽曲であり、本家はギターサウンドに澄んだ伸びやかな歌声が印象的なフォークソング。合唱曲のイメージしかないという人は全く違った印象を抱くでしょう。2007年には「日本の歌百選」にも選出されました。

イルカ ― なごり雪

もとはかぐや姫のアルバム『三階建の詩』の収録曲として1974年に発表された曲で、同年にイルカがカバーし大ヒットを記録。今まさに汽車に乗って旅立とうとしている若者の姿を描いた歌詞が、卒業のイメージにぴったりな内容になっています。しっとりと切ない印象のメロディーと、イルカならではの特徴的な歌い回しが心に染みる一曲です。

尾崎豊 ― 卒業

尾崎豊の1985年リリースのシングル「卒業」。「逆らい続け あがき続けた」と思春期に抱える葛藤やもがきを見事に表現した本曲は、当時の若者から熱烈な支持を集めました。歌詞には過激な表現も使われていますが、心の底から叫ぶような力強い裏声が歌詞の内容にもマッチしています。  

中島みゆき ― 時代

「まわるまわるよ 時代はまわる」のフレーズで広く知られる「時代」は、1975年にリリースされた中島みゆきの代表曲の一つです。出会いや別れを表現した壮大な人生ソングの本曲は卒業式で歌われることも多く、これまで数々のアーティストたちによってカバーされています。2007年には「日本の歌百選」にも選ばれました。

岡村孝子 ― 夢をあきらめないで

1987年リリースのアルバム『Andantino a tempo』に収録されたシングル。岡村孝子を代表する曲の一つで、今でも多くのテレビ番組やCMでも使われています。もとは失恋ソングとして制作されたそうですが、「あなたの夢を あきらめないで」と背中を押す応援歌のような歌詞から卒業ソングとして定着しました。

チューリップ ― 心の旅

軽快なメロディーと共にサビから始まる本曲は、リリースされた1973年のオリコンシングルチャートで1位を記録したチューリップのヒット曲。上京に際し別れた恋人を想いながらどうすることもできないジレンマを「明日の今頃は 僕は汽車の中」と歌う青春のほろ苦い想いが詰まった一曲です。

【令和の卒業ソングまとめ】2020年代の青春の名曲

「歌い手」や「ボカロP」など「ボカロ出身」のアーティストが台頭が目覚ましい令和は、若い世代が抱える辛さや言葉にできないもどかしさなどを歌詞にしたものが多く、昭和・平成の卒業ソングとは一味違った魅力を放っています。SNSがトレンド発信拠点となった令和にはどんな卒業ソングが支持を集めているのでしょうか。ここからはそんな令和の卒業ソングをご紹介しましょう。

yama ― 春を告げる

歌い手として活動するyama初のオリジナル楽曲であり、作詞・作曲をボカロPのくじらが担当したことでも話題を呼んだ2020年の楽曲。「深夜東京の6畳半夢を見てた」と印象的な歌い出しからはじまる本曲には、タイトルのイメージとは裏腹に孤独感や虚無感が表現されており、令和の青春ソングとして多くの若者を中心に支持を集めています。

DiSH// ― 沈丁花

ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』の主題歌に起用されたことから、受験生におなじみの応援ソングとなったDiSH//の「沈丁花」。DiSH//の北村匠と盟友マカロニえんぴつのはっとりの共作で制作された本楽曲は、背中を押されるような明るいメロディーと共に「いつもいつも ありがとうね なんでそれが言えないんだろ」と素直に気持ちを伝えられないもどかしさを歌い、Z世代を中心とした多くの若者の共感を集めています。

藤井風 ― 旅路

「死ぬのがいいわ」のバイラル・ヒットでその名を世界に轟かせた藤井風が2021年にリリースした「旅路」。ドラマ『にじいろカルテ』の主題歌として書き下された本曲は、「いつの間にかこの日さえも懐かしんで 全てを笑うだろう 全てを愛すだろう」という歌詞がコロナ禍で制限の多い学生生活を過ごした学生たちから強い支持を受けました。

YOASOBI ― ハルカ

放送作家の鈴木おさむが執筆した小説『月王子』を基にした、2020年リリースのシングル。少女の成長をずっと側で見守ってきた“あるもの”の目線で思い出が綴られており、YOASOBIの優しい歌声がマッチした一曲です。人生の門出を迎える卒業シーズンに聴けば、どんな時も一人じゃないと勇気をもらえそうです。

乃木坂46 ― サヨナラの意味

2016年にリリースされ、紅白歌合戦でも歌唱している乃木坂46の「サヨナラの意味」。ファンが選ぶ乃木坂46のベストソングランキングで堂々の一位を獲得した、儚げなピアノの美しい旋律とキャッチーな歌が耳に残るミディアムナンバーです。「サヨナラに強くなれ この出会いに意味がある 悲しみの先に続く 僕たちの未来」などと文字通りサヨナラの意味を説くメッセージ性に多くの卒業生たちが感動し共感しているとか。

