女優の奈緒が、4月13日スタートのフジテレビ系ドラマ『あなたがしてくれなくても』(毎週木曜22:00~)に主演することが16日、明らかになった。永山瑛太とセックスレス夫婦を演じる。

  • (左から)永山瑛太、奈緒、岩田剛典、田中みな実 (C)フジテレビ提供

このドラマは、ハルノ晴氏による同名コミック(双葉社刊)が原作。奈緒が演じるのは、32歳のOL・吉野みち。建設会社の営業課で働き、平凡だが不自由ない生活を送る。夫・吉野陽一(永山)とは結婚5年目の今でも仲はいいが、セックスだけが足りていなかった。気がつけばレス歴2年。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしない。「女としての魅力が足りないのかもしれない」と後輩のアドバイスもあって、派手な下着を購入してみたり、スキンケアしたりと努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。約束してもすっぽかされ、夫の愛を感じられずに過ごす日々。「このまま女として終わるのかなぁ」と漠然とした不安を抱えているうちに、夫婦の関係は少しずつこじれていく。

また、みちの会社の上司である新名誠役で岩田剛典。その妻・新名楓役で田中みな実が出演。美男美女の理想の夫婦だが、秘密を抱えている。みちは酔いに任せて夫とセックスレスであることを誠に告白してしまい、この日を境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していく。

コメントは、以下の通り。

■奈緒
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「もともと原作マンガを読んでいたのでびっくりしました。原作がすごく面白くて好きだったので、純粋にうれしかったです」

――フジテレビ系ドラマ初主演となります。意気込みをお聞かせください。
「今年の占いで“初めてのことに挑戦するといい”と出ていたので、今年初めての大きな挑戦をこのドラマで経験させていただけるのはすごくうれしいです。今回の現場では初めてお会いする方が多くいらっしゃいますが、初めての皆さんと新しい作品を作れるのはすごく楽しみです。何よりも自分自身が楽しみながら現場にいられたらと思っています」

――永山さんのポスター撮影はいかがでしたか?
「緊張しました!私が瑛太さんと初めてお会いしたのは福岡にいる時で、ちょうど上京しようとしていた頃でした。今回、この作品で瑛太さんと再会できたのがすごくうれしいです。瑛太さんと私は、結婚5年目という長く連れ添った夫婦の役なのですが、私たちの空気でお芝居させていただいた時、どういう夫婦になるんだろうと今からすごく楽しみにしています」

――みちを演じるうえで心がけようとしていることはありますか?
「この物語の登場人物はみな、自分とも向き合って、相手とも向き合って、いろんな悩みや迷いと出会います。“だからこそ、これだけ多くの方に届く作品なのかな”と思いながら原作を読んでいたので、私も怖がらずにみちと一緒に悩んだり、迷ったりしていこうと思います」

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「主人公や、いろんな登場人物に寄り添いたくなるドラマになると思います。誰に寄り添うのかは、皆さんが自由に見てくださったらうれしいです。一生懸命作ります」

■岩田剛典
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「木曜劇場は『ディア・シスター』以来8年半ぶりの出演になります。久しぶりにこの枠に帰ってきて、大人になったなと思う気持ちもありますし、自分にとっては夫婦の人間模様が展開されていくドラマは初めてなので楽しみです。共演者の皆さんも初めましての方ばかりなので、今からお芝居するのが楽しみです」

――原作を読んだ感想はいかがでしたか?
「これまで『金魚妻』や不倫をテーマにした作品に出演させていただいたので、そういう経緯でオファーいただいたのかなと思ったくらい、なかなか攻めた内容になっていると思います(笑)。ドラマが映像化されてどんな展開になっていくのかも、自分自身楽しみです」

――田中さんとのポスター撮影はいかがでしたか?
「ドラマのお仕事は初めてですけど、バラエティー番組などでお会いしたことはありますので、初日から打ち解けられているような気がします」

――新名を演じるにあたり心がけようとされていることは?
「原作があるといえど、脚本をしっかり読んで、ドラマ版の新名という役どころをつかんでいきたいと思いますし、これから監督とも相談しながら作っていきたいと思います」

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「夫婦の人間模様を楽しんでいただけると思います。もしかしたらドロドロした部分もあるかもしれませんが、登場人物の誰かしらにすごく共感していただけるような内容になると思うので、ぜひ楽しみにしてください」

■田中みな実
・今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「3年ほど前に電子コミックで読んでいたので、お話をいただいた時、“え、あの作品!?”と驚きました。結婚している、していないに関わらず、長くお付き合いをしているとこういうこともあるのかなと、自分に置き換えて読んでいる方も少なくないのではないでしょうか」

