近年、世界的な人気を見せているK-POP。日本でも若者を中心に幅広い世代から支持を獲得しています。
そんなK-POPにハマり始めたときにありがちなのが、聞き慣れない「K-POP用語」に戸惑うということ。数あるK-POP用語の中でも、K-POPファンなら必ず押さえておきたい言葉の一つに「ヨントン」というものがありますが、最近ハマりはじめたばかりの方にとっては、初見で意味を理解するのは難しいのではないでしょうか。
そこで本記事では、「ヨントン」とはどのようなものなのか、詳しい意味や内容を紹介します。また、ヨントンの応募方法やヨントンをするときの注意点、あわせて覚えおきたいK-POP用語についても解説していきます。
ヨントンとは?
まずは、ヨントンの意味と具体的な内容を紹介します。
一対一で「推し」と話せるビデオ電話
ヨントンとは、一対一で推しのアイドルとビデオ電話できるイベントのことを指します。新型コロナウイルスの流行前は、アイドルと直接会えるサイン会を行うのが一般的でしたが、新型コロナウイルスの流行により開催できなくなったことで、その代わりとしてヨントンが登場しました。
サイン会のように実際に韓国に行く必要が無く、日本からでも応募できるので、日本に住んでいるファンにとっては嬉しいイベントです。
ヨントンの語源
ヨントンの語源は、韓国語の「ヨンサントンファ(영상통화)」。「ヨンサン(영상)」が「ビデオ」、「トンファ(통화)」が「通話」という意味です。
この「ヨンサントンファ」を略して「ヨントン」と呼び、日本人ファンの間でもそのまま韓国語の読み方で親しまれています。
ヨントンで話せる時間
ヨントンで、大好きな「推し」と話せる時間はどれくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ヨントンで話せる時間は、事務所やグループ、イベントによって異なるので一概には言えません。ただし、短いと10〜30秒、長いと1~2分というのが一般的なようです。大手事務所に所属する人気アイドルだともっと短いというケースもあるので、推しのヨントン事情が気になる方はSNSなどで情報収集してみましょう。
ヨントンの応募方法は?
ヨントンの応募には、自分でCDを購入して応募する方法と代行業者に依頼する方法の2つがあります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
- 自分でCDを購入して応募する方法
自分で購入したCDに入っているシリアルナンバーを確認し、事務所やファンクラブサイトの概要ページから応募する方法です。CDを買って対象期間中に応募し、当選することでヨントンに参加できます。
応募に際し会員登録が必要だったり、応募画面に日本語表記がなく、韓国語の記載のみだったりする場合もあるので、韓国語を理解できないと少しハードルが高いと感じるかもしれません。
- 代行業者に依頼する方法
韓国語がわからない、自分で応募することが難しいといった場合は、代行業者を利用するのも一つの手です。代行業者には基本的に日本語を話せるスタッフがいるので、言葉がわからずに苦労するということはないでしょう。
ただし、やや割高の代行手数料がかかる点はデメリットと言えます。また、代行業者は多く存在し、中には悪質な業者もいるので、初めて利用する場合は良い業者を探す手間がかかる点に注意が必要です。
「どうしても応募したい! 」という方は、口コミなどをよく調べてから検討してみてください。
ヨントンの料金
ヨントンに応募するためには対象のCDを購入する必要があるので、CDの購入費用がかかります。
基本的にヨントンは抽選となるので、当たった人のみがヨントンの権利を獲得できます。当選すれば、その後に参加費などを別途支払うことはありませんが、人気アイドルの場合はそもそも当選するために1人で多くの枚数を購入するというファンも多いので、費用がかさんでしまうこともあるようです。
ヨントンをするときの注意点
ヨントンには、アイドルグループごとに細かいルールが設けられていることもありますが、多くのグループに共通しているルールもあります。ここからは、ヨントンに当選し、「推し」と話せることになった方向けに、注意点をお伝えします。
「せっかく当選したのに、知識不足で話せなかった」「言いたいことを言えなかった」ということが無いよう、しっかりと準備した状態で当日を迎えましょう。
録画は基本的に禁止
ヨントンでは、画面録画が禁止されているケースが多くあります。イベントによっては録画OKなこともありますが、あまり多くないのでルール違反にならないためにも必ず事前に確認しておきましょう。
