東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『三千円の使いかた』(毎週土曜23:40〜)にて、物語のキーパーソンとなる沼田翔平役を演じている葉山奨之が、ドラマの見どころや自身の役どころについて語った。

  • 葉山奨之 =東海テレビ提供

――翔平を演じる上で、心がけていることは?

翔平は美帆(葵わかな)と第4話のセミナーで出会い、第6話ではプロポーズするという、ドラマの中盤からの重要なキャラクターです。ただドラマの中心となるのは御厨家での出来事なので、翔平はそうしたストーリーの合間に登場しつつ、重要な役割を演じることになります。今回の役で心がけているのは、そうした「ドラマで語られない時間」に、翔平が何を考えているのかを自分なりに整理して撮影に臨む、ということですね。その作業を行わないと、現場に入ってから「あれ? いま翔平はどんな感情だろう」と混乱してしまうので、「このシーンの前には、こんなことをしていたのではないか」ということを、台本にびっしりと書いています。

――ドラマの中では、美帆さんに的確なアドバイスをする役回りですよね。

翔平は美帆をしっかりと引っ張っていると思うけれど、僕はどちらかというと引っ張られるタイプ。「俺についてこい!」とか言ってみたいですが、ソワソワしちゃうんですよね。だから撮影現場では翔平とは真逆で、葵さんに「ついていきます!」って感じです。葵さんとの共演は4年ぶりぐ らいですが、現場全体を元気にしてくれる存在で、本当に頼もしいんです。

――ドラマの中に登場した印象的な貯蓄・節約方法は?

「いいアイデアだなぁ」と感動したのは、第5話で出てきた「365日貯金シート」ですね。ドラマの中で紹介しているのは僕、翔平なんですけど……。毎日少しずつ貯金していくだけで、1年間で6万6,795円も貯められるっていう発想がすごいですよね。(土ドラ公式の)ホームページからもダウンロードできるので、視聴者の皆さんも美帆や翔平と一緒に貯めてほしいと思います。

――ご自身ではどんな節約方法を行っていますか?

着なくなった洋服や使わなくなった物などは、買い取り専門のお店などに持っていって現金化しています。家に置いてあっても場所を取るだけですし、売ったお金で新しい洋服を買うことが多いですね。「これも一つのSDGsだ」って勝手に思いながら続けています(笑)。他にはマイボトルを携帯することを心がけて、外出先で飲み物をなるべく買わないということかな。それと、この冬は暖房をなるべく使用せずに頑張っています!

――18日に放送される第7話の見どころについて教えてください。

第6話の終わりで翔平が美帆にプロポーズをして、このまま結婚に向かって一直線! と思ったら、意外な落とし穴があって……、というのが第7話です。僕自身撮影をしていても翔平の感情の変化についていくのが大変でしたが、心地よい体感でしたね。ドラマ自体は1時間ですけれど、長編映画ぐらい内容の詰まった回になっていると思います。美帆と翔平がこれからどうなっていくのか、視聴者の皆さんも二人を応援しながら見てもらえると嬉しいです!

――翔平さんのご両親が、なかなかインパクトがあるそうですね。

そうなんですよ(笑)。もし自分の親があんな風だったら、彼女には対面前にしっかり説明すると思いますね。「ちょっと強烈かもしれないけど、大丈夫だから」みたいな感じで。翔平はそれを言わずにサラッと実家に招いているので、ある意味「覚悟ができている」のかもしれません。そのシーンも楽しみにしていてください。このシーンに限らず、今回のドラマには人生の中の「あるある」がたくさん描かれています。「この状況で、自分だったらどうするだろう?」と考えながら見てもらうと、より楽しんでいただけると思います。