映画「パージ」シリーズはこれまでに5作品が公開されている、パージという法律によって“殺人を含む犯罪が罪に問われない日”を迎えたアメリカを舞台とする作品です。

ブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムと、ヒットメーカーのマイケル・ベイが製作に携わった本シリーズ、第1作目は300万ドルという低予算作品でした。しかし、その衝撃的な設定が人気となり、現在では5作品が制作され、シリーズ累計興行収入が500億円を超えるヒットシリーズとなりました。

本記事では映画「パージ」シリーズを見るおすすめの順番と、あらすじ・キャストを紹介します。

映画「パージ」シリーズの見る順番

映画「パージ」シリーズを見るおすすめの順番

映画「パージ」シリーズを見るなら、もっともおすすめしたいのは時系列に沿った視聴です。もちろん公開順で見ても楽しめることは間違いありませんが、より物語に入り込みたいなら“時系列順”がよいと覚えておきましょう。

以下に公開順と時系列順で全5作品をまとめました。

映画「パージ」シリーズの公開順一覧

  • 1.『パージ』(2013年)
  • 2.『パージ:アナーキー』(2014年)
  • 3.『パージ:大統領令』(2016年)
  • 4.『パージ:エクスペリメント』(2018年)
  • 5.『フォーエバー・パージ』(2021年)

次に、時系列に沿って並び替えた順番をご覧ください。

映画「パージ」シリーズの時系列順一覧

  • (1)『パージ:エクスペリメント』(2018年)
  • (2)『パージ』(2013年)
  • (3)『パージ:アナーキー』(2014年)
  • (4)『パージ:大統領令』(2016年)
  • (5)『フォーエバー・パージ』(2021年)

全作品の中で唯一、特殊な作品が『パージ:エクスペリメント』で、こちらはシリーズのはじまりを描いた前日譚となっています。つまり時系列で見ることで、パージの起源から法改正など、“パージ法の歴史”がとても理解しやすくなるため、この順番で見ることをおすすめします。

映画「パージ」シリーズのあらすじ・キャスト一覧

ここからは、映画「パージ」シリーズ各作品のあらすじ・キャストを公開順に紹介します。また、マイナビニュース会員から各作品に寄せられたおすすめコメントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.『パージ』(2013年)

マイケル・ベイとジェイソン・ブラムが仕掛ける「1年で1晩(12時間)だけすべての犯罪が許される」という衝撃的なシチュエーションで物語が展開する「パージ」シリーズの第1作です。迫りくる侵入者と対決する家族の奮闘には、終始ハラハラとさせられます。

本作で主演を務めるのは『ビフォア・ミッドナイト』のイーサン・ホーク。妻と子を守る父親として、殺人鬼たちへ果敢に立ち向かっていきます。

あらすじ

「1晩だけすべての犯罪が合法となる」パージ法が施行され、次第にこの法律を受け入れたアメリカ国民たち。ジェームズ・サンディンの家もまた、万全のセキュリティで安全にこの一夜を過ごすはずだった。彼らの家へ助けを求めてやってきた男を招き入れたが最後、次々と男の命を狙う人間がサンディン家を訪れる。突破されるセキュリティに震え上がる家族たち。ジェームズは家と家族を守り、無事に朝を迎えることができるのか……?

作品概要

日本公開年/2015年
監督/ジェームズ・デモナコ
脚本/ジェームズ・デモナコ
出演/イーサン・ホーク、レナ・ヘディ、アデレイド・ケイン

『パージ』の評価

・「アメリカ政府を新しい視点で描いたストーリーや映像が印象に残った」(53歳女性)
・「恐ろしさ、迫力にインパクトがあった」(46歳女性)
・「初めて見たとき衝撃的だった」(60歳女性)
・「斬新な設定と隠された本当の真実がおもしろかった」(27歳男性)
・「限定的に殺人が合法化されるシーンは印象的」(54歳女性)
・「一晩だけ犯罪が合法になるという映画の口コミを見て気になり鑑賞した」(46歳男性)
・「シリーズにハマるきっかけとなった最初の作品なので」(43歳女性)
・「設定が斬新で、初めて見たときにとても衝撃を受けたことを覚えています」(29歳男性)

