俳優の窪田正孝が、東京・新宿の東急歌舞伎町タワーにオープンする劇場「THEATER MILANO-Za」のこけら落とし公演として5月に上演される『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』で主演を務めることが2日、発表された。共演には、石橋静河、村上虹郎、田中哲司らが決定した。
これまでに多くの人々を魅了し続けてきた『エヴァンゲリオン』を舞台化。舞台ならではの演出によるオリジナルの物語が展開される。構成・演出・振付を手掛けるのは、世界的に活躍するシディ・ラルビ・シェルカウイ。上演台本は、劇団はえぎわの主宰・ノゾエ征爾が手掛ける。
本作で描かれるのは、壊滅的な状況になった地球と生き残った人々。人類再生の“切り札”を発見し、希望に向けて突き進む「エヴァンゲリオン」とそれに搭乗する14歳の少年少女たち。しかし、計画に繋がりを持つ青年・渡守ソウシ(窪田正孝)は、新たな悲劇の扉が開くのを目撃し、真相を探るため特務機関の女性・瑞穂ユウ(石橋静河)に接触する。
主人公・渡守ソウシ(ともり・そうし)役を演じる窪田は、2019年に上演された『唐版 風の又三郎』以来4年ぶりの舞台出演となる。ソウシは、ドルフの一つ、「エアデ」にて育ち、暮らす。両親のことは知らない。主にエネルギー資源にまつわることを担当し、エアデのリーダー的な存在である。
そして、特務機関「メンシュ」のドルフ上級担当官・瑞穂ユウ(みずほ・ゆう)役に石橋静河。エヴァンゲリオンのパイロットチームに一番最後に加わった少年で、パイロットであることにはあまり乗り気ではない蓮見タン(はすみ・たん)役を村上虹郎、特務機関「メンシュ」の最高司令官で、エヴァンゲリオン出撃時には自身が指揮を執る菅生マサツグ(すごう・まさつぐ)役を田中哲司が演じる。
また、永田崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子、大植真太郎、大宮大奨、渋谷亘宏、AYUMI、森井淳、笹本龍史、渡邉尚、高澤礁太、権田菜々子も出演する。
なお、東京公演は5月6日~5月28日にTHEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)にて、長野公演は6月3日・4日にまつもと市民芸術館にて、大阪公演は6月10日~19日に森ノ宮ピロティホールにて上演。
キャストのコメントは以下の通り。
■窪田正孝
舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。エヴァが描くメッセージを、蠢く今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑む事を真摯に受け止めてビヨンドを完成させたいです。
■石橋静河
お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢が叶って、ワクワクが止まりません。「エヴァンゲリオン」の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに!
■村上虹郎
これはまたもの凄い大渦に巻き込んで頂きました。大変な事になりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰らいついていきたいと思います。乞うご期待。
■田中哲司
エヴァンゲリオンを初めて観た時は衝撃的でした。マジンガーZで育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しく出来る劇場のこけら落としで、舞台版エヴァンゲリオンを上演する。それに参加出来るのをとても嬉しく思います。もう描き切った感のあるエヴァンゲリオンを、新たにどういう形で舞台に上げるのか。エヴァンゲリオン世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!