――岩田さんとのポスター撮影はいかがでしたか?
「バラエティー番組などでご一緒させていただいていますので、今日の撮影も自然と打ち解けられました。岩田さんは西谷監督の『シャーロック』に出演されていますし、いろいろと教えていただきながら引っ張ってもらいます」

――楓を演じるにあたり心がけようとされていることは?
「強く見え過ぎない方がいいのかな?夫への愛はあるし、好きだから、信用しているからこそ多忙を理由に甘えてしまっている。やるせなさや葛藤を表現できればと思います」

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「木曜日の夜にご覧いただいて、金曜日に職場や学校で話題にしてもらえるといいなぁ。話題に事欠かないドラマになると思いますのでご期待ください」

■永山瑛太
――今作のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「問題作と言いますか、いろいろと良い意味で賛否両論を呼ぶような作品で、挑戦しがいがあるので、楽しみたいなと思いました」

――奈緒さんとのポスター撮影はいかがでしたか?
「初めて福岡でお会いした時からすごく芯がしっかりしていて、今後女優さんとして何か起こしてくれる方だなと直感していました。今日のスチール撮影でも、お互い気を遣い合わなくても、自然に波長があっているという感覚がありました。これからお芝居する上でいろいろな心の機微を表現していきたいですが、そこでもまた新しい奈緒さんを見られることを楽しみにしています」

――陽一を演じるにあたり心がけようとされていることは?
「ドキドキハラハラしながら原作を一気に読ませていただきました。陽一という人は、おそらく世の女性の大半の方を敵に回すと思います(笑)。そういう叩かれ具合というのも、役者としては楽しんでいきたいですし、陽一にも心の中にいろいろ思いがあるわけで、そこが露呈されていった時に視聴者の方々に何を感じていただけるかなと期待しています」

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「“結婚ってなんだろう”とか、“男と女ってなんだろう”とか、“瞬間的に運命と向き合った時に人はどう動くんだろう”とか、ドラマでしか描けない生々しさを楽しんでいただけたらなと思います」

■三竿玲子プロデューサー
――企画の経緯について
「原作は女性から圧倒的支持を得る大ヒットコミックで、夫婦のタブーをテーマにし、なかなか口に出しては言えない、でも誰もが密かに心の中に思っていることがたくさん描かれていて、大変面白く、私も一ファンとして読ませていただいておりました。2組の夫婦、4人がそれぞれに悩みがあり、思いがあり、もがき苦しんでいる。誰一人として本当の意味で悪者はいないこの作品にほれ込み、映像化のオファーをさせていただきました」

――吉野夫婦のキャスティングについて
「みちは派手なことはせず真面目に生きてきた“普通”の女の子で、だからこそ、彼女が心に隠しているセックスレスの悩みは他人事ではなく共感を呼ぶのだと思います。さまざまな個性的な役もこなす演技力がありながら、“普通”をものすごくチャーミングに演じられるのは奈緒さんしかいないと思いオファーさせていただきました。陽一は、その行動自体は女性に嫌われる要素もありますが、それでもどこか憎めない人間味がある役どころです。彼を圧倒的に魅力的に、説得力を持って演じられる方に、という思いから、コメディからシリアスまで幅広くこなす演技力と、年々増している大人の色気と、たまに垣間見える少年のようなかわいさを併せ持つ永山さんにお願いさせていただきました」

――新名夫婦のキャスティングについて
「新名は、誰もが憧れる“王子様感”と色気があるミスターパーフェクトに見えますが、実はずっと密かに抱えていたものがあり、苦しんでいる男性です。パフォーマーとしても俳優としても人気があり、圧倒的“王子様感”のある岩田さんのパーフェクトさが崩れていく、悲しい、寂しい表情のお芝居を見たいと思いオファーさせていただきました。楓は、優雅に泳ぐ白鳥が水面下で必死に足を動かしているように、キラキラした世界での活躍の裏で必死に努力している女性です。女優としても今注目されていて、女性の憧れの的であり、洗練されていて、凛(りん)とした大人の女性で、自分をしっかりと持っている印象の田中さんにピッタリな役柄だと思いました。今回、この豪華な4人のキャストにお願いできたことを、本当にうれしく思っています」

――視聴者の皆さんへのメッセージ
「心揺さぶられる原作の物語にドラマオリジナルのエッセンスを盛り込み、原作のファンの方もドラマから見ていただく方も、4人の誰かに必ず“自分”を見つけて共感できるドラマになっていると思います。この春は、『あなたがしてくれなくても』に是非、ご期待ください」

  • (C)ハルノ晴/双葉社