参加者が命がけの勝負やミッションに挑む「デスゲーム」。近ごろSNS上では、”初対面の人見知り”だけで行うデスゲームを表現した動画が注目を集めています。

映像を制作したのは、YouTubeやTwitterに多数の動画を投稿しているKYS(@KYSdane)さん。参加者だけでなく、主催者までもが人見知りのシュールなゲームに対し、2月23日時点で29万件を超えるいいねが寄せられています。

人見知りだらけのデスゲーム(@KYSdaneより引用)

暗い密室で目を覚ました2人の参加者。初対面の相手に自己紹介を試みつつ、発言を遮らないよう慎重に譲り合います。

  • (@KYSdaneより引用)

ディスプレイが点くと、デスゲームの主催者が登場。2人の様子をうかがう姿、主催者なのに謙虚すぎ?

  • (@KYSdaneより引用)

加えて、「謎解きが得意でない」と不安をみせる参加者には、「簡単なものを用意する」との親切すぎる発言が。そんなに優しいのに、なんでデスゲームを開いたんだい…??

  • (@KYSdaneより引用)

「終始笑いながら動画みてました!」「呼んだ人も謙虚すぎて笑」など、登場人物の言動に笑ってしまう人が続出しているこちらの動画。

また、「俺もこう言っちゃいそうw」「私も人見知りwww」など、動画内の発言に共感する声も多数みられました。

そこで、動画を制作したKYSさんに、投稿に寄せられた反響に対する感想や、デスゲームのアイデアを発案したきっかけを伺うことに。動画制作において心がけているポイントもお聞かせいただきました。

投稿者さんに聞いてみた

――「人見知りだらけのデスゲーム」の動画は、どのようなきっかけで作成されたのでしょうか?

実は過去に同じようなネタを投稿した事があって、今回はその延長のような形で作りました。

僕自身が人見知りで、初対面の人と喋る時にすごく緊張するタイプなのですが、無口になってしまうのではなく、逆に緊張のせいでアガって喋りすぎてしまうんです。

それで喋らなくてもいいことを喋って、別れたあと一人になったとき「あの一言いらなかったな…」と後悔して落ち込んだり、「変な奴だと思われたかな…」と不安になったり、相手に合わせて無理にテンションを上げたせいでどっと疲れてしまったり。

そんな“喋るタイプの人見知り”が、デスゲームという初対面の人間同士で極限状態のゲームをする場所に参加したら一体どうなるんだろう?と思い、今回の動画を作りました。

ちなみに、本格的なデスゲーム作品は最後まで見れません。グロい表現や血とかが苦手なので……。

――今回の投稿への反響について、率直な感想をお教えいただけますか。

こんなにたくさんの反響を頂けると思っていなかったので、とても驚いています。 たくさん動画を見て頂けるのももちろん嬉しいのですが「自分もこんな感じ!」とか「こういう喋り方になるのわかる!」という共感のコメントを頂いて、自分と同じタイプの人がたくさんいることがとても嬉しかったです(笑)

度合いは人によると思いますが、やっぱり親しくない人と喋るのは多かれ少なかれ緊張する人が多いんだな、と感じ何だか安心しました。

――KYSさんが投稿したその他の動画も、とても楽しく拝見させていただきました。動画制作全般に関して、KYSさんが心掛けている点を教えていただけますか?

動画制作は「自分が面白いと思って作れるものを作る」という点を心掛けています。

動画投稿までに至る作業工程は、録音→イラスト制作→(必要であれば)素材集め→動画制作が基本の流れで、そのあいだ一人でひたすら黙々と作業を進めているのですが、その作品を面白いと感じていないと、作業がただの苦痛な労働の時間になってしまうので…。

そのため、いつも動画を作っている間は、自分で作ったネタに自分で笑ってしまい、一人でニヤニヤしながら作業を進めています(笑)。

投稿した動画は、再生数の多い少ないに関わらず全てに愛着があり、大好きです。よく過去の動画を見返しては一人で笑っています。

僕自身、YouTubeのアルゴリズムや流行などを基に戦略を立てたり、人に見てもらうためのブランディングをしたり、ということがめちゃくちゃ苦手なので、自分が面白いと思ったことを正解にしていつも動画を作っています。

これからもたくさんの方に見てもらえたら嬉しいです。


ユニークな発想で生み出した動画を通じ、多くの人に笑顔を届けるKYSさん。

今回の投稿に心を引かれた方は、TwitterやYouTubeにKYSさんが投稿されている動画をチェックしてみてはいかがでしょうか?