クリニックフォアグループは3月3日、「アフターピル(緊急避妊薬)に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2月14月~21日、クリニックフォアの女性ユーザー920名を対象にインターネットで行われた。
現在、政府は医師の処方箋がなくてもアフターピル(緊急避妊薬)を薬局で買えるようにするOTC化(市販薬化)の検討を進めているが、調査によると、7割以上の女性が、「避妊に失敗したことがある」(31%)、「避妊に失敗する可能性がある場面を経験したことがある」(42%)と回答。
また、妊娠を希望していない時に、「コンドームを使用せずに性交渉を行った経験がある」(55%)、「コンドームを使用せずに性交渉を行った経験はあるが、低用量ピルなどの避妊方法を行っていた」(31%)と、8割以上の人が性感染症にかかるリスクがあったことが明らかに。
コンドームを使用せずに性交渉を行った理由を聞くと、「男性にコンドームをつけたくないと言われたから」(41%)、「男性につけてほしいことを伝えづらかったから」(32%)、「事前に準備していなかったから」(22%)といった理由が並んだ。
次に、アフターピル服用の経験有無を質問したところ、35%が「服用したことがある」と回答。処方してもらった方法については、「産婦人科などの対面診療」がダントツの71%。
対面診療時の抵抗・不安感について聞くと、約8割が「抵抗・不安を感じた」と回答。理由としては、1位「病院にいる人(医師・看護師・スタッフ・他の患者)の目が気になる」(61%)、2位「医師に避妊に失敗したことを説明したくないから」(57%)、3位「医師に怒られると思ったから」(27%)となった。
一方、「オンライン診療」(22%)にて処方してもらったという人はおよそ2割。そのうち約4割の女性がオンライン診療時に「抵抗・不安を感じた」と回答しており、理由を聞くと、「ちゃんと診察してもらえるかが不安だから」や「ちゃんとした薬がもらえるか不安だから」がともに51%、次いで「すぐに薬が届くか不安だから」(41%)が続いた。
続いて、アフターピルのOTC化について賛否を聞いたところ、「強く賛成」が56.8%、「賛成」が21.7%、「どちらかというと賛成」が13.7%と、実に約9割が「賛成」と回答。理由を聞くと、「薬局で手に入ることの手軽さ」や「避妊失敗後すぐに病院を受診できない可能性があるため薬局でも手に入れられた方が良い」という意見が多数寄せられた。