2.『パージ:アナーキー』(2014年)

シリーズ2作目でメインとなるのは、パージ真っただ中の街を舞台に行われる、命がけの脱出劇。前作以上にシチュエーションスリラーの魅力が詰まった作品です。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のフランク・グリロが、パージの無法化を利用してひとり息子を殺した犯人への報復を企てる男を演じています。はからずも彼と行動をともにすることになった夫婦や親子との脱出劇からは目が離せません。

あらすじ

この年のパージ法が発令した日。今夜もまた無法地帯と化した街で、車がパンクして途方に暮れる夫婦、何者かに狙われ拉致されかけた親子が、武装した謎の男に救われる。しかしこの男もまた、とある人物への復讐にパージを利用しようと考えていた。危機が迫る中5人は協力しあって行動し、街から脱出を試みるが、道中では殺意を持った人間が次々と彼らに襲い掛かる……。やまない殺人合戦が繰り広げられる夜、5人の命運は?

作品概要

日本公開年/2015年
監督/ジェームズ・デモナコ
脚本/ジェームズ・デモナコ
出演/フランク・グリロ、カルメン・イジョゴ、マイケル・K・ウィリアムズ

『パージ:アナーキー』の評価

・「アクションなど、1作目よりも楽しめた」(48歳女性)
・「一作目に比べてドキドキハラハラ感が格段にアップしていて最後まで一気に楽しめた」(60歳男性)
・「スケールアップしていておもしろかった」(35歳男性)
・「ストーリーが秀逸でハラハラした」(57歳男性)
・「物語が深くておもしろかった」(39歳女性)

3.『パージ:大統領令』(2016年)

シリーズ第3作では、是非が問われるパージ法をめぐる議論に、ついに終止符が打たれます。アメリカ国内で巻き起こるパージ論争と、それに伴う大統領選の行方を実際に起きているようにリアルに描写し、強いインパクトを与えました。

大統領選に出馬する上院議員・ローンをエリザベス・ミッチェルが、彼女の護衛・レオをフランク・グリロが好演。『パージ:アナーキー』では復讐心を燃やしていた男レオが、本作ではローン議員を守るために奮闘します。

あらすじ

パージ法が制定された目的である「犯罪抑止効果」。ところが反対派であるアメリカ上院議員のローンはこの法に異論を唱え、彼女の提言に世論もまたパージ賛成と反対に二分された。パージ法の行方に国民の関心が集まる中、ローンは法改正を掲げて次の大統領選への出馬を表明。ところがこのタイミングでパージの夜が訪れ、彼女はパージの標的となってしまう。護衛のレオとともに、彼女にとって地獄の12時間が今始まる……。

作品概要

日本公開年/2017年
監督/ジェームズ・デモナコ
脚本/ジェームズ・デモナコ
出演/フランク・グリロ、エリザベス・ミッチェル、ミケルティ・ウィリアムソン

『パージ:大統領令』の評価

・「パージ法をめぐって国内が分断される様相が現実のアメリカ社会と似ている部分がありおもしろかった」(43歳男性)
・「アメリカの大統領選や社会問題が浮き彫りになるのがおもしろい」(60歳男性)
・「とてもシナリオの完成度高いですね」(42歳男性)
・「とてつもなくおもしろかったです」(43歳女性)
・「好きな俳優が出ていた」(30歳男性)

4.『パージ:エクスペリメント』(2018年)

経済崩壊、犯罪率上昇など、社会不安が広がるアメリカで、突然行われるパージの実験を描く、シリーズ4作目にして“エピソード0”とも言える前日譚。報酬目当てで参加する者と島を出る者に別れるなか、イラン・ノエル演じるギャングのディミトリーは島に残り、愛する人と島民を守るために戦うことを決意します。

