悪魔の力を使って変身し、邪悪な敵を打ち破る仮面ライダーの激闘を描いた『仮面ライダーリバイス』の“その後”の物語として、Vシネクスト『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』が2月10日より期間限定上映される。

  • 日向亘(ひゅうが・わたる) 2004年生まれ、群馬県出身。2019年のホリプロ「メンズスターオーディション」で6468人の中からグランプリに選ばれる。出演作は映画「太陽は動かない」(2021年)、テレビドラマ『太陽は動かない-THE ECLIPSE-』(2020年)『姉ちゃんの恋人』(2020年)など。現在はTBS日曜劇場『Get Ready!』にレギュラー出演中。 撮影:大門徹

本作の主役を務めるのは、平和維持組織「ブルーバード」で日々奮闘する五十嵐大二/仮面ライダーライブ(演:日向亘)と、彼の中に潜む悪魔カゲロウ/仮面ライダーエビル(日向二役)、そして弱き者、虐げられる者を救うため全身全霊をかけて戦う門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズ(演:小松準弥)。1年間にわたる凄絶な戦いを終えた兄・五十嵐一輝/仮面ライダーバイス(演:前田拳太郎)からバトンを託された大二が、新たなる強敵に立ち向かうため、ふたたび仮面ライダーに変身を果たす。

映画の公開を記念し、ここでは大二/カゲロウと対照的な2つの役どころを見事に演じ分けた日向亘にインタビューを敢行。小松準弥との「ダブル主演」となった本作の注目ポイントや、ハードアクションをはじめとする撮影の苦労、共に頑張ってきた『仮面ライダーリバイス』共演陣との強い絆、そして熱烈なる応援をしてくれた大勢のファンたちへの感謝の思いを語ってくれた。

――『仮面ライダーリバイス』テレビシリーズ最終回の撮影を終えた瞬間、どんなお気持ちでしたか。

最終回、クランクアップです!の声を聞いても、達成感は一切なかったです。なぜなら、最終回のすぐあとに今回のVシネクストの撮影が始まることが決まっていたから(笑)。僕と準さん(小松)にとってはこれからが大変だ、という気持ちが強く、終わった~みたいな感じではなく、むしろこれから「始まるぞ!」という意気込みがありました。

――日向さんと小松さんの「ダブル主演」という部分については、どう思われましたか。

テレビシリーズでも、大二とヒロミの共演シーンは多かったのですが、ここまでガッツリタッグを組んで演技やアクションをするのは初めてでした。撮影が始まる前から、僕と準さんでこの作品を作り上げるのを楽しみにしていました。

――坂本監督はテレビシリーズや夏の劇場版も手がけられていましたし、チームワークはバッチリだったのではないですか。

坂本監督は、仮面ライダーライブの登場編(第10話)やヒロミが一時退場するエピソード(第21話)も手がけられていますし、このチームで作品を作ることができて、とても嬉しく思っています。

――本作でのアクションシーンで、特に苦労をされたところはどこでしょう。

アクションそのものでの苦労というのはそれほどなかったのですが、撮影していたのが8月でしたから、連日の猛暑がとにかく辛かったです。直射日光がすごくて、何もさえぎるものもなく、灼熱のアスファルトの地面に転がったり、倒れ込んだり……。しかもブルーバードのユニフォームが暑いんですよ。あのときの体感温度は40度を超えていたと思います。今までの人生の中でもっとも過酷な撮影体験でした。

――1人2役について、大二とカゲロウがロッカールームで対話しているシーンがあまりにも自然に見えて、一瞬2役であることを忘れそうになります。それだけ、大二とカゲロウの演じ分けがうまく行っているのでしょうね。

2役についてはテレビシリーズを1年間やっていたことの積み重ねがあってこそ。難しくて、大変で、でもやりがいのある役を演じてきたことが、結果的に現在の芝居に形となって表れていれば、嬉しく思います。

――大二とカゲロウ、演じるにあたってはどちらがのびのび出来るのでしょうか。

それはもう、ダントツでカゲロウです。マジメな大二はこれをしちゃいけない、こういうことはしないでしょ、という部分がほとんどですが、カゲロウは反対に制限される動きがありません。今ここで足を組んでもいいし、ポケットに手を入れてもいい。テーブルに足を乗っけても平気。話を聞かないでウロウロし始めてもいいという(笑)。自分の中でカゲロウにこんなことをやらせたいという、チャレンジが可能なキャラクターでした。

――オープニングテーマは小松さんとのデュエット曲「Come Alive」、そしてPVではボクシングをされていますが、こちらの撮影裏話があれば教えてください。

準さんとはしょっちゅうカラオケに行っていて、いつか2人でキャラソン歌えたらいいねって話していましたから、それが実現できてよかったです。早く、ファンの皆さんのもとにこの曲をお届けしたい! という気持ちでいっぱいです。PVについては、僕はボクシングの経験がなく、けっこう撮影では失敗が多かったんです。準さんは経験豊富で、飲み込みが早くてどんな動きでも出来てしまうのに、僕が迷惑をかけてしまい、ふがいない思いがありました。それでも、準さんが現場を盛り上げてくださったので、すごくありがたいなと思いました。