ヨントンでは、運営側がアプリを指定する場合が多く、内緒で録画するとバレることも考えられるので注意してください。
基本的に応募者本人しか話せない
ヨントンでは、基本的に応募者本人しかアイドルと話せません。例えば、家族の名前で応募して当選したら、参加できるのは応募者の名前欄に書かれたその本人のみとなります。申込者と参加者が同一人物であるか身分証を用いて事前に確認されることもあり、こういったケースでは交代もできないので、自分以外の名前で応募しないよう注意が必要です。
電波の良い場所で参加する
ヨントンはオンライン電話なので、電波が悪い場所から参加すると途切れてしまう可能性もあります。せっかくのヨントンを無駄にしないためにも、電話の悪い場所からの参加は避けましょう。ヨントンに参加する予定の場所の電波具合を、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。
アプリの使い方を予習しておく
ヨントンは、カカオトークやZoomアプリを使って行われる場合がほとんどです。普段からカカオトークやZoomを使い慣れている人は問題ないかもしれませんが、そうでない人は、ヨントン当日に焦らないよう、事前にアプリを使って予習しておきましょう。友達と実際にオンライン通話をしてみると使い方を覚えやすいのでおすすめです。
話す内容を決めておく
ヨントンで「推し」と話せる時間は数十秒~数分と、ほんのわずかです。短い間に伝えたいことを伝えられるよう、事前に話す内容を考えておきましょう。また、韓国語しか話せない「推し」の場合、韓国語で伝えたいことを練習したり、メッセージボードを作っておいたりするのもおすすめです。
メッセージボードは上手く活用すれば、言葉で話すよりも正確にメッセージを伝えられます。韓国語の発音に自信がないという方は、ぜひ韓国語でメッセージボードを用意してみてはいかがでしょうか。
スタッフは韓国語しか話せない場合がほとんど
韓国主催のヨントンでは、スタッフも韓国語しか話せない場合がほとんどです。何かトラブルが起こった場合も、韓国語でしか対応してもらえない可能性が高いので、念のため韓国語を予習しておくと安心です。以下の韓国語も参考にしてみてください。
・画面が見えません。〈화면이 안 보여요.(ファミョニ アン ボヨ)〉
・音が聞こえません。〈음성이 안 들려요.(ウンソギ アン ドゥリョヨ)〉
あわせて覚えたいK-POP用語 【初心者向け】
ここでは、ヨントン以外にもK-POPファンなら知っておきたい基礎知識と言えるK-POP用語をいくつかご紹介します。
ペン
「ペン(팬)」は、韓国語で「ファン」のこと。〇〇のファンと言いたいときは、「〇〇ペン」という言い方をします。また、ファンミーティングのことは「ペンミーティング」と言い、略して「ペンミ」と言うのが日本のファンの間でも浸透しています。
カムバ
カムバとは、韓国語の「カムバック(컴백)」を略した言葉で、新しいシングルやアルバムを出すときに行うプロモーション活動のことを指します。リリースした後はテレビやラジオ、イベントなどに出演し、1カ月程度に渡り活動を行うのが一般的です。
チッケム
チッケム(직캠)とは、特定のメンバー1人を映すカメラのこと。日本のファンの間では「推しカメラ」とも呼ばれます。
通常のカメラではメンバー全員がバランスよく映されますが、チッケムは特定の1人だけを追った映像なので、自身の推しをじっくり見られる点がメリットです。
チッケムは、音楽番組の公式YouTubeチャンネルやグループの公式YouTubeチャンネルにアップされます。
イルデ
イルデ(일데)は「イルボン デビュー(일본 데뷔)」の略です。イルボン(일본)は、「日本」という意味で、日本でデビューすることをイルデと表現します。
多くのK-POPグループは、韓国でのデビューから時間を経て日本デビューするので、 日本デビューが決まった際は「イルデおめでとう!」といった声が日本のファンの間で聞かれます。
ヨントンにチャレンジしてみよう
ヨントンは、憧れの「推し」と一対一で話すことができる、ファンには堪らないイベントです。最近K-POPファンになったばかりという方も、ぜひこれを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
もしヨントンに当たったら、この記事で紹介した注意点などを参考に準備を万全にして、後悔しないよう当日を迎えてくださいね。