女優の片平なぎさが主演するフジテレビ系ドラマ『赤い霊柩車』シリーズが、30年の歴史に幕を下ろすことが21日、明らかになった。『放送開始30周年記念 山村美紗サスペンス39 赤い霊柩車 FINAL~弔の京人形~』が、3月17日(20:00~)に放送される。
1992年に第1作が放送されて以来、根強い人気を誇る同シリーズ。放送開始から30周年の節目を迎え、ついにその歴史をファイナルを迎えることになった。
今回も、片平演じる石原明子と、明子のフィアンセ・黒沢春彦役の神田正輝をはじめ、狩矢警部役の若林豪、そして、石原葬儀社の2人・大村崑、山村紅葉といったおなじみのメンバーがそろい踏み。物語に華を添えてきた大村・山村コンビの“夫婦漫才”が見られるのも、今回が最後だ。
ゲストに、京人形職人役に榎木孝明、明子の幼なじみ役に松下由樹といった俳優陣を迎え、ファイナルを盛り上げる。
コメントは、以下の通り。
■片平なぎさ
――今作の見どころをお聞かせください。
「ラストを飾るにふさわしい豪華なゲスト陣の力をお借りして、何を大切にこれからを生きていくのかを問いかける内容になっているかと思います。また、30年引っ張り続けた明子と春彦との婚約関係の行方は…?」
――『赤い霊柩車』シリーズが30年もの長きにわたって愛されてきた理由は、どこにある思いますか。
「もちろん、山村美紗先生のサスペンスファンが大勢いらっしゃる事は大きいと思います。加えて、ローソクの灯が美しい幽玄の世界で、時代と共に移り変わる葬儀の形を語る明子と、そこにちょっとコミカルな夫婦の寸劇を演じる秋山さんと良恵さん。毎回同じパターンで始まる冒頭のくだりに安心感と親しみを持っていただいているのかもしれませんね」
――これまで撮影されてきた中で、印象深かったエピソードをお聞かせください。
「とにかくみんな仲が良くて、いつも笑っていました。真剣なシーンで、若林豪さん演じる狩矢刑事が植木の間から“ぬっ”と現れただけで、監督さんも含め、全員が吹き出し、笑いが止まらず、なかなかOKが出ないこともしょっちゅうで…楽しい思い出です」
――シリーズ最終回を迎えるにあたって視聴者の皆さまへのメッセージ
「正直なところ、こんなに長く愛していただけるとは思っていませんでした。50歳を過ぎてからは、神田正輝さんと『サザエさん』になろうと決めて、みんなで年を取らない努力をしていたつもりでしたが…やはり老いには勝てませんでした(笑)。この辺が潮時です。皆さん、今日まで支えてくださって、本当にありがとうございました。感謝です」
■編成企画・狩野雄太氏(フジテレビ編成部)
「まず、『赤い霊柩車』シリーズが長年の間フジテレビのタイムテーブルを支えて下さり、フジテレビとしては深い感謝の想いでいっぱいでございます。放送30年目を迎え、石原葬儀社、春彦さん、狩矢警部補、おなじみの面々で最後に1回新作を皆様にお届けさせて頂きたいと思い、今回制作させて頂くことになりました。FINALにふさわしい豪華な俳優陣の皆様にもご出演頂けて大変ありがたいと思っております。
犯人は誰なのか?石原葬儀社はどうなるか?も気になるかと思いますが、明子さん春彦さんがどんな結末を迎えるのか?も是非、ご注目頂けましたら幸いでございます」
■プロデューサー・八木亜未氏(大映テレビ)
「30年間、皆様にお届けさせていただいた『赤い霊柩車』の歴史が幕を閉じます。子供の頃テレビで見ていたこの作品を、まさか自分がプロデュースするとは思ってもいませんでした。ファイナルにふさわしいテーマは何か?レギュラーの皆様が涙のクランクアップをし、豪華なゲストの方々が華を添えてくださって、ファイナルとしてみなさまにお届けできるものが完成しました。葬儀をお祝いと捉え“赤”でお見送りするための“赤い”霊柩車。どうぞ、最後まで楽しんでおくれやす!」
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