学情は1月23日、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生向けに実施した「就職活動の捉え方」に関する調査結果を発表した。調査は2022年12月26日〜2023年1月16日、「あさがくナビ2024」へのサイト来訪者533人を対象に行われたもの。

  • 就職活動への不安はありますか?

まず、就職活動への不安が「ある」と回答したのは87.6%であった。

「特に大学1・2年生のときは、アルバイトやサークル活動などができず、アピールできる経験が少ない」「オンラインでの授業やレポート課題は頑張ってきたが、サークルや留学などガクチカで話せることがない」などの声があり、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)への不安があることがうかがえる。

また、「気軽に就職活動に関する情報交換ができない」「就職活動の体験談を聞ける人が身近にいない」「先輩の世代はオンライン面接が中心だったが、私たちの代は対面での面接が中心になりそうなので、なかなか参考にできる情報が少ない」といった声も。相談できる人や、参考にできる情報が少ないことも不安の一因となっていることが考えられる。

次に、業界・仕事選びに影響をもたらした経験について尋ねると、「高校時代などの経験」(33.0%)が、「アルバイト」(33.2%)に次いで2番目に多い結果となった。

  • 業界選び・仕事選びに影響をもたらした経験

3番目に回答を集めたのは、「友人や家族との交流」で31.9%となった。サークルやボランティア、留学などの課外活動の機会を得にくい中、大学生になる前の経験や周囲の人との関わりから感じたことから、志望業界や志望職種を選択する学生も多いことがうかがえる。