今回は、初めて泣き芝居にもチャレンジした當真。予告編でも彼女が大粒の涙を流す姿を見ることができるが、「泣く演技は役にしっかり入りきらないとできないから、すごく難しくかったです。現場では、そのシーンでの水面ちゃんの気持ちをよく考えながらやっていきました」と撮影を振り返る。

オペ室などの近未来的なセットも話題となっている本作。當真は「私は基本的にパティスリーでの撮影が多かったのですが、テレビで医療現場のシーンを見て、本当にすごいなと思いました。近未来感がカッコ良くて、作品にぐっと引き込まれていく感じがしました」と興奮気味に話す。

約1年前に『妻、小学生になる。』でドラマ初出演を果たした當真。自身の成長について「撮影現場で緊張しなくなってきました。『妻、小学生になる。』の時は本当に毎日ずっと緊張しながらやっていましたが、今は妻夫木さんたちとご一緒させてもらっても、前よりはちょっとだけ堂々としていられるようになってきたと思います」と語る。

また、「(水面役は)今まで演じさせていただいた役柄と違う役だったし、私自身とも違う性格の女の子だったので、難しいと思う部分もありましたが、新しい一面をお見せできたかなと思います」と手応えを口にした。

そして、女優業について「面白いです。作品によって役柄も全然違うし、自分が演じる役を通していろいろな体験ができるという感覚もすごく楽しいです。周りの俳優さんが素敵な方ばかりなので、皆さんの演技を間近で見て日々勉強させてもらえますし、周りの人への気配りもすごくて、そこも見習いたいなと思います」と目を輝かせる。

今後の抱負についても尋ねると、「真剣に役と向き合って、しっかりと頑張って演じていきたいです。また、今までは等身大の役柄というか、自分に近い役を演じさせていただくことが多かったので、今度は逆にミステリアスでクールな雰囲気の役柄などにも挑戦してみたいです」と回答。

目標としている女優としては長澤まさみの名を挙げ、「いろんな役を演じ分けられる女優さんになりたいです」と力を込めた當真。今後も彼女の出演作を追いかけていきたい。

■當真あみ(とうま・あみ)
2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。2021年7月に企業CMでデビュー。2022年にTBS系金曜ドラマ『妻、小学生になる。』でドラマ初出演し、同年、TBS系日曜劇場『オールドルーキー』にも出演。アニメ映画『かがみの孤城』(公開中)では声優に初挑戦した。現在、日曜劇場『Get Ready!』、日本テレビのZIP! 朝ドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』に出演中。NHK大河ドラマ『どうする家康』で亀姫役を演じることも決定している。

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