きょう11日に放送される日本テレビ系バラエティ番組『マツコ会議』(毎週土曜23:00~)では、マツコ・デラックスが、ロボット研究の第一人者である石黒浩教授と、人間の未来について語る。

  • 『マツコ会議』11日の放送より=日本テレビ提供

先週、8年ぶりに再会したマツコロイドを進化させる計画があるとし、最新アンドロイドによる自動ジェスチャー機能や雑談機能など、進化するロボット技術を目の当たりにしたマツコ。今週は、ロボットだけではなく、CGアバターの技術とその実用性や可能性についても触れていく。

番組では、8年前に放送した『マツコとマツコ』の実験の一つ、「マツコロイドがナイツ・土屋と客前で漫才を披露したら、どれだけ笑いが取れるか?」という実験の模様を振り返り、マツコは「生身の人間より(アンドロイドの方が)いい時がある」、石黒教授も「操作する側はちょっと自分を客観的に見て落ち着いて操作できるし、関わる方は適度に(相手を)想像しながら関われる」と、生身の人間同士のコミュニケーションにおけるデメリットを、アンドロイドを通すことで払拭できる可能性を見出す。

他にも様々な可能性を秘めているロボットだが、現状ではコスト面や壊れやすさ、使用できる場所も限られており、教授いわく、世の中に普及するためには、「まずはCGのアバターでみんなが働けるような世界を作ったあとに、付加価値の高いところをロボットに置き換えていくという手順が必要」という。

実は石黒教授、ロボットの研究だけでなく、元教え子である西口昇吾氏と共にCGなどのアバター事業を展開する会社も設立し、CGアバターの社会実装にも力を注いでいる。スタジオではアンドロイドに続き、石黒教授のCGアバターが登場。操作者は顔や体になんの装置もつけずに、PCに搭載したカメラ一台で、体の動きから顔の細かな表情に至るまで遅延なく読み取り、CGアバターに反映させられる。

この技術を生かし、昨年、アバターで接客をするコンビニ「グリーンローソン」をオープンした。PCさえあれば遠隔で操作できるため、高齢者の方や体の不自由な人、長時間家を空けられない人でも、自宅にいながら勤務できるシステムだという。

これを聞いたマツコは、「画期的よ!」「最近聞いたいろんな仕事の中で、結構本当にすげぇと思った仕事よこれ」と絶賛。昨今のコンビニ店員の人手不足問題を解決させ、さらには新たな働き方や雇用も生み出す可能性を秘めたビジネスをひも解いていく。

マツコは「そろそろ、“ロボットやアバター=人間を乗っ取る”みたいなのからは脱却しないと、“次のステージ”にはいけない。その“次のステージ”につながるこれだけ優秀な人たちが日本にいてくれてるっていう現実を、みんなもうちょっと見て欲しい」と、人の未来と日本の未来への希望を熱く語る。