Novelbright ― ツキミソウ

2020年にリリースされたNovelbrightの「ツキミソウ」。別れた恋人への断ち切れない想いを切なく表現したバラードは、卒業ソングとして人気を集めています。「大好きで大嫌いなあなたはもういない」という言葉には、相手に対する複雑な感情が見事に表現されています。

RADWIMPS ― 正解

2018年放送のNHK『RADWIMPS 18祭』のために制作された楽曲であり、アルバム『ANTI ANTI GENERATION』の収録曲。これからの人生をかけ、何が”正解”なのかが分からない問いの答えを探しにいく内容の歌詞がまさに卒業ソングにぴったりです。誰しもが心に抱く「あぁ 答えがある問いばかりを教わってきたよ」というフレーズが印象的。

ゆず ― 友 ~旅立ちの時~

ゆずが2013年にリリースした「友 ~旅立ちの時~」。もともとは東日本大震災後のツアーをともに回るスタッフに向けて作られた楽曲でしたが、「第80回NHK全国学校音楽コンクール」課題曲として起用されたり、NHK「みんなのうた」にも起用されたりするなかで、合唱コンクールや卒業式の合唱の定番ソングの一つに。「同じ空の下 どこかで僕たちは いつも繋がっている」というメッセージが多くの卒業生たちの背中を押しました。

あいみょん ― 桜が降る夜は

2021年にリリースされたシングルで、ABEMAの人気恋愛リアリティ番組「オオカミ」シリーズの主題歌に起用されたあいみょんの「桜が降る夜は」。好きな人との微妙な距離感や想いを伝えようか迷っているもどかしさが甘酸っぱい青春を連想させる一曲です。この恋を終わらせてほしくないという想いが、「でも貴方の心に雨は降らないで?」に見事に表現されています。

Mrs. GREEN APPLE ― 春愁

2018年にリリースされたシングル『Love me, Love you』の収録曲であり、ファンからは隠れた名曲として人気の高い楽曲。ボーカルの大森自身が高校の卒業式の翌日に制作した本曲は、振り返ってみるとかけがえのない時間を過ごしていたことに気付いたという、憂いが表現されたバラードです。

【定番の合唱曲まとめ】いつの時代も歌い継がれる卒業式の定番曲

学校の卒業式には、「合唱」が欠かせませんよね。現在は合唱曲のレパートリーも多く、昭和の歌謡曲から平成のJ-POPまで様々な曲が歌われていますが、なかには「旅立ちの日に」や「Believe」など今も昔も変わらずに歌い継がれている定番の曲もあります。ここでは、誰しもが一度は耳にしたことがあるであろう、合唱曲の定番をご紹介します。

・旅立ちの日に

1991年に埼玉県の中学校の教員によって制作された合唱曲で、現在でも全国各地の学校の卒業式で歌われています。曲の前半ではしっとりと落ち着いた印象で思い出を振り返り、後半になるとグッとテンポが上がって未来への希望を力強く歌い上げる曲の構成が印象的です。感情を込めやすく、いつの時代も卒業式には欠かすことのできない定番の曲です。

・Believe

杉本竜一が作詞・作曲を手掛け、NHK番組『生きもの地球紀行』のエンディングテーマとして1998年に発表された楽曲です。優しいピアノの旋律と寄り添うような内容の歌詞が印象的であり、現在でも卒業式で歌われることが多い定番曲のひとつ。この曲を卒業式で歌ったという人も多いことでしょう。

・大地讃頌

卒業式の合唱曲として長年愛されてきた大地讃頌は、「母なる大地の懐に」という歌詞からも分かる通り、もとは1962年に制作された「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ『土の歌』」を構成する楽章の一つ。後半になるにつれて力強さが増していき、荘厳さを感じられる程の迫力あるメロディーが特徴です。

・仰げば尊し

1884年に日本で発表されて以来、明治時代から長きに渡って卒業式で歌われてきた「仰げば尊し」。歌詞の言葉が難しいなどの理由から、現在では卒業式でこの曲を歌う学校は少なくなっているそうですが、これまで数々の映画やドラマの重要なシーンで使用されてきたこともあり、令和の現在でも圧倒的な知名度を誇ります。

まとめ

今回は、昭和・平成・令和の人気の卒業ソングと、卒業式でお馴染みの定番の合唱曲をあわせてご紹介しました。

当時を知る人達にとっては、昭和・平成の卒業ソングは青春を共に過ごしたなじみ深い曲ばかりだったのではないでしょうか。これらの曲はドラマやCMなどにも使われていたり、若い世代のアーティストによってカバーされていたりして現在でも耳にすることが多く、若い世代にとっても親しみやすいでしょう。また、卒業式で歌う合唱曲のほとんどが今も昔も変わらずに歌い継がれているので、幅広い世代で話題を共有できるのも面白いですよね。

卒業ソングの魅力は、何年経ってもその曲を聴くと当時の心情を思い出させてくれること。これから卒業を迎える人はもちろん、既に卒業を経験した日が遠い昔となった人も、たまには思い出の卒業ソングを聴いて在りし日の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。

(KKBOXライター:KKBOX編集室)