ガールスカウト日本連盟は、『18-25歳対象ジェンダーに関する調査報告書2022』を公開した。同調査は3月18日~4月30日の期間、全国の18~25歳の女性491人を対象にインターネットにて行われたもの。

  • "女の子/女性だから"という理由で、以下のことを経験したことはありますか。

"女の子/女性だから"という理由で、「何かをしなさい/しなくていい」などと言われたり何かをあきらめたりしたことが「ある」と回答した人は79%。女性の約8割は、「女性だから」という言葉のイメージや固定観念に疑問を持ったり、行動や選択を制限をされていたりするようだ。

  • 学校/家庭/メディアは「女性はこうあるべき」という"女性像"を形成していると思いますか。

「女性はこうあるべき」という"女性像"を形成していると思うのは、「学校」59%、「家庭」50%、「メディア」78%という結果に。

学校では、先生から固定観念のある声かけがあったという回答がある一方、女子校など環境によってはそういう経験はなかったという声も。家庭でも、家事や育児、結婚などの女性像を形成しているという意見がある一方で、性別にとらわれない環境が作られている家庭もあることがわかった。しかし、メディアで「そう思う」と答えた人は78%と約8割。メディアからの影響が大きいことがわかるという。

  • 生理に関する体調不良で休暇を取ったことがありますか。

次に生理に関する体調不良で休暇を取ったことがあるか尋ねると、「ある」と回答したのは26%。休暇を取らなかった理由として、「いつも我慢していた」「利用していい症状の程度か分からなかった」「制度を利用できる雰囲気では無かった」「生理痛があまりなかった」「仕事が忙しく利用するのが申し訳ないと思う」との意見があがった。

  • どのように休暇を取得しましたか。

また、生理休暇を取得して休暇を取ったことがある人はわずか3%。生理に関する体調不良で休暇を取得した人の内訳では、「生理であることを伏せて休んだ」という人が全体の59%と半数以上を占めた。生理であることをそのまま伝えることに抵抗がある人が多いとのこと。

  • 避妊・性感染症などについて、相談できる場所や機関を知っていますか。

次に、避妊・性感染症などについて、相談できる場所や機関を知っているか質問すると、44%が「知らない」と回答した。