藤巻忠俊氏原作の『黒子のバスケ』は、2009年から2014年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたバスケットボール漫画です。
作中には大勢のキャラクターが登場しますが、とりわけ異彩を放っていたのがキセキの世代と呼ばれる5人の選手。そこで本記事では、キセキの世代を強いと思う順にランキングでご紹介するとともに、選手たちの特徴なども解説します。
キセキの世代とは
-
出典:amazon
同作におけるキセキの世代とは、10年に1人の天才と呼ばれるにふさわしいすぐれた能力を持つ5人の選手達のことです。
スポーツ漫画において天才の登場は珍しいことではありませんが、「黒子のバスケ」ではその天才たちが帝光中学という同じ学校の同じ学年に集結していたことからキセキの世代と呼ばれています。
キセキの世代が在籍するチームに勝てるものなど現れるはずもなく、無敵の彼らは当然のように3年間全国制覇を達成し続けました。
キセキの世代はそれぞれ、人並み外れた実力と独自の得意技を持っています。そんな彼らは全員別の高校へ進学したため、キセキの世代を獲得した高校はそれだけで全国大会優勝候補になるほど注目度の高い選手たちです。
キセキの世代の最強ランキング
-
出典:amazon
マイナビニュース会員に、「黒子のバスケ」のキセキの世代のメンバーでもっとも強そうだと思うキャラクターを聞いてみたところ、このようなランキング結果になりました。
1位 青峰 大輝(あおみね だいき)20.8%
2位 黄瀬 涼太(きせ りょうた)18.5%
3位 赤司 征十郎(あかし せいじゅうろう)18.1%
4位 緑間 真太郎(みどりま しんたろう)14.7%)
5位 紫原 敦(むらさきばら あつし)(11.3%)
キセキの世代の能力や身長、ポジション
ここからは、各メンバーの所属高校・ポジション・能力などのプロフィール情報をまとめるとともに、マイナビニュース会員から寄せられたコメントも紹介していきます。
青峰 大輝(あおみね だいき)
-
出典:amazon
所属高校 | 桐皇学園 |
---|---|
身長 | 192cm |
ポジション | パワーフォワード |
能力 | 型にはまらない変幻自在のプレー |
背番号 | 5番(高校)・6番(帝光中時代) |
声優 | 諏訪部順一 |
キセキの世代でも随一のスピードと攻撃力を持つ天才スコアラー。帝光中時代は黒子と相棒関係でした。
どんな状況からでも得点につなげることが可能で、青峰独自の予測不能な動きは型のない(フォームレス)シュートと呼ばれています。それはたとえ体勢を崩していても、リングの裏からでも外れることはありません。
また、本来であれば意図的には入れないとされる極限の集中状態、いわゆる「ゾーン」に自由に入ることができます。この強制開放によって青峰はもともと高い能力をさらに強化することが可能です。
ユーザーコメント
・「傲慢だけど、ちょいやさしいところが好き」(62歳男性)
・「一番カッコいいと思うから」(47歳男性)
・「孤独の中にやさしさもあり、ひきつけられる魅力がある」(49歳男性)
・「見た目のカッコよさはもちろん、クールな一面も好き」(47歳女性)
・「プレースタイルが好きだから」(42歳男性)
・「カッコいい。クール。でも照れ屋」(59歳女性)
・「彼の揺るがない信念が好き」(30歳女性)
・「キセキの世代のエースだから」(60歳男性)
・「恵まれた体格を持っていて、強くたくましい印象が強い選手」(46歳男性)
・「大胆だけど、繊細なところも兼ね備えているのがいい」(67歳男性)
・「顔が好みで、セリフも印象に残っているから」(22歳女性)
黄瀬 涼太(きせ りょうた)
-
出典:amazon
所属高校 | 海常高校 |
---|---|
身長 | 189cm |
ポジション | スモールフォワード |
能力 | 相手の技やテクニックのコピー |
背番号 | 7番(高校)・8番(帝光中時代) |
声優 | 木村良平 |
バスケを始めたのは中学2年からとかなり出遅れているものの、その差を感じさせない急成長によりキセキの世代の1人となりました。バスケと並行してモデルとしても活動中です。
もともとの身体能力が高く一度見た動きをコピーする能力に長けていたため、青峰をはじめとする天才たちのプレーを模倣してあっという間に上達しました。高校進学後は単なるコピーで収まらず、完成度はオリジナルを超え、まるで自分の技の様に使いこなしています。
ただし黄瀬はセンスの塊とも言えるキセキの世代の技を完全再現はできません。その代わりに足りない部分を自分の持っている能力で補うことで、限りなくオリジナルに近い技の実現を成功させました。
黄瀬のこのスーパープレーは“完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)”と呼ばれていますが、体力の消耗が激しく約5分間が限界となっています。また、コピー能力に優れている黄瀬はフォワード以外のポジションもこなせるオールラウンダーです。
ユーザーコメント
・「とてもカッコいい」(37歳男性)
・「親しみが持てるキャラクター」(65歳男性)
・「マンガで見てカッコよかったから」(52歳男性)
・「観察力、それに対応できる器用さ、柔軟な身体能力で、人の技ができる才能はうらやましい」(50歳男性)
・「ビジュアルが好み」(47歳女性)
・「パスさばきが秀逸だから」(37歳男性)
・「毎回カッコいいから。憧れの存在。あんなバスケットボールをしてみたい」(43歳女性)
・「スカしたところもあるが、結局はバスケが大好きなところが好き」(68歳男性)
・「途中から試合に出て、覚醒するところがいい」(57歳男性)
・「歴2年でキセキの世代に入る天才」(61歳男性)
・「才能があるのに努力家でもあるから」(45歳男性)
・「見た目も、プレーも超一流」(61歳女性)
・「一番カッコいい。癖があるキャラだけどそこもいい」(51歳女性)
・「縁の下の力持ち的存在としていいと思います」(56歳男性)
・「マニアックなキャラクターだけど、ストーリーを引き立てる存在なので好きです」(68歳男性)
赤司 征十郎(あかし せいじゅうろう)
-
出典:amazon
所属高校 | 洛山高校 |
---|---|
身長 | 173cm |
ポジション | ポイントガード |
能力 | 相手の動きや試合の展開を先読みできる |
背番号 | 4番(高校)・4番(帝光中時代) |
声優 | 神谷浩史 |
バスケット選手としては小柄ではあるものの、キセキの世代を率いた実力者。帝光中で主将を務めたのは当然ですが、高校でも1年生ながら主将として先輩相手に指示を出しています。
赤司に勝利以外の選択肢はなく、勝者がすべて正しいというゆがんだ思想を抱いていましたが、それは精神的苦痛から生まれたもう一人の人格によるものでした。高校生になった赤司には勝利を求めるあまり危険な言動も見られましたが、誠凛との試合中に元の人格が戻りその後は本来の落ち着きを取り戻しています。
プレー面における赤司の強みは、次の展開の先読みが可能なことです。この先見の明は“天帝の眼(エンペラーアイ)”と呼ばれ、例えば相手のひざの重心から進行方向を見抜き、すぐさま逆に切り返すことで相手を転ばせる「アンクルブレイク」を意図的に起こすことができます。
司令塔としての能力も非常に高く緻密なゲームメイクが得意です。さらに青峰同様、強制的にゾーン状態に入ることもできます。
ユーザーコメント
・「ヒーローのような存在で、いざというときに活躍してくれるから」(34歳男性)
・「ミステリアスで、赤髪というキャラ設定が魅力的だから」(39歳女性)
・「勝利至上主義の実力者なのに、かわいい一面もあっていい」(68歳男性)
・「型破りなキャラクターが一番好き」(63歳男性)
・「テツヤの才能に気づき、人にも厳しいが魅力的なキャラ」(57歳女性)
・「見た目もだがプレースタイルもスマートでカッコいい」(46歳男性)
・「とにかく奇抜でやることがおもしろいので」(79歳男性)
・「主将としてチームをまとめていたから」(60歳男性)
・「賢くてバスケもうまいし、まとめる力もあり憧れた」(48歳男性)
・「小柄ながらキセキの世代をまとめるカリスマ性」(55歳女性)
緑間 真太郎(みどりま しんたろう)
-
出典:amazon
所属高校 | 秀徳高校 |
---|---|
身長 | 195cm |
ポジション | シューティングガード |
能力 | オールレンジからの超長距離シュート |
背番号 | 6番(高校)・7番(帝光中時代) |
声優 | 小野大輔 |
帝光中時代は副主将を務めた真面目で努力家な人物。その日のラッキーアイテムを必ず携帯するこだわりと、語尾に「~なのだよ」をつける特殊な話し方が特徴的です。
座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。その言葉どおり、日々の地道な練習に手を抜くことは決してありません。そんな緑間は常に万全の態勢が整っている状態となるため、自分のプレーに絶対の自信を持っています。
緑間の努力は、オールレンジが射程圏内となる“超長距離(スーパーロングレンジ)3Pシュート”を実現させました。さらに高校では高尾和成と連携しシュートモーションに入ってからボールを受ける“空中装填式(スカイ・ダイレクト)3Pシュート”という離れ技も会得しています。
ユーザーコメント
・「コートのどこからでもシュートが狙える才能は、マンガとは言え憧れました」(29歳男性)
・「THEストイックを体現してる」(49歳男性)
・「ロングシュートカッコいい」(33歳男性)
・「3Pシュートが強すぎるから」(39歳男性)
・「一生懸命なので応援したくなる」(44歳女性)
・「努力でキセキの世代と肩を並べた秀才です。コート上のあらゆる場所から3Pシュ-トを打てるのがすごいです」(62歳男性)
・「冷静な雰囲気が好みのタイプなので」(48歳女性)
・「シュート力がすごい」(50歳男性)
・「3Pシュートの天才」(54歳女性)
・「スーパースターの集まるなかで、唯一人間らしい一面を持ち合わせているところに魅力があります。3Pシュートが得意ですが、自分の感覚やスタイルが合わないと失敗するところなどリアルなキャラクター設定もよいと思います」(60歳男性)
紫原 敦(むらさきばら あつし)
-
出典:amazon
所属高校 | 陽泉高校 |
---|---|
身長 | 208cm |
ポジション | センター |
能力 | 強靭な肉体による鉄壁 |
背番号 | 9番(高校)・5番(帝光中時代) |
声優 | 鈴村健一 |
練習時以外は常にお菓子を食べ、気怠そうな雰囲気をまとう紫原。バスケに対する楽しさやおもしろさは正直わかっていないものの、勝つことが好きという単純な理由で気づけば最強のセンターになっていた人物です。
紫原はバスケへの熱意が他の選手に比べるとやや劣り、練習は嫌いと明言していました。しかし負けるのはもっと嫌いという理屈で、人一倍真剣に練習に取り組むストイックさも持ち合わせています。
紫原の強みはなんといっても2mを超える恵まれた体格。さらに反射神経もいいので守備力が非常に高いです。また、高校生離れした肉体のおかげでパワー負けすることはほぼないので、複数のディフェンスをものともせず、ボールをリングに叩きつける攻撃的な一面もあります。
ユーザーコメント
・「黒子のバスケにふさわしい人物像だから。なくてはならない存在」(54歳男性)
・「独特のキャラクターだけど親近感がわく」(57歳男性)
・「一番好きなキャラクターで、セリフにも共感したから」(31歳男性)
・「一番カッコいいと思うから」(51歳男性)
・「冷静ななかにも熱い魂が垣間見えるところ」(39歳男性)
・「地味にカッコいいです」(56歳女性)
・「カッコよくて、行動力があるので」(55歳男性)
・「キャラが立っているから」(45歳男性)
黒子テツヤはキセキの世代?
同作の主人公・黒子テツヤは中学時代、このキセキの世代と一緒にプレーしています。決してプレーに華があるわけではないですが、他者の視線や意識を誘導する「ミスディレクション」などを駆使し、キセキの世代の得点をアシストする『幻の6人目(シックスマン)』としてチームを支えました。
ではこの黒子も、キセキの世代なのでしょうか? 結論からお伝えすると、黒子テツヤはキセキの世代ではありません。ただ、黒子にはある特徴があったため、中学時代はキセキの世代の5人とチームメイトとしてともにプレーしていました。
ここからは黒子の能力やキセキの世代に含まれない理由、幻の6人目(シックスマン)と呼ばれるようになった理由を紹介します。
黒子 テツヤ(くろこ てつや)の能力や身長、ポジション
-
出典:amazon
所属高校 | 誠凛高校 |
---|---|
身長 | 168cm |
ポジション | 不明 |
能力 | 相手の視線誘導と特殊なパス |
背番号 | 11番(高校)・15番(帝光中時代) |
声優 | 小野賢章 |
身体能力もバスケの技術も高くないにもかかわらず黒子が注目されるのは、異常な存在感の薄さを最大限利用した「視線誘導(ミスディレクション)」を使えるからです。黒子はこの技法で姿が消えたと相手を錯覚させながらパス回しに特化し、サポートに徹しています。
よって固定のポジションはなく、得点に直接絡むこともない黒子はいつしか幻の6人目と呼ばれるようになりました。ちなみに、無名の黒子の才能にいち早く気付いたのは赤司です。
さまざまな種類のパスを操る黒子はパス回しの天才と言えなくもないものの、黒子のパスは彼の影の薄さと努力、鋭い観察眼によって成立するもので、先天的な才能があったわけではありません。一方でキセキの世代の5人は全員、10年に1人の天才と評価されるほど高い能力を持って生まれています。
黒子には天賦の才がなかったため、天才集団のキセキの世代には含まれないと言えるでしょう。
ユーザーコメント
・「身体能力は低いのに得点に結びつける能力がある」(48歳男性)
・「おっとりしていて落ち着いているが、仲間に信頼されている」(29歳女性)
・「バスケの技術はそれほどでもないが、出過ぎない性格なのに秘めた闘志が感じられる」(43歳男性)
・「バスケにひたむきで一生懸命」(33歳男性)
・「普通の漫画では描かれないキャラクターでおもしろい」(45歳男性)
・「小さいが頑張り屋さん」(53歳男性)
・「身体能力は低いが観察眼などがあり応援したくなるキャラクター」(49歳男性)
キセキの世代は天才の集まりだった
キセキの世代は、中高生とは思えない高い能力と多彩なプレーで注目を集める天才たちです。負けず嫌いな彼らは、現状に満足することなく高校でもその能力を伸ばしていました。
今まで無敗だった5人が違う高校に進学したこと、そして黒子や火神といったライバルが急成長したことはキセキの世代にとっていい刺激となったはずです。彼らの成長はまだまだ止まりません。
映画『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』ではさらに進化した彼らのプレーが見られるので、気になる方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
調査時期: 2023年2月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計506人(男性: 378人、女性: 128人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビに還元されることがあります