これまでシリーズ3作品で監督を務めてきたジェームズ・デモナコは製作・脚本にまわり、ジェラード・マクナリーがシリーズ初監督を務めました。

あらすじ

21世紀のアメリカで政権を担っていた政党・NFFAはとある仮説を立てる。それは年に1日、12時間だけすべての犯罪を合法にすることで、犯罪抑止の効果を狙うというもの。このとんでもない提言に反対するデモが巻き起こるなか、ニューヨークにあるスタテン島で半ば強硬的にとある実験が行われることが決定。限定的にパージ法を施行し、参加した被験者には報酬5000ドルを支払うという。こうして島民を巻き込んだ大規模バトルロイヤルが幕を開ける……!

作品概要

日本公開年/2019年
監督/ジェラード・マクマリー
脚本/ジェームズ・デモナコ
出演/イラン・ノエル、レックス・スコット・デイビス、マリサ・トメイ

『パージ:エクスペリメント』の評価

・「一番おもしろいと思う」(50歳女性)
・「いろいろと腑に落ちた」(48歳男性)
・「ストーリーがおもしろかったので」(55歳女性)

5.『フォーエバー・パージ』(2021年)

2022年に日本公開された「パージ」シリーズ5作目で、メガホンをとるのはエベラルド・バレリオ・ゴウト。これまですべての脚本を担当してきたジェームズ・デモナコは本作でも脚本・製作として参加しています。

『パージ:大統領令』で終わったはずのパージ法が復活を遂げ、過激派の手によってタイトル通りの“無限パージ”に突入してしまうというもの。さらにアメリカを越えてメキシコにもパージの影響が及ぶ大規模なストーリーとなっています。

あらすじ

かつて大統領令によってパージ法が消滅してから8年。国内の荒れる移民問題の裏でNFFAが政権を奪還し、再びパージ法が発令される運びとなった。その年のパージによる12時間の無法が終わった直後、新たな事件が起きる。「パージ浄化部隊」と名乗り移民排斥をうたう過激派集団が、暴徒と化して殺りくを始めたのだ。アメリカの混乱を受け、隣国メキシコは6時間の国境開放を宣言。国境を目指すメキシコ移民の夫婦、アデラとホアンは、時間内にたどり着くことができるのか……?

作品概要

日本公開年/2022年
監督/エベラルド・バレリオ・ゴウト
脚本/ジェームズ・デモナコ
出演/アナ・デ・ラ・レゲラ、テノッチ・ウエルタ、ジョシュ・ルーカス

『フォーエバー・パージ』の評価

・「あるタイミングのみ殺人などあらゆる行為が合法となるアメリカを舞台に、メキシコへの脱出を目指し国境に向かうアデラたちが繰り広げるスリルとサスペンスで息もつけない内容。シリーズ5作目となりさらにパワーアップしているように感じた」(61歳男性)
・「集大成としておもしろかった」(31歳男性)
・「ストーリーが一番おもしろかった」(55歳男性)
・「最新作なので最近見ました。シリーズごとにスケールの大きさを感じます。今後のシリーズに期待しています」(47歳女性)

怖いのにおもしろい! 映画「パージ」シリーズは時系列順で視聴しよう

パージがひとたび発令されると街の機能はすべて停止。恨んでいた誰かを殺害しようとする者、疑心暗鬼におちいる者、おびえて逃げ惑う者……と、無法地帯と化した街には恐ろしさしか残りません。

今回ご紹介した映画「パージ」シリーズはあくまでもすべてフィクションです。しかし近い未来に起こらないとは言い切れない……そんなリアルさが、あなたにスリルと恐怖を与えてくれるでしょう。

調査時期: 2023年1月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計503人(男性: 380人、女性: